いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<早くも受け身人間に?>お手伝いも宿題も、声かけしないと動かない小学5年生。叱ることにも疲れた

156_小学校_わたなべこ

ときには甘い言葉で誘導してみたり、ときにはきつく叱ってみたり。子どものやる気を引き出そうと、日々奮闘しているママもいるでしょう。しかし、なかには何度言ってもどんなふうに言っても、まったく響かない子もいるようです。
ママスタコミュニティに寄せられたのは、「どんなに声をかけても、なかなか動かない」小学5年生の娘さんを持つママからの相談でした。

怠惰な娘にお手上げ「5年生なんだから、自ら動いてほしい」

『以前から決めていた家のお手伝いさえ、声かけをしないとやらない娘。ブスッとした態度でやるので、こちらの気分も悪くなります。結局、頼まなくなりました。家ではゲームばかりで、ずっと寝転んでいます。小学5年生にもなれば声かけなしでも、自分からお手伝いや勉強をしてほしいのですが……。もうお手上げです。叱ることにも疲れました』

先日も大雪が積もったのでお手伝いを頼んだところ、機嫌が悪くなった娘さん。イヤイヤやる姿を見て、投稿者さんは「家族が困っているときですら、手伝いたくないの?」と腹が立ってしまった様子。ついにゲーム禁止という、強硬手段に出たそうです。「もう声かけしなくてもいいでしょうか? 宿題などをやらずに困るのは、本人ですし」と、ママたちに尋ねました。

投稿者さんの「小学5年生にもなれば……」という気持ちは、わからなくもありません。なんでも自分でひと通りでき、しっかりしてくる年頃というイメージがあるかもしれませんね。しかし、もともとマイペースな子が、5年生になったからといって急に変われるものでしょうか?

『うちもお手伝いは声かけしてやる程度。宿題は自らやる。そこは、その子次第だよね。もう反抗期に片足突っ込んでるからね』

『小5の娘、まったく同じ。うちはそれプラス、何か言うたび反抗してくる。疲れるから、もう何も言わない。「勝手にして、ママも勝手にするから」と思っている』

思春期の入口にあるお年頃、というせいもありそうです。ママが口うるさく声かけしてくるので、なおさらやりたくなくなっている可能性もありますね。

積極的にお手伝いしてくれる子なんて、そもそもいるの?

こうした「動かない子」に対して、ママたちもいろいろな方法を試しているようです。

まずはお手伝いについてです。お手伝いを通して生活力を身につけるのは、回り回って本人のため。でも、子どもにはそこまで想像が及びませんよね……。

『高学年になったからといって、自分からお手伝いするほうが少数派だと思うよ。声かけでやってくれたら十分では? 「自分からやってくれない」と怒るんじゃなく、「やってくれた」とほめるほうがお互い気分もよいし』

「うちの子は、声かけしても手伝ってくれない」というコメントも散見しました。イヤイヤながらもお手伝いをする、投稿者の娘さん。こちらのコメントにもあるように、それだけでもう十分ではないでしょうか?

『私がそんな感じだった。今思えば手伝いの要求レベルが高くて、ダメ出しが多かったと思う』

投稿者さんは積極的にお手伝いをしてほしいのでしょうが、それほどイイコはそうそういないのでは? 理想が高すぎるのかもしれません。娘さんがブスッとしていたら、見て見ぬ振りをすればいいだけです。態度より、やってくれているという事実に目を向けましょう。そして、大げさにほめる!

『うちもお手伝いは、頼めばやってくれる。やってくれたときは「ありがとう! 助かるよ!」と大げさに喜び、頭をなでなでしています(笑)』

とにかくほめまくるというコメントも、いくつかありました。娘さんは反抗期に入ってはいそうですが、まだまだ”おだて”は効くはずです。

『うちもやってほしいことを頼むと、グズグズ言ってやらないよ。私は洗濯物を干すのを押し付けて、パートに行っちゃったりしている。自分のタイミングでやりたいみたい。文句を言いながらも、干してくれている。丸投げしちゃうのもアリ』

責任を持たせるのも、悪くなさそうです。案外親が見ていないところでなら、やってくれるのかも? もちろん”お手伝いの痕跡や成果”が残るはずですから、そこはしっかりほめましょう!

「ゲームは宿題後」と決めよう。今からでもルール作りを!

では、宿題についてはどうでしょう?

『小5息子。ゲームは買ったとき「1日1時間まで」というルールを決めたから、ダラダラはしないよ。宿題が終わるまで、ゲーム禁止にしたらどう?』

『うちも小3くらいまでは、”やることやってから”というスタイルにしていました。宿題やってからじゃなきゃ、遊びに行けないルールを作ってた時期も。それが定着してきたので今はそのルールは撤廃し、本人に任せています』

先にノルマをこなしてから、好きなことをする。できればもう少し早い時期からルールを決めておいたほうがよかったでしょうが、今からでも遅くないはずです。
ただママが一方的に決めてしまうと、娘さんは反発したくなるかもしれません。「やるべきことを先に終えると、ゲームをもっと楽しくできる」「先に勉強をやったほうが、時間を有効的に使える」など理由をちゃんと説明し、納得した上で決められると理想的です。

イヤイヤでも行動してくれるなら上出来。よい面に目を向けては?

お手伝いをイヤイヤやっていたことに腹を立て、ゲーム禁止にしてしまった投稿者さん。それまでに溜まっていた不満があったのでしょうが、娘さんにしてみれば、「ママに言われたように手伝っていたのに、なぜゲーム禁止になるのかわからない」でしょう。

今回は投稿者さんのさまざまな不満が絡み合い、ややこしい事態になってしまったようにも思えます。一つずつときほぐしていけば、それぞれは意外とシンプルなことなのでは? ゲームがしたいなら、まずは宿題などやるべきことを先にする。娘さんも家族の一員なのだから、家族が困っているときは手伝ってほしい。頼りにしているし、やってくれるとママはとても助かる。一つずつ、話してみてはどうでしょう? 声かけなしで自ら進んで行動するまでには至らなくても、小学5年生なら理屈はちゃんと理解できるはずです。そもそも娘さんは、イヤイヤでも行動してくれています。投稿者さんは、もっとよい面に目を向けてあげてはいかがでしょうか?

文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・わたなべこ

【つぎ】の記事:<ゾッとする話>恐怖!玄関前に置かれた謎のケーキ。嫌がらせ?すべてを疑ってしまう私【前編まんが】

鈴木麻子の記事一覧ページ

関連記事

<小学生の反抗期>【前編】わが子へのイライラが止まらない!可愛いと思えなくて……親失格?
お子さんが反抗期に差し掛かり、対応に悩むママたちは少なくないことでしょう。ほんの数か月ほど前まではかわいらしく甘えてきていたはずなのに、突然始まった暴言や冷たい対応に驚いたことがある方もいるのでは...
「お手伝い」は子どもの自立心や責任感を育む大切なお仕事。お願いする時期はいつ頃がいいの?
おままごとやごっこ遊びで、ママの真似をする子がいますよね。ある日、子どもがお手伝いをしたいと言い出したらママはお手伝いをさせてあげますか? 子どものやってみたいという思いを尊重してお手伝いをし...
子どもにゴミ出しをお願いしたら義母に「やめさせなさい」と言われたママ。みんなは子どもにゴミ出しのお手伝いをさせている?
子どもがゴミ出しをすることについて、あるママからこんな投稿がありました。 『ときどき子どもに「ゴミを出してきて」とお願いするんだけれど、義母に「近所の人にうわぁ……と思われるからやめな』と言われ...
参考トピ (by ママスタコミュニティ
声をかけても何もしない小5娘