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<外資系企業の働き方>2人目が生まれて初めて取った「育児休暇制度」【ドーモ 川崎友和さん・第4回】

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夫婦共働き時代、「男性の育児休暇」への注目度が高まっています。外資系企業の日本法人ドーモ株式会社では、「パタニティリーブ(男性向け育児休暇制度)」を普及させるために、プレジデント ジャパンカントリーマネージャーの川崎友和さんが自らお休みをとったそうです。また川崎さんは、「ママが働くことで子どもにもいい影響がある」と語ります。詳しくお話を伺ってみました。
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第1子誕生時は取らなかった育児休暇 。第2子誕生で取ったワケとは?

――今、日本では男性の育児休暇について注目度が高まっています。川崎さんは、お子さんがいらっしゃるそうですが、お休みはとりましたか?

川崎友和さん(以下、川崎さん):実は、2人目の子どもが生まれたときに初めて休みを取りました。

第1子が生まれたとき、私はまだこの会社に転職したばかりで、このビジネスを日本でちゃんと根付かせて成長させていかなければいけないっていう責任感が強くあって。仕事も一段落して、第2子が生まれることもあり、「よし、私が率先して休みをとろう」と。そうすれば次にパパになる人たちがを休みやすいだろうなと考えたんです。

それで妻にこう宣言したんです。「パタニティリーブ(男性向け育児休暇制度)が定着していないから、私が第1号になり、“父親も子どもが生まれてきたら当たり前のように休暇を取る”というモデルケースになりたいんだ」と伝えました。

「十分に手伝ったつもり」だったけれど……

――奥さんは、川崎さんがパタニティリーブを取ることについてどんな反応でしたか?

川崎さん:妻に「へぇ、何日休むつもり?」といわれて。「最低限、第1子が生まれたときか、それよりちょっと長く取ろうと思っているよ」と話をしたら、また「へぇ……」と。それで「あなた、第1子のときに休んだのは半日でしたけどね」と言われたんです(笑)。

仕事があったからそれほど長くは休めなくて、それでも自分の中では1週間ぐらい休んだつもりだったんです。そしてできる限り妻のサポートをした、という認識だったんですけど……。どうやら私の記憶が改ざんされていて、よくよく考えてみると実は半日だったという……。

――文化を根付かせるためにはまず自分から動くことが大事なんですね。

川崎さん:「これはまずい!」ということで、第2子のときはパタニティリーブを十何日間取りました。今回は、妻のことをしっかりサポートできたんじゃないかと思います。

在宅勤務で子どもの成長が間近で見られるように

――川崎さんは、普段どこでお仕事をされているんですか?

川崎さん:弊社では、コロナ禍以降は在宅がメインになってます。ですからオフィスにはたまにしか行かず、自宅で仕事をやる日が増えています。

――在宅が中心になり、お子さんに関して何か変化はありましたか?

川崎さん:夫婦で得意な教科と不得意な教科があるから、教える教科は妻と分担して子どもに教えています。

私が自室でパソコンを開いて仕事をしたり、Zoom会議をやっていたりすると、子どもが宿題を持ってやってくるんですよね。そのときふと思ったのが「オフィスにいたら見られなかった息子の日々の成長を自宅なら見られる。自宅で働くメリットはある」と思ったんです。

――子どもがいるとうるさくて仕事に集中できないというパパもいます。川崎さんは、お子さんの成長が間近で見られるいい機会だと捉えたんですね。

川崎さん:そうですね。子どもがうるさくて仕事に集中できないという意見がある一方で、子どもの成長を間近で見られるという利点もあり、両方わかってよかったです。

在宅勤務が広がることで、今までは「子どもがいるから家を空けられない」と思って仕事を諦めていた人も、仕事に就けるチャンスがより広がってくるでしょうね。そういった意味でも、これから働き方というのはどんどん変わってくるだろうなと思います。

働くママが増えることで子どもにもいい影響がある

――在宅勤務、または外で働きたいというママたちも増えそうです。

川崎さん:私は、働くママが増えることで子どもにもいい影響があるんじゃないかと思います。というのも、母親が社会とつながることで「今日会社でこんなことをしてね」と家で話すこともありますよね。また仕事の話は直接しないものの、母親がやっている仕事に興味をもつこともあるでしょう。もちろん父親からの影響も大きいですが、子どもと一緒に過ごす時間が長い母親からの影響はより高くなるのではないでしょうか。

私たちの会社の規模は、まだまだ小さいですが、会社を通してワーキングマザーの人たちを支援していく。ママが経験したことが子どもたちの将来にもいい影響を及ぼすのではないかと考えています。これから仕事を探す場合、私たちのような外資系企業も選択肢に入れてみてはどうでしょうか。

【つぎ】の記事:<外資系企業の働き方>「妊娠は職場に迷惑をかける」に違和感。ママが働きやすい職場とは?【ドーモ 川崎友和さん・第3回】

取材、文・間野由利子 編集・荻野実紀子

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