<子育ての支え?イライラのもと?>「義母との同居」のトラブル、先輩ママはどう乗り越えた?
義母との同居は、家計や子育ての支えになる可能性もありますが、生活のリズムや価値観の違いなどからトラブルに発展することもあります。
最初は「助け合える」と思っていたけれど、気がつけば義母の言動にイライラやモヤモヤが止まらない……義母との同居で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
先輩ママたちは、義母とどう付き合い、同居生活をどう乗り越えてきたのでしょうか? リアルな体験談を紹介します。
エピソード1:同居17年目にして起きたトラブルとは!?
マユミさん(仮名)は17年前から義両親と同居しています。
同居当初は多少のもめごとやストレスもありましたが、今では「本当の娘だと思っている」と義母から言われるほどいい関係を築いていました。
しかし、義妹(夫の妹)が週末にパートを始めて、まだ幼い子供達を義母に泊まりで預けるようになったことをきっかけに、関係は変化することになりました。義母はマユミさんに「何もしなくていいから」というものの、幼い子供が家にいれば、お世話を手伝わないわけにもいきません。平日フルタイムで働いているマユミさんは、次第に疲れていき、ある日「ハッキリ言って迷惑なんです!」と義母に怒ってしまいます。
義妹のサポートをしたいと思っていた義母は、マユミさんからそう言われてしまったことで「しょせん赤の他人なんだ」と受け取ってしまい、次第に二人の関係はぎくしゃくしてしまいました。
そこで、マユミさんは夫に相談。「仕事で子供を預けるなら母親ではなく、まず頼るべきは夫ではないか」と、夫から義妹にビシッと伝えてもらうことになったのです。このことで反省した義母は、マユミさんよりも義妹を優先していたことに気づき、謝罪をしました。
トラブルはあったものの、こうして17年続いた同居生活は、また穏やかな生活へと戻っていったのです。
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エピソード2:家が離れていれば大丈夫と思っていたのに……敷地内同居の解消
ナツキさん(仮名)には、夫と中学生の娘がいます。15年前、夫の経済的な事情から義母がいる母屋の離れに住むようになり、ナツキさん家族は敷地内同居をすることになったのです。
しかし、その恩があるせいで、義母から家事や雑用を頼まれることが年々エスカレートするように。限界を迎えていたナツキさんは「夫と別れて娘を連れてこの家を出たい……」と思うほど追い詰められていきました。
そんな時、追い詰められていたナツキさんを心配していた人がいました。シングルマザーの義姉(夫の姉)です。義姉は「自分が代わりに敷地内同居をする」と義母に提案してくれたのです。
こうしてナツキさん家族は、義母の敷地内から義姉家族に入れ替わる形で離れることに。義姉の提案のおかげで、義母とは摩擦を生むことなくスムーズに同居を解消できたのです。長年同居生活を我慢してきたナツキさんにとって、やっと“義母からの解放”と“新しい生活”が見えてきた瞬間でした。
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エピソード3:親と同居の約束?守ろうとしない夫にもイラッ
都内で、戸建てを購入して暮らしていたAさん。義父母は車で4時間ほど離れた場所に住んでいたので「同居することはないだろう」と油断をしていました。
ところが、義母から突然「そちらに引っ越すから同居を考えてほしい」と打診されます。
Aさんには同居を断りにくい事情がありました。Aさんの夫は学生時代、両親に「将来は父の会社に就職する」「いい人がいたら連れて帰る」と約束して学費を出してもらっていたにもかかわらず、その約束をなぁなぁにして、都内で仕事をきめて戸建てを購入してしまっていたのです。
Aさんの夫は多忙を理由に義母からの連絡を無視し、同居の対応はAさん任せ。義両親との約束を何一つ果たそうとしない夫にモヤモヤが募り、ついにAさんの怒りは爆発。
それでも、どうにか家族で話し合いを重ねて「完全同居はしない代わりに、義父母には近くに引っ越してもらう」という結果に。
実際に義両親がAさん家族の近所に引っ越しをしてきたところ、孫の世話を手伝ってくれるようになり、思っていたよりも助かることが多くなっていました。
Aさんは同居を突っぱねて断らずに、全員が納得できる形を模索したことが今の良好な関係につながっている…そう心から感じていました。
<親と同居の約束>義両親「引っ越すから同居しよ」絶対イヤだけど、断りづらい……!【第1話まんが】
今回紹介した体験談のように、家族でしっかり話し合うこと、また親戚や義兄弟の協力によって、意外な同居の解決策が見つかる可能性もあります。
どちらかの我慢だけでなく、お互い心地いい距離感を探していくことが、家族関係を保つ大切な一歩になるのかもしれません。
文・編集部
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