<想像力のない>子どもが大きいのに時短パートっておかしいの?働く時間が長い=偉いと考える人がいて
多くのママは家事育児とのバランスを考えながら仕事をこなしていることと思います。子どもの年齢によって働き方や働く時間を調整している人も多いのではないでしょうか。そんななかママスタコミュニティには、「子どもが大きいのに時短パートってそんなにおかしい?」というタイトルでこんな投稿がありました。投稿者さんは時短パートをしており、お子さんたちは小学生と保育園児。職場に大学生と高校生のお子さんを持つ方が、同じく時短パートで新しく入ってきたそうです。
『「子どもが大きくそんなに手がかからないはずなのになぜ時短パートなの?」「小遣い稼ぎ」などと、フルタイムパートや社員のお局たちが騒いでいます。採用したのは会社だし、その人の事情であって他人が首を突っ込むことではないと思う。私も子どもが大きくなっても今のまま時短パートでいくつもりでいるので、余計に聞いていていい気分がしないのかもしれません。ちなみに、私がこの先もフルにしない理由は、単純にあまり体力がないことやそんなにガッツリ働きたくないからです。
私もこのまま子どもが大きくなっても時短だったら、今の職場でいろいろと言われるのかな。職場のパートさんたちは、子どもが小学校高学年くらいになってくるとフルに変える人たちばかりです。なかには保育園児でもフルの人もいます』
子どもがある程度大きくなったら家事育児に使う時間が減り、その分を仕事に回して収入アップを目指そうと考えるママは少なくないかもしれません。しかし、投稿者さんは子どもが大きくなっても今のままの時短パートでいたいと考えており、職場にいる同様の人に対して周囲が否定的なので不安に思っている様子です。この投稿に対してママたちからはどのようなコメントが寄せられたのでしょうか。
フルは体力的にキツイ!子どもが大きくなってもあえて時短パートを選ぶママたち
『うちは大学生2人と小学生2人で時短パートだよ。生活費は旦那が出しているから、自分のスマホ代だけ払っている。フルはキツイわ。家のことができない』
『私も高校生2人だけどずっと時短のまま。フルだと疲れるし、犬の散歩に時間を使いたいからフルはやらない』
子どもが高校生や大学生になると、子どもたちは部活や勉強、遊びと自分の時間に多くを割くようになるので、幼少期とは違ってママは時間が作れるでしょう。しかし、それでも時短パートのままでいるママたちにはどのような理由があるのでしょうか。寄せられたコメントを見てみると、フルタイムで働くと体力的にきつかったり、そのせいで家事にも支障が出たりするという意見がありました。子どもが大きいとはいっても、洗濯や料理、掃除などの家事は引き続きママがメインでこなしているケースも少なくないでしょう。フルタイム勤務をすると仕事が終わって夜にバタバタと帰宅、そこから買い物や夕ご飯の準備、洗濯などをこなし、次の日も朝早くから仕事をするために忙しなく過ごすことになる可能性も。仕事に長い時間は使えても、それ以外のプライベートのバランスが崩れてしまっては生活がままならないですよね。自分自身の体力や家族生活のトータルバランスを考えた結果、子どもが大きくなっても時短パートを選んでいる人たちがいました。
仕事以外にもやりたいことや用事がある人は多い
『うちも子どもが大きいけど、上の子が発達障害で手がかかるから短時間しか働けない』
『子どもの年齢関係なく、夫の扶養範囲内で働きたい人だっているのに』
『時短パートさん、うちにも数人います。ダブルワークしている人、孫のお迎えに行っている人、子どもの塾送迎がある人、それぞれです。仕事以外にも用事や、やりたいことがあるんだろうからほっとけばいいのに』
この他にもお子さんに障害があったり、旦那さんの扶養範囲内で収入を収めるためにあえて短い労働時間を選んだりしている人も。さらには、時短パートだけれどもダブルワークで別の仕事もしている人、子どもの習い事の送迎や孫のサポートをしている人など、さまざまな事情で時短パートを選んでいる女性が多いことがうかがえます。仕事以外にも家族の用事があったりプライベートを充実させたかったりと、一口に時短パートといっても人にはさまざまな事情があることがよくわかりますね。
子どもが大きいのに時短パート=ズルいという先入観は持つべきではない
『自分のものさしでしかはかれない、心の狭い、想像力のない人間なんじゃない? みんなが同じ能力、環境で生きていると思い込んでいる。自分と違う状況を想像できない』
こうしたさまざまな事情があるにも関わらず、投稿者さんの職場にいる人たちは「子どもが大きいのに時短パートなんて」と否定的に捉えている様子です。きっとそこにあるのは嫉妬や羨望の気持ちで、「子どもに手がかからなくて時間がたっぷりあるのに、仕事をしない怠け者」といったレッテルを貼っているのではないでしょうか。他人の事情を想像することなく、子どもが大きいのだから仕事に時間を使って当たり前という先入観で否定する。自分は忙しく働いているのに時短で楽してズルい。そんな黒い気持ちもあるのかもしれませんね。
もし、今後投稿者さんが批判されることがあったとしても、何も悪いことはしていないのですから、堂々としていればいいはず。また、数年後に自分がお局的な立場になったとしたら、どんな働き方の人も好意的に受け止められるようにしたいですね。
働き方は人それぞれ。働く時間が長いから偉いわけではないよ
『一緒に働くスタッフと会社の意向が噛み合っていないだけじゃない? 現場はフル勤務がほしいけど会社は時短で充分と思っているかもしれないし、会社もフルがほしいと思っているけどこないから、「いないよりはマシ」と時短を採用したのかもしれない。現場からしたら、フルタイムの人にきてほしいのに「子どもが大きいのになんで時短?」と思っちゃったんでしょ。別に子どもの年齢に関わらず、単なる愚痴だよ。 忙しい職場なのね』
『働く時間や働き方はそれぞれの自由。子どもがいるいないに関わらず、それぞれの事情がある。働く時間が長いから偉いわけでもなく、それぞれのできる時間帯で自分が持っている力を仕事で発揮すればいいと思う』
『おかしくないよ。人それぞれ』
「子どもが大きくそんなに手がかからないはずなのになぜ時短パートなの?」「小遣い稼ぎ」と批判する投稿者さんの職場の人たち。彼女たち自身がフルタイムパートや社員という点を考慮すると、単純に職場が忙しくて人手が足りていない状況があるのではないでしょうか。だからといって、時短パートが批判されるのは筋違いですが、彼女たちも本音ではそこまで思っておらず、単なる愚痴や世間話の延長として口にしただけなのかもしれません。「忙しい職場だからこその単なる愚痴だよ」というコメントも寄せられ、投稿者さんはそこまで彼女たちの批判を気にしなくてもいいというアドバイスもありました。
働く理由や働く時間、仕事に求めることなど、働き方は本当に千差万別。子育てしているママにおいては、特に家庭のバランスを取りながら自分のできる範囲で働いている人は多いはず。子どもが大きくなったタイミングで仕事の時間を増やす人が一般的には多いかもしれませんが、そうではない人もたくさんいますし、その働き方を他人に求めることもおかしな話。今回の投稿では、子どもが大きくなって以降も、ママたちがいろいろな事情で時短パートを選んでいる実態がよくわかりました。こうした事情を知ることで、他人に対する想像力を持ったり、誰かを傷つけるような先入観を捨てたりできるのではないでしょうか。
文・AKI 編集・kunel イラスト・マメ美
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