早生まれの息子は足が遅くて、鬼ごっこではいつも「鬼」。どうしたら良い?
小学生にもなると親の付き添いなしに「子どもたちだけ」で遊ぶ機会も増えますよね。そんなわが子の成長は親として嬉しい反面、心配なこともあるようです。ママスタコミュニティには、小学校1年生の息子さんをもつママから、子どもたちが遊ぶ公園での出来事について相談が寄せられました。
『息子は1年生で早生まれです。公園では学年関係なく鬼ごっこをして遊んでいます。公園に集まっているのは、1年生のなかでもリレーの選手になる子達ばかりで、息子は1番足が遅いです。もちろん上級生には勝てません。鬼ごっこではいつもすぐに捕まってしまって、一度捕まると他の人を捕まえるのは難しいです。しかも鬼になると帰る時間までずっと鬼だし、そのうち疲れて追いかけるもこともできなくなります。どうすればいいと思いますか?』
公園で鬼ごっこをするたびに、息子さんが「鬼」になることを気にしている投稿者さん。足の遅い息子さんの様子を見ていて不憫に感じているのかもしれません。
ここは親の出る幕ではない!
投稿者さんは打開策を見出したいのでしょう。「どうしたら良いですか?」と質問を投げかけています。この問いかけにコミュニティのママたちはどう答えたのでしょうか。
『息子さんが苦痛になってきたら違う子と遊べばいいだけでは? 親が口出すことではないと思うけどな』
『本人が嫌だったらそのうち公園に行かなくなるし、他の遊びをしてる子と遊ぶようになるよ。親は静かに見守っているしかないよ。モヤモヤしちゃうこともあると思うけどさ』
『心配する気持ちはわかるよ。上級生が代わってくれたら良いのにねとは思う。でも親が口を出すところではないと思う。仲間外れで鬼になってるわけじゃないならば』
『そこまで気にしなくても。それでからかわれるとか、いじめられてるなら違うけど。そうやって鍛えられていくんじゃない? 本人が遊んでる感覚なら放っておいたら?』
『私だったらどうもしない。親があれこれ考えても何の意味もないと思う』
『苦痛ならやらなくなるでしょ。そこは大人が介入する必要ない。公園に行きたくないなら無理に行く必要ない。それでも行きたいなら、子どもは楽しめてるんじゃないの?』
多くのママたちが「親の出る幕ではない」という意見を寄せています。投稿内容だけでは、息子さん自身がどう感じているのか、鬼ごっこが嫌だと感じているのかまでは分かりません。ひょっとしたら、息子さん本人は親が心配するほど気にしていないのかもしれませんし、意外と楽しめているのかもしれませんよね。
鬼ごっこを通していじめられたり、からかわれたりするのでなければ、少し距離をもって見守ることも大切ということでしょう。
子どもは子ども同士、ルールを決めている
親が干渉すべきではない、と答えたママたちには理由があります。
『うちの娘も鬼になるとなかなか鬼から脱せない(笑)。でも周りの子が娘にわざと近寄ってタッチさせてくれて、鬼を交代してるよ(笑)。足が遅くても誰も文句言わないし、楽しく遊んでるよー』
『私の住んでる地域も子どもの学年がバラバラで力の差もあったから、鬼ごっこは高学年の子がハンデのつけ方を考えてやってた。運動が苦手な子も同じように遊べるように』
『うちの子の周りでは、足が遅い子は参加してても捕まえないようにしてるみたいだよ』
『子どもの頃、ちびっこ用の特別ルールみたいなのを上級生が提示してくれて、ハンデつけてもらって遊んでたな』
『幼稚園~低学年の頃は、足の遅い子が鬼になったら鬼を1人増やしてたよ。自然とそんなルールができたみたい。疲れたら勝手にやめてもよかったし』
子どもたちは子どもたちなりのルールを作って、楽しく遊んでいるんですね。「上級生がハンデの付け方を考える」「足が遅い子は捕まえないようにする」など特別ルールを決めながら、どの子も楽しめる鬼ごっこへと進化させています。子どもたちの発想力と順応性の高さには脱帽です。
生まれ月は関係ない
投稿者さんのお子さんは「早生まれ」とのこと。その一言には「早生まれだから足も遅い。そんな息子がかわいそう」という意図が見え隠れします。この発言に疑問を抱くママたちがいました。
『うちの子早生まれだけどリレーの選手。上の子は夏生まれだけど遅い(笑)』
『早生まれだから~っていう人いるけど、関係ないよね……』
『うちの息子も1年生で早生まれだけど、学年で1番早いよ。早生まれかどうかは関係ない』
『それは子ども次第だよー。早生まれとか関係ないよー』
足の速い・遅いは生まれ月とは関係ない、ということですね。確かに早生まれで体が小さくても、走るのは速い&リレーの選手というお子さんは珍しくありません。筆者の息子もそのタイプですが、とにかく走るのが好きでよく走っています。足の速さは月齢よりも「走る経験や量の多さ」に比例しているような気がしています。
親の言葉かけ次第で子どもの気持ちが変わることも
多くのママたちが「子どもの遊びに介入すべきでない」とアドバイスを送りましたが、息子さんのために投稿者さんにできることもありそうです。
『私なら「他のメンバーで鬼ごっこをやる時は、誰かが同じように悔しかったり嫌な気持ちになったりしてるかもしれないね。そのことはどう思う?」って考えるきっかけにすると思う』
鬼ごっこをただの遊びで終わらせず、友達の気持ちを考えるきっかけにする、というアドバイスですね。また、自身の経験を話すママもいます。
『小学生のとき、親に「鬼ごっこで絶対鬼になるから、もうしたくない」って相談したら「せんかったらいいんよ!」って言ってもらえて目から鱗だったの思い出したわ。小学校2年生だったんだけど、それ以降公園行っても遊具で遊ぶか、鬼ごっこが始まったら「用事あるー」って即帰ってた(笑)』
上手な切り抜け方を見つけましたね! 鬼ごっこを苦痛に感じているお子さんにとって、この親御さんの一言は救いの一言になるに違いありません。大人の言葉かけ次第で、子どもの気持ちや考え方が変わることもあるのですね。
公園には学びの機会が詰まっている
『子どもって、そういうなかで学んでいくんじゃない? 息子さんが「鬼ごっこが苦痛でその子達と関わりたくない!」と言うのなら公園に行かせなけばいいし、「鬼ごっこだけはやりたくない!」と言うなら本人に解決させる。これから学校や習い事でいろんな学年、いろんな友達と関わっていくんだし、社会勉強のひとつだと思えばいいんじゃないかな』
『そうやって走り回ってたら、足が強くなって他の子より速くなるかもよ? 悔しさって、時に凄いやる気に変わることがあるからね』
子どもたちは遊びを通して、悔しい気持ちや嬉しい気持ちを感じながら成長していきます。さらには友達の気持ちを慮ったり、特別ルールを考えたりと、頭も心も存分に使って遊んでいるのでしょう。公園には子どもたちが自分で考え、切り抜けていく力を身に付ける「学びの機会」がたくさん詰まっているようです。
投稿者さんに限らず、私たち大人は少し離れたところから、子どもたちの遊びをそっと見守っていくことも大切なのではないでしょうか。
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