<寝言は寝ていえ!>元夫「息子に会わせて!」悩み抜いた末、私たちが出した結論は?【第8話まんが】
前回からの続き。私(エリ)は夫のシンゴと3人の息子コウタ(14才)・ダイキ(10才)・ヒロト(7才)の5人家族です。コウタとシンゴは血が繋がっていません。私がコウタを妊娠中、元夫であるタカシがうつ病を発症してしまい、「これ以上責任を背負いたくない」という理由で離婚を言い渡されてしまったのです。シングルマザーとなった私を支えてくれたのがシンゴでした。私はシンゴと再婚し、さらに2人の子どもを授かり5人家族に。そんなある日、タカシから「コウタに会いたい」と連絡がきたのです。コウタはタカシの存在を知らないので、私は「会わせない」と決意。しかし友人のカオルに「本当にそれでいいのかな?」と言われ、悩みます。コウタのために父親に会わせるべきか。コウタのことを想うからこそ、父親に会わせないでおくべきか。そこで現夫シンゴと元夫タカシ、私の3人で話すことにしたのです。
たしかにタカシも大変だったと思います。だけど、私は自分のことを考えられないくらい大変な状況だったのです。コウタをどうにか無事に生まなくちゃ、ちゃんと育てなくちゃ……。ひとりの子どもの人生を、ひとりで背負う重圧に何度も押しつぶされそうになったのです。
タカシは自分のことだけ考えて、あのとき逃げたけど私は逃げたくても逃げられなかった。でも、シンゴに支えてもらって、今日まで一緒に育ててくれた。タカシはコウタの「血のつながり」はあるかもしれないけど、「お父さん」ではない。それに、病気は仕方ないかもしれないけれど、でも、子どもを不幸にしていい理由にはならないのです。
だから私はきっぱり言ったのです。
「コウタとは、会わせない」と。
久しぶりに会ったタカシは、実母の言う通りとても痩せていました。
自分の命と向き合ったときに、思い出したのがコウタだったと弱々しく話すタカシ。
気の毒だとは思いました。
でも、心のどこかで自分勝手だなと思ってしまうのです。
タカシは「自分のことで精一杯だった」と言いますが、私はひとりで子どもの人生を背負う覚悟で、自分のことすら考えられなくなってしまった時期があったのです。
そこから必死で今の幸せを掴んできました。
今さらそれを壊さないでほしい……これが私たち夫婦の出した結論だったのです。
【第9話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・善哉あん 編集・石井弥沙