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自然分娩だと「わが子に愛情がわく」って本当?帝王切開や無痛分娩だと「わかない」なんてことある?

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お腹のなかに赤ちゃんがいるとわかって感じるのは喜び、さらに出産することへの不安かもしれません。「とにかく痛い」というイメージから、恐怖をおぼえる人もいそうです。

「出産するときの痛みが心の底から怖い」というプレママから、ママスタコミュニティに投稿があがりました。痛みを軽減するため無痛分娩を希望しているそうですが、いろいろと調べるうちに自然分娩に興味を持つようになったそうです。

痛みに興味があるって、本当なの?自然分娩のメリットとは

投稿者さんが調べたところ、自然分娩を選んだ理由として「痛みへの興味」「愛情がわく」などを挙げるママが少なかったのだとか。調べる以前は「無痛分娩よりも費用が安い」「無痛をやっている病院が遠い」などの理由を想像していたため、ポジティブな理由が多いことに驚きがあったといいます。

『出産経験のある方にお聞きしたいです。痛みを得たことにより、なんというかパワーアップ(?)した体感はありましたか? やむを得ずではなくあえてものすごく痛い方法を選ぶということは、それだけの何かがあるのかなと』

順当に考えれば、誰だって痛いよりも痛くないほうがよいに決まっています。わざわざ痛いほうを選択したママたちを不思議に感じるのは、無理もありません。

『ないないない。自分が産んだ病院で無痛分娩もやっていたと知っていたら、そうしていたよ』

『自然分娩だったけど、痛くてよかったとか、そんなのない』

集まったコメントにも、わざわざ痛い思いはしたくなかったという声はありました。

『私は無痛分娩のときに打つ、硬膜外麻酔が怖かっただけ。絶対に注射の痛みより陣痛のほうが大きいはずなんだけど(笑)』

陣痛の痛みは自分のなかから湧き上がるもの、注射の痛みは外から与えられるものといった感じでしょうか? 内側からの痛みは不可抗力としても、わざわざ外側から痛みを受けるのは避けたいのかもしれません。コメントのなかには「出産時の痛みよりも、麻酔注射のほうが怖かった」といった声が複数ありました。麻酔注射を打つことのリスクを恐れた人もいます。

「おもしろそう」「貴重な経験」。痛みを受け入れたママたち

自然分娩を選んだ理由に投稿者さんがいう「痛みへの興味」を挙げたコメントも、たしかに目立ちました。

『純粋な興味として、人類が何百万年も前から経験してきた分娩。痛みによって死ぬわけじゃないし、一度は経験しておくかって感じ』

この方は「私みたいな探究心の持ち方はレアだろうな(笑)」とコメントをくれたのですが、意外にも同じようなことを考えた方は少なくないようです。「おもしろそうだったから。分娩は他にない経験だと思うし」「陣痛の痛みとやらがどんなものかを味わってみたかった」などの声が並びました。

さらに「人生で最大の」などと言われることもある痛みを経験し、自信を得た人たちもいます。

『「もうこれ以上痛いことはないんだ」と思うと、強くなった気がしたよ』

『産んだ瞬間の快感は忘れがたい。あと「この痛みに耐えたのだから、何でもできそうな気がする」と、しばらく精神的に無敵だった』

人生何事も経験というわけです。出産はたしかに痛い。しかし耐えられない痛みではありません。「どんなに痛くたって、みんなちゃんと産んでいるでしょ?」という指摘もありました。

痛みへの興味から始まり、経験したことで自信を得たママたちは、

『陣痛中何度も無痛を選べばよかったと後悔したけれど「母もこんなに痛い思いをして私を産んでくれたんだ」と、感謝の気持ちが芽生えたよ』

「貴重な体験ができてよかった」「出産の大変さが身体でわかったので、これから出産を控えた人を心から応援できる」。こんな胸中に達するようです。たしかに病気やケガなどと違い、出産の痛みはただ痛いだけのものではなく、その先がありますよね。

もちろん「無痛分娩にしておけばよかったと後悔した」という方もいました。どんな出産になるかは本当に人それぞれ。痛みも個人差が大きいので、一概に「こちらがいい」と言えるものではありません。ただ痛い思いをしたことで得られたものがあった人も、少なくないということです。

愛情は無関係!どんな出産方法を選んでも、それが自分の正解

さまざまな意見や体験談が集まったなかで、コメントをくれた全員が口を揃えたことがひとつあります。それは「自然分娩で産んだ子は、愛情がわく」という、投稿者さんが目にした情報について。

『愛情は出産方法とは関係ない』

その例として、パパの愛情を引き合いに出す人たちもいました。痛い思いをして産んだわけではないわが子なのに、深い愛情を注いでいるパパはいくらだっています。

『「帝王切開や無痛だと愛情がわかない」とか、バカらしいと思わない? どんな方法でも、自分が命がけで産んだ子なんだから』

無痛分娩だったとしても、ママが命を懸けて出産することに変わりはありません。その人にとって出産の痛みが恐怖でしかないのなら、心の安定のために無痛分娩を選ぶのは、もちろんアリです。

『自然だろうが無痛だろうが、残る記憶は赤ちゃんに会えた感動や、産んだ達成感だけ。元気に産まれてくれれば、どちらを選んでも最善の選択になると思う。頑張れ』

多くのコメントに「頑張って!」というひと言が添えられていました。どんな分娩法を選んでも大変なことに変わりはなく、それを経験してきたママたちだからこその心からのエールです。投稿者さんにとって満足のいく出産ができますように。ママたちみんなが祈っています!

文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・んぎまむ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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