<微妙…>公園で小学校高学年の子たちが鬼ごっこ。「小さい子もいるし危ないよ」と注意するのはダメ?
子どもは社会で育てる。そう考えて、大人として他人の子どもを叱ったり教え諭したりする場面もあるでしょう。しかしときには「注意してよかったのか」と後悔することも。先日ママスタコミュニティに寄せられたのは、「砂場で4歳と1歳半の息子2人と遊んでいるとき」というタイトルの投稿です。投稿者さんは保育園帰りの夕方に公園の砂場で遊んでいましたが、そこで小学校高学年の男の子たちが鬼ごっこをして走り回っていたんだとか。
『「危ないな」と思って見ていたところ、砂場にいた小学校低学年くらいの女の子にぶつかり、女の子が尻もちをついてこけてしまいました。その後も男の子たちは砂場の周りでも鬼ごっこを続け、息子たちの近くでもスピードを落とさず走り続けるので「ここで走り回るのは危ないよ。さっきも女の子にぶつかっていたでしょう」と声をかけました。うんともすんとも言わず、少し不貞腐れた様子でその場から離れ、しばらくして「あのおばさんがうるさいから、ここで遊べねぇわ」と大きな声で言われました。小学生も公園くらいしか元気に体を動かせないのもわかりますし、公園はみんなの場所だとも思っています。でも広い公園で砂場の周りでなくても鬼ごっこはできそうなのに、なんでここでするのかなという気持ちもあります』
投稿者さんは幼いお子さんたちを連れていたこともあり、その男の子たちを注視していたのでしょう。ある女の子にぶつかったところを見て「危ないよ」と注意しましたが、男の子たちからはモヤっとする反応が返ってきました。そのことも相まって「小学生に声をかけるべきではなかったのか、私たちが公園から去るべきだったのか」と思い悩んでいる様子です。そこで、他のママたちだったらこの状況でどう行動するのかと意見を尋ねていました。
小学生が走っていたら、幼いわが子を連れてその場を離れるべき?
『公園で走るのはダメじゃないから注意しない。自分が子どもをしっかり見て危なかったらそこを去る。わざと意地悪や危ないことをしているわけではないのに自己中』
『公園は年齢制限はないし、小さい子に合わせて当たり前という考えがおかしい』
この投稿に対してママたちからは「公園は公共の場だから、男の子たちに注意するのはおかしい」という意見がありました。例えばエアガンなど、明らかに危険な物で遊んでいたり悪質な悪戯をしていたりするのであれば、注意するのが適切でしょう。しかしその男の子たちがやっていたのは公園での鬼ごっこ。危険な道具は使っていませんよね。わが子の怪我を不安に思うのであれば、その場を立ち去ればいいのでは? という意見がありました。
『子どもが小さい頃は公園に大きい子がきたら退散していたよ。怪我してからじゃ遅いし』
『注意したくなる気持ちもわかるけど、怪我するのは小さい子だから。私は子どもが小さいとき、滑り台とかでも大きい子が周囲を走りはじめたら退散していた』
わが子がまだ小さい時期の公園遊びで、年上の子どもたちが遊んでいたときにどう対応すべきか。これは親の考え方や他の子どもの状況、公園の広さなどによっても異なるでしょう。しかし今回のケースで大事なことは「公園はみんなのもの」だということ、そして「わが子が怪我しないかどうか」という点ではないでしょうか。投稿者さんと同じような状況を経験したママたちからは、「怪我をさせたくないから、大きい子どもが近くにきたら離れていたよ」という意見がありました。
注意してよかった?「もっと具体的に言ったほうが伝わるかも」
『小学生同士でも本気で走ってぶつかったら大怪我の可能性はあるし、周りを見ながら配慮した遊び方をするのは小学生でも必要。ぶつかられた女の子の親御さんはあなたに感謝しているだろうし、その子のためにも言ってよかったと今回は思おう』
一方で「注意したのは正解だよ」という賛成派も。いくらみんなが遊べる公園だといっても、猛スピードで走り回っていては誰かを傷つけてしまう可能性もあるでしょう。実際に他の女の子にぶつかって転ばせてしまっています。また今回は投稿者さんが見守っていたからいいものの、大人が見ていない場所で他の子どもに怪我をさせてしまう可能性も。「周りを配慮した遊び方は小学生でもするべき」という意見も寄せられていました。
『「小さい子が近くにいるから、ぶつかったら怪我をするよ。スピードを落としてね」ぐらい具体的に言うと伝わりやすい』
『注意するのはいいけど、せめてあっちで遊べないか聞いてみたらいいのに。遊べない理由があったのかもしれないし、そこで遊びたい理由もあったかもしれない』
投稿者さんは「ここで走り回るのは危ないよ。さっきも女の子にぶつかっていたでしょう」と注意しました。もしかすると、男の子たちはこの言い方に「怒られた」と感じ、不貞腐れたのかもしれません。ママたちからは注意の仕方がよくなかったのでは? という意見もありました。「もう少しスピードを落として遊んでね」「向こうで遊べる?」といった言い方をしていたら、男の子たちも素直に話を聞いたのかもしれませんね。
注意したことは不正解ではない。お互いが楽しく遊ぶためには?
『大きい子が小さい子に配慮してくれたならありがたいけど、公園は必ずしも小さい子が最優先される場所ではないから。鬼ごっこに夢中で人にぶつかるのはよくないけど、公園で鬼ごっこは悪くない。子どもたちは残念がるだろうけど、危ないと思った時点で離れたほうがよかったかもね。危ないと思ったら離れる、気遣ってもらえたならお礼を言う。そのために保護者が見守っているんだから』
男の子たちに声をかけるべきではなかったのかと、モヤモヤを募らせていた投稿者さん。ママたちからは「その場を離れるべきだった」という声は多かったものの、投稿者さんの行動が間違えていたとは言い切れないでしょう。危ない状況で大人がみんな知らんぷりをすることも適切ではないはず。見ず知らずの他人の子どもに注意する大人は、現代では少なくなってきているかもしれません。だからこそ、その男の子たちも慣れない状況に反抗した可能性もあります。
ただ公園での鬼ごっこそのものはおかしなことではないため、注意の仕方に相手への気遣いが求められるケースだったのかもしれませんね。「尻もちをついた女の子の親はありがたいと思ったと思う」という意見もあり、投稿者さんは過度に自分を責める必要もないはず。今回の件を活かして、次に同じようなことが起きたときの言い方を考えてみるとよいのではないでしょうか。
文・AKI 編集・有村実歩 イラスト・んぎまむ
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