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<根本的な問題は?>【後編】思春期・反抗期の娘の過度なダイエット、親の言うことを聞いてくれなくて……

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前回からの続き。過度なダイエットをしている中学生の娘さんをもつ投稿者さんから、悩みが寄せられました。あまりにストイックなダイエットをしている娘さんに対し、なんとかやめさせたいとは思っているものの、思春期で反抗的な娘さんはアドバイスをしてもなかなか聞き入れてくれないのだそう。無理にやめさせた結果隠れてダイエットをされては困るし、娘さんの「やせたい」という気持ちも無下にはできないし……と、悩みは増えるばかりです。

ママスタコミュニティに集まったママたちからも、「大事な成長期に過度なダイエットはやめた方がいい」というコメントで溢れます。どうしたら娘さんに投稿者さんの気持ちが伝わるのでしょうか?

無理なダイエットをし続けると、こんなことに……

ママ自身や知り合いがダイエットをして、こんなことになったという体験談が。はじめは気軽にはじめたダイエットも、エスカレートすれば体に大きな変化をもたらしてしまう場合もあるようです。

『過度なダイエットで生理が止まって病院通いして、私はそこでやっと無茶なことをしていたんだなって気付いた』

『同級生は病的にやせちゃって生理止まって髪の毛も抜けまくって、心療内科に行っていた』

『うちの娘が高3のときにダイエットをしていましたが、髪が束で抜けるようになって半分くらいの量になりました。発毛外来に通って今、髪がやっと抜けなくなったところです』

ダイエットによる偏った食生活は、鉄欠乏などの栄養不良のリスクを高め、発育障害をもたらす可能性があります。またダイエットがエスカレートして摂食障害の一種である神経性食欲不振症、いわゆる「拒食症」となれば、無月経や毛髪脱落などの症状も起きることがあります。

それくらい、ダイエットはやり方を大きく間違えてしまうと自分の体のいろいろなところに悪影響が及んでしまうということを、しっかりと子どもに伝えたいですね。しかし……。

『ちなみに私もそういうことあった。意地でもやっていたと言うか、周りが心配しようが寄り添ってくれようが、拒否。今思うと心配してくれた両親に悪いことしたって反省してる』

ママたち自身にも覚えがあるかもしれませんが、そう一筋縄ではいかないのが思春期・反抗期の子どもたちです。引くに引けなくて……という想いもあるのかもしれません。

なんと言えばいい?根本的な問題は……

『言っても聞かないよね。「自分がやっていることは正しいんだ!」って、心配すればするほど「うるさい」ってなっちゃうし。「今の体型で十分だしそれ以上やせちゃうと心配」って言ってみたら?』

『「余計太る」このワードはどう?』

ママスタコミュニティのママたちも、いろいろな言葉がけを提案してくれましたが、思春期・反抗期の娘さんの前では何を言っても一蹴されてしまう恐れがありそうですね……。

『「外見や他人の基準で自分の価値が決まる」と思い込んでしまっていることが根本的問題なのかなーと』

そもそも「ダイエットをしよう」と思ったキッカケが重要なのかもしれないと、ママたち。やせることで出てくる魅力もありますが、やせる・太る以外の部分でも、人間にはさまざまな魅力があります。人間の価値は外見だけではないということに気づいてもらうのが一番の特効薬なのでは? というコメントには「なるほど」です。

『「やめさせる」ってことよりも、「そのままでも全然太ってないよ」というメッセージを伝え続けること。「どんなあなたでも、かわいいよ」って伝わるようにすること。丸ごとの自分に価値があるんだって思わせてあげて。
最悪の事態を想定して親は心配してしまうけど、最終的にはこういうことが子ども自身に伝わっていれば、最悪のケースは回避できるのかなーと思う』

娘さんは、周りの評価も気になる年ごろなのでしょう。目に見えてわかりやすい評価で順位付けされる現実が、子どもの世界の中にあるのかもしれません。しかし「どんなあなたでも最高」と親が隣で言い続けることで、子どもが少しずつでも、気づきを得てほしいですね。

「見るだけ」の見守りではなく、「一緒に考える」協力を

 『過度なダイエットなんて絶対に見守らない。どこをどうやせたいのか、どんな風になりたいのか、まずはそこを明確にしてからどうすればいいのか一緒に考える。そして成長期に必要な栄養はしっかり取らせる。必要があればパーソナルトレーニングとかも受けさせる』

『成長期の栄養学の本を買って、子どもにも見せて、一緒に勉強しながら日々の料理に取り入れる。成長期に極端に栄養を減らしてはいけないことを真摯に説明する。娘さんの「見た目を細くしたい」って気持ちは否定せず、「食事を作る側として、食事面での協力も必要」と認めさせる』

それでももしダイエットをしたいのであれば、ただ「見守る」のではなく「一緒に考える」というママたち。どうやってダイエットをするのか、どうすれば健康に害を及ぼさないのか。「食事を提供する」側のママたちには口を出す権利はあるはずです。

『私、子どもの頃の過度なダイエットを見守ってもらって、今はダイエットが影響して病気と闘っている。私にもいつかそう言われるときが来たら「見守る」じゃなくて「協力」しようって思っている』

わが子の「やせたい」という気持ちを無下に否定するのではなく、受け止めたうえで「協力」していくというコメントに、筆者も深く頷いてしまいました。明確な知識がない子どもたちの未来を守るために、ママたちも一緒に歩んでいきたいですね。

 

文・渡辺多絵 編集・しらたまよ イラスト・善哉あん

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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