<寝言は寝ていえ!>もし元夫が亡くなってしまったら?息子にとってベストな選択は…【第6話まんが】
前回からの続き。私(エリ)は夫のシンゴと3人の息子コウタ(14才)・ダイキ(10才)・ヒロト(7才)の5人家族です。コウタとシンゴは血が繋がっていません。私がコウタを妊娠中、元夫であるタカシがうつ病を発症してしまい、「これ以上責任を背負いたくない」という理由で離婚を言い渡されてしまったのです。シングルマザーとなった私を支えてくれたのが、長らく友人関係だったシンゴでした。私はシンゴと再婚し、さらに2人の子どもを授かり5人家族として幸せに暮らしていました。そんなある日、タカシから「コウタに会いたい」と連絡がきたのです。夫のシンゴは、できるなら私とコウタをタカシに会わせたくないと言っています。私もコウタをタカシに会わせることはできないと思っています。

私は高校時代からの友人、カオルに一部始終を話します。彼女はいつも思ったことをハッキリと話してくれます。
「コウタくんはそれでいいのかな……?」
カオルは、私が一番悩んでいるところを指摘してきました。もしタカシが亡くなってしまったら、コウタは自分の血のつながった父親に会う機会を失うことになります。そう考えると不安になりました。
そう、カオルの言う通り、もしコウタが事実を知ったら「本当のお父さんに会ってみたい」と思う……それはきっと当たり前の感情なのです。私やシンゴの感情と、子どもが純粋に「自分の親に会いたい」って思う感情は、切り離して考えた方がいいというのがカオルの考えでした。親の気持ちだけじゃなく、コウタがどう考えるかをしっかり想像した上で、決めた方がいい。そのためにも、一度、タカシ・シンゴ・私の3人で話し合った方がいいとアドバイスをもらいました。
タカシにコウタを会わせない。
そう決めたはずなのに、私は心のどこかで迷っていました。タカシの「コウタに会いたい」という気持ちを大切にしたいというよりは、コウタがこの事実を知ったらどう思うか、それが気になっていたのです。
タカシに万が一のことがあった場合、私たちの決断のせいでコウタは一生父親に会えなくなってしまいます。
そう考えると、本当に何が正解で何が不正解か分からなくなってきてしまうのでした。
カオルのアドバイスもひとつの意見だと心に刻み、タカシとシンゴと私の3人で今後について話し合おうと思いました。
【第7話】へ続く。(明日配信予定)
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・善哉あん 編集・石井弥沙