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<行き渋り>ある日突然、学校へ行けなくなってしまったわが子。親がしてやれることはある?

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わが子が原因不明の不登校になってしまったら、みなさんはどうしますか? 本人の気持ちにできる限り寄り添いたいとは思うけれど、何が正解なのかわからない。何をしてあげればいいのかわからない。そのうち、親がしてあげられることは何もないのでは……なんて思いはじめてしまうかもしれません。

『小2になるうちの子が、学校に行けなくなりました。イジメや先生が怖いなどの理由ではなく、「学校へ行っている間にお母さんが死んじゃったらどうしよう」と思ってしまうようです。行こうと思う気持ちはあるようですが、動けなくなってしまいます。私も仕事をしているので、休ませるわけにもいかず困っています。本人の気持ちの問題だから、親がしてあげられることはないように思えるのですが……。どうすればいいでしょう』

昨日までなんの問題もなく生活していたはずなのに、ある日突然学校へ行けなくなったわが子。親にしてみれば「なぜ」「どうして」となるかもしれません。しかし心の問題というのは前触れもなく突然現れ、その人を身動きできなくしてしまうこともあるのです。もしわが子が、原因がわからないまま不登校になったとしたら、みなさんはどうしますか。

学校へ行かないなら、家で過ごすためのルールを考えてみる

投稿者さんは、子どもが学校を休んだ日、どのように家で過ごすかについても悩んでいました。「学校へ行くことは当たり前のことだから」という理由で、休むならゲームもテレビも禁止。読書と勉強だけしていればいいと考えているようです。学校へ行かないのに好きなことを好きなだけできる環境を与えてしまうと、ずっと学校へ行かなくていいと思うのではないかと不安なようです。親としてそのように考えることは、間違っていないのかもしれません。しかし苦しい思いを抱え、体にまで影響が及んでいるわが子への対応として、まだやれることがありそうです。

家で過ごすためのルールを親子で考える

学校を休むのであれば、やるべきことはやる。このことについて親子で話し合いをしてはいかがでしょう。毎日同じ時間に起床し、食事をし、時間割通りに過ごす。そのかわり、下校時刻がすぎたら自由にしていいことにする。このあたりが学校へ行くときの一般的な1日の流れではないかと思います。まずはこのルールをお子さんに提案してみるのはどうでしょう。やるかやらないかはさておき、お子さんができるかどうかの確認からスタートすればいいと思います。

学校以外の居場所を探してみる

投稿者さんはお仕事をされていて、経済的な面からも辞めることは厳しいのだそう。そうなると、仕事がある日はなんとかして学校へ行かせるか、誰かに預ける、別の場所に行かせるかになりそうです。不登校の子どもたちを支援するためのフリースクルーや塾・習い事のような居場所は近くにありませんか? 仕事を辞めてそばにいることだけが解決策ではありません。学校以外の居場所を見つけてあげる選択も視野に入れてみてください。

学校へ行っている時間以外は自由にさせる

投稿者さんは、学校の時間帯以外……休日などもゲームやテレビを禁止にするべきか悩んでいるようでした。休みの日までルールにがんじがらめにされてしまうと、お子さんはどこで息抜きをすればいいのでしょう。学校に行けないのに、自宅でも心が疲れてしまっては、どこにも逃げ場がなくなってしまいそうです。そうならないためにも、最初に親子でルールを決め、守れているのであれば学校の時間以外は自由にすごさせてもいいと思います。

不登校のわが子に親がしてあげられることは……?

投稿者さんのお子さんは、学校そのものに問題があるのではなく、ママと離れることに相当な不安やストレスを感じていそうです。自分が学校へ行っている間にママがケガをしたり死んでしまったりしたらどうしようと不安がるわが子。その都度「大丈夫」と伝えても不安が収まる様子はなく、投稿者さんは自分にできることはないと考えているようです。はたしてそうでしょうか。

専門家への相談

スクールカウンセラーや、児童・思春期精神科などの専門家への相談を視野に入れてみてはいかがでしょう。なかなか予約が取れないケースもありますし、予約が取れても数カ月待ちになることもあります。それでも、相談するとしないとでは大違いです。予約を入れるだけ入れておいて、当日までに不要になればキャンセルをすればいいだけ。まずは一歩踏み出すべく、予約をすることからはじめてみてください。

学校との対話

学校との本格的な対話を求めてみてはいかがでしょう。担任だけでなく、学年主任や支援の先生など、いろいろな人と話をしながら最善策を考える。ひとりでは見つからなかった答えやアイデアが出てくる可能性もあります。ポイントは、ただの世間話にならないようにすること。時間を取っていただいて、子どもを交えて話をするパターンや子ども抜きで話をするパターンなど、いろいろなやり方をこちらから提案し、積極的に学校側の意見や考えを聞き出していきましょう。

子どもとの向き合い方を考える

ママの心のケアや今後必要となる可能性がある費用のことを考えると、仕事を辞める選択はあまりオススメできません。そこで仕事を辞めず、働きながらわが子に向き合う方法を模索してみてはいかがでしょう。勤務時間や勤務日数を減らす、働く時間帯を変更するなどはできないでしょうか。旦那さんや家族の協力が得られるのであれば、学校が休みの日に働く方法もあります。働かなければならないこと、できるだけ一緒にいたい気持ちはあることをお子さんに伝えながら、どうすればいいかを話しあってもいいでしょう。できるかどうかわからなくても、希望を聞いてあげることも解決への一歩かもしれません。

親の思いをわかりやすく伝える

親にどのような思いがあろうとも、ムリやり引っ張って学校へ行かせるなどしていると、子どもは親から見捨てられたとか理解してもらえないと思いこんでしまう可能性があります。そのような行き違いを起こさないためには、とにかく会話をし思いや気持ちを伝えることが必要です。見捨てる気なんてない、でもどうしようもない現状であることを、ありのままわが子に話してみてはいかがでしょう。ママだって悩んだり苦しんだりしていることを伝えることは、決して悪いことではありません。むしろ伝えてあげないと子どもたちは気が付かないのです。そのうえで、どうすればいい、どうしようかと一緒に考えることこそ、親や家族にしかできないことかもしれません。

親ができることはまだある、諦めないで

学校へ行きたいと思っていても、動けなくなるほどの衝動を抱えているわが子。確実に子どもからのヘルプサインは出ています。ですから、どうか子どもの心の問題だから、親にできることは何もないなんて思わないでください。ここで学校へ行かせることばかり考えてしまうと、子どもの心が壊れてしまう・離れてしまう可能性もあるのです。

しんどければ学校は休んでいい、でも休むとどうなるかをきちんと教える。休むならルールを守って生活する。このような話を親子でおこない、一緒に考えながら解決策を模索することは、十分「親がしてやれること」です。解決策はすぐには見つからないかもしれません。わかりやすく、親がしてやれることも見つからないかもしれません。きっと諦めないことが一番難しいはず。それでも、諦めないことが大切です。今回紹介した方法でいいと思ったものがあれば取り入れながら、お子さんと一緒に一歩でも前に進んでみませんか?

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・マメ美

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