<ハマる毒親>背中押してくれた親友「助けてくれる大人は必ずいる」【第5話まんが:コハクの気持ち】
前回からの続き。私は小学5年生のコハクです。うちのママは最近「セミナー」というものにハマっています。しかも私が一緒だとまわりの人がチヤホヤするので、学校を休ませてまで私のことを連れて行きたがります。私は行きたくないのに……。今日もママはセミナーへ行きました。テーブルの上には、「これでご飯を買ってね」と置いていったお金があります。スーパーへ出かけてお菓子コーナーをぼんやり見ていると、声をかけられました。友達のナツメでした。
「先生にも話してみよう?」「うちのママも心配してる」というナツメの言葉は、私に大きな力をくれました。ママはセミナーに夢中だし、パパは見て見ぬふり。でもきっと私が声をあげれば、助けてくれる大人は必ずいるはず……!
ナツメに「他に頼れる大人はいる」と言ってもらえて、自信が持てたのかもしれません。ここまでママに対してキッパリと自分の意見を言えたのは初めてです。ママは大声を出した私にとても驚いた様子で、しばらく黙り込んでいました。
ナツメに励ましてもらって、私の気持ちは決まりました。ママと話そう。もしダメなら、他の大人に頼ろう……。その覚悟をもってママに「セミナーに連れて行くのはやめてほしい」と泣きながら伝えると、ママはハッとした顔をしていました。
ママは今もセミナーには通っているようですが、少し回数が減ったような気がします。ママとしても何か考えが変わったのかもしれません。あれ以来、無理やり連れて行かれるようなこともなくなりました。
きっとママは、セミナーが私の幸せになると信じていたのでしょう。でも、親子だからって幸せが同じとはかぎりません。ママがそれをわかってくれたのであればいいなと思っています。
原案・ママスタ 脚本・motte 作画・マメ美 編集・井伊テレ子