【突撃、世界ごはん!】チュニジア料理は日本人好みで美味しい!
こんにちは!日本に住んでいる外国人のお宅訪問企画、『突撃、世界ごはん!』第16弾は、チュニジア人のゼイネブさんにインタビューしに来ました!5年前から日本に住み、日本で2人の娘さんを出産したというゼイネブさんに、チュニジアの家庭料理を教えてもらいました!今回は、Tadakuという外国人の自宅で学べる家庭料理教室の協力のもとお伺いいたしました。
アフリカとは異なるアラブの文化を持つチュニジア!
チュニジアは北アフリカに位置していますが、アラブや地中海の文化が混ざっているそう。オリーブオイルの生産も多く、ハリッサ(オリーブオイル、唐辛子、クミン、コリアンダー等を混ぜたもの)という調合スパイスをよく使います。今回のメニューは“チュニジア風サラダ(grilled salad)”“チキンのクスクス(Tunisian couscous)”“チュニジアタジン”“ホームメイドケーキ”です!
グリル野菜をミンチにするだけでとっても美味しいサラダが完成!
魚焼きグリルで、トマト3個、茄子1個、玉ねぎ1個、ピーマン6個、にんにく4片をグリルします。トマトの皮を剥き、全てミンチにします。オリーブオイル大さじ3~4、コリアンダー小1、クミン小1/2、塩、黒胡椒を混ぜ、お皿に盛り、1/4にカットしたゆで卵とオリーブを飾って出来上がりです!
チュニジア風クスクス!トマトソースをしっかり染み込ませます!
クスクス用のお鍋が出てきました!二段になっていて、下のお鍋でお肉や野菜をトマトソースで煮込み、上の段でクスクスを蒸して作るそう!
まず、下の鍋に油を熱し、ピーマン4個に切込みを入れてつぶすようによく炒めます。素揚げのような状態になったら取り出しておきます。
次に、鶏の手羽3個、角切りにした玉ねぎ1個、にんにく大1、ひよこ豆茶碗一杯分、チリ小1、ターメリック大1/2、コリアンダー大1、塩少々をして炒めます。トマト缶1缶とトマトペースト大1を加え、水カップ1、にんじん1本を6等分にしたもの、スライスしたたまねぎ1個を入れ20分ほど蒸します。
クスクス500gを、手の平ですり合わせるような形でオリーブオイルと塩小1/2、水50mlを混ぜます。混ざったら鍋の上の段に入れ、下の鍋のトマトソースに水600mlと4等分にしたじゃがいも3個を入れ、蓋をしてじゃがいもが柔らかくなるまで約20分程蒸します。さらに水を300ml足し、クスクスを15~20分蒸します。出来たら下の段の具を残しトマトソースを2/3取り分け、クスクスを入れて染み込ませて5分置きます。大皿にトマトソースを染み込ませたクスクスを盛り、煮込んだ野菜を乗せて完成です!!
チュニジア人は卵好き!チュニジアタジンはオーブンで焼く!
鍋に油を熱し、鶏胸肉1枚と玉ねぎ1/2個のざく切りを、おろしにんにく大1、クミン少々、ターメリック大1、コリアンダー大1、黒胡椒大1、塩少々で炒め、水を100mlほど入れフタをして煮ます。水分がなくなったら火を止め、鶏肉をはさみで細かくカットし、ゆで卵2個のみじん切り、小さくカットしたフライドポテト、刻んだパセリ1/2カップを加え、とろけるチーズをたくさん、ドライミントを少々入れて混ぜます。
パン粉1/2カップ、ベーキングパウダー小1、ハンドミキサーで泡立てた卵8個を加えてよく混ぜ、耐熱容器に流して170度で40分焼いて出来上がりです!
基本は一緒!最後の味付けでアレンジ無限大のチュニジア風ケーキ!
基本の生地の作り方は一緒で、最後に入れるトッピングによって色々なケーキにアレンジできるとのこと!今回は、ココナッツケーキとレモンアーモンドケーキを作ってくれるとのことで、基本の生地は2台分の量で教えてもらいました!
まず、ボウルに砂糖1カップ、サラダ油1/2カップを入れて混ぜます。卵白4個分を入れてミキサーでメレンゲを作ります。次に卵黄4個分を入れて混ぜ、バニラシュガー大2、バニラエッセンス20滴、ベーキングパウダー小2、強力粉2.5カップ、牛乳1カップを入れて混ぜ、字がかけるくらいまで泡立てます。これで基本の生地は完成です!
生地を2等分し、一つにはレモン小1、ココナッツパウダーを加えて型に流し、さらに上からココナッツパウダーを全面にかけ、アーモンドダイスを少しふりオーブンで焼きます。
もう一つは、レモン汁大4を混ぜて型に流し、アーモンドダイス、カカオシュガーをふって焼きます。
ゼイネブさんは、事前にチョコレートケーキも焼いておいてくれたのですが、そちらも基本の生地にココアパウダーを入れ、焼きあがってから表面にヌテラ(チョコレートクリーム)を塗り、アーモンドをふって作ったそう!このように、いつも違うトッピングを試して作るので色々なケーキが簡単に作ることができるそうです!お手軽で、まさにホームメイドケーキ、チュニジアママのケーキの完成です!!
チュニジアのおうちごはん!いただきまーす!!
まずはチュニジア風グリルサラダから!トルティーヤに挟んで食べます。ミンチにしたので見た目は全くサラダに見えないのですが、本当に野菜をグリルしてオリーブオイルなどで味を調整しただけ!食べてみると、ものすごく味がしっかりとして美味しい!これがサラダなんて思えないぐらい、色々と調理したお料理のような感じですごく美味しかったです!!
メインのクスクスは、今回はトマトソースにしていますが国によっても味付けは多種多様だそう。毎日は作らないけれど、週末や人が集まるときにはよく作るとのこと!モロッコや、日本のレストランでクスクスを食べたことがあるのですが、全然違う味付けで、今まで食べたクスクスの中で一番味付けが濃く、美味しいと感じました!じゃがいもやにんじんもホクホクで、クスクスが進みます♪色々なスパイスの香りがするけれど、どれも優しく香る感じで、癖がなく美味しかったです!
お次はチュニジア風タジン。タジンと言うと、タジン鍋をイメージしていたのですが、チュニジアでは、このようなスパニッシュオムレツのようなものをタジンと呼ぶそう。卵を沢山使っていますが、オムレツとはまた違って、ふわっふわで味付けはしっかりとしていて美味しい!!たくさん卵を使っているのに、泡立てていることと、チーズやフライドポテトなどが入っているので卵焼きという感じでもありません。これがチュニジア風タジンとは!これなら日本でも作りやすいし、一度に沢山作れるのでいいなと思いました。
デザートは、ケーキが3種類!チョコレートケーキ、ココナッツケーキ、アーモンドレモンケーキ。大きめにカットしてくれたので、食べきれるか不安でしたが、どれもふわふわで食べやすいのでぺろりと平らげてしまいました!基本の作り方は全部同じなのに、味はどれも全然違って簡単にアレンジしてしまうゼイネブさんはすごいなと思いました。油を入れていたのにも驚き!メレンゲの泡立てや混ぜ方も特に注意したり難しい点はなかったので、失敗なくふわふわのケーキに仕上がります。お子さんも大好きなケーキだそう♪
クスクスは日本で馴染みがないので好みが分かれると思いますが、グリルサラダやタジン、ケーキは日本人の舌に合った味付けで食べやすく、全部とっても美味しかったので、チュニジア料理が気軽に食べられたらいいなぁと思いました。
次回は、日本で出産経験のあるゼイネブさんに、チュニジアと日本の子育ての違いについて聞きたいと思います。お楽しみに!