夫の不倫が原因で離婚！なのに子どもを連れて逃げられた「虐待の嘘」【第5話：夫の気持ち】続編まんが
前回【第1話】【第2話】【第3話】【第4話】。夫からの目線。
妻とは結婚して6年近く経つ。
妻が出産してからというもの、わが家は子ども中心の生活になり。もう夫婦という形もあやうくなり、関係は冷めていた。でも妻は「家事をもっとやれ」だの「育児を協力しろ」だの一方的な要求ばかりしてくる。
俺が稼いで家計のほとんどを担っているというのに「腹立たしい……！」だんだんと何を言われても感情的に言い返すようになり、常に険悪な雰囲気に。次第に家自体にあまり寄りつかなくなった。そんなときに出会ったのが……。
リカはパーティーコンパニオンだった。俺は女性らしく着飾り、微笑むリカに見惚れていた――。気づいたら彼女に近寄り声をかけていた。久しぶりに気持ちが高揚する幸福感を味わっていた。
笑顔で談笑しながらもリカは俺の薬指にある指輪に気づいてはいるようだった。それでも俺は構わず連絡先を聞き出して別れた。
連絡を取り、はじめは渋っているようだった。なんとか食事に誘い、そのうち関係を持った。「妻とはうまくいってない。新しい家庭を築きたい」そう話して気をひいた。不倫関係だが、本気だった。
リカは妻と違って本当に俺のすべてを満たしてくれる。妻と離婚してリカと生きていこう。
ただ俺は妻と違って社会的立場がある。慰謝料を払い親権を渡して離婚して、すぐリカと再婚……などは許されないだろう――。両親も孫を渡しての離婚を認めないかもしれない。
そんなときちょうど、妻に「リカと一緒の写真」を突きつけられた。不倫がバレた――。
妻「不倫しているでしょ！？ もう離婚に向けて話を進めましょう。慰謝料を請求するから」
険悪な状況が続いたある日。
妻がパート先で倒れたと連絡があった。1日は念のため入院するらしい。
「今しかない！」
もともと契約を終了しようとしていた家を、無理やり引き払った。
いったん実家に身を寄せ、のぞみ（娘）の世話は両親に任せた。退院後にいろいろ言ってくる妻を言いくるめ離婚を成立させた。離婚して落ち着くと新居を借り、すぐにリカを迎えに行った。
俺たちは抱きあって喜んだ。これからは新生活だ。
リカは母親としてしっかりやってくれた。優しそうにリカがのぞみに語りかける食卓の風景は理想の家庭そのものだ。これですべて上手くいく……。はずが、リカが思いもよらない行動に出た。予期していなかった方向に事態が変わっていき……。
【第6話：不倫相手リカの気持ち】へ続く。
脚本・たかおぎ なる 作画・Ponko 編集・秋澄乃