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【前編】お出かけに必ず義母を誘う、親孝行しているつもりのダンナ。実際は私に全て丸投げで限界!

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親を大切にする人と、軽んじる人。当然ながら前者のほうが、圧倒的に印象がよいですよね。ただそれが自分の夫で、親を大切にする分だけ妻を軽んじているとしたら? 親孝行という大義名分があるだけに、妻は自分の不満をなかなか口にできないかもしれません。

ママスタコミュニティに寄せられたのは、「ダンナに対するグチです」からはじまるトピックでした。投稿者のダンナさんは家族でお出かけするとき、毎回絶対に自分の母親を誘うのだとか。親孝行は悪いことではありませんが、それに巻き込まれる投稿者さんはストレスが溜まっているようです。

家族のお出かけに、ダンナが自分の母親を誘う。全然楽しめない!

『家族が外出する際、ダンナは私に無断でいつも義母を誘います。毎回の送り迎えやわが家持ちの食費・入場料、ご機嫌取りなどが大きな負担です。義母は悪い人ではないのですが、例えば魚のおいしい店まで遠出しても「苦手だからいらない」と平気で言うタイプ。夏に海に行っても、ただパラソルの下にいるだけ。熱中症にならないか心配で、全然楽しめません。高齢で足が悪いので、歩き回るのは困難。「疲れたから、行っておいで〜」と言われますが、ひとりで残すのも気が引けます。ダンナに「誘わないで」と言えばきっとイヤな顔をされるので、イライラが溜まります』

投稿者さんにとってこれは”相談”でなく、あくまで”グチ”。すでに諦めているフシもあるようで、「どうにかして解決したい!」という強い思いはなさそうです。

しかしトピックを見たママたちは、投稿者さんに同情。なんとかして解決してあげたいと、アドバイスを寄せてくれました。

『気を使って思い切り楽しめないのなら、「毎回誘わないで」ってはっきり言ったほうがいいよ。そして「相談なしに、勝手に誘うな」と釘を刺す』

『これからもずっとガマンし続けるの? 夫婦なのに? 言いたいことはちゃんと言ったほうがいいよ。たまにならともかく、毎回なんだから』

圧倒的に多かったのが、「はっきり伝えたほうがいい」というコメントです。ただ、投稿者さんがはっきり言えるタイプなら、もうとっくに言っていたようで……。

『はっきり言って、いいのかな? 私は言いたいことを飲み込んでしまう性格なので、イライラすると黙り込んでしまいます。ダンナに「母さんはひとりだから暇だし、寂しいだろうから」と言われると、言い返せません』

不参加のときもあったけれど……。結局雑用係として求められる

はっきり言うと角が立つと考えている投稿者さん。「それなら」ということで、遠回しの伝え方を提案してくれるママもいました。

『私なら「私は留守番しているから、あなたたちだけで行っておいで~。家族だけならいいけど、もう疲れちゃった」と言っちゃうわ』

たしかに投稿者さんだって、たまにはラクしたってよいはずです。が、この作戦はもう試したことがあるのだそう。

『その手は何度か使ったのですが、「子どもの世話をしきれない」「店を探すことができない」とかで、すぐに帰ってきました。結局また、家族の外出に義母を勝手に誘い出します』

これに驚いたママもいます。

『投稿者さんのこと、ただの雑用係としか考えていないんじゃない?』

実際にそのとおりだと答える、投稿者さん。

『バーベキューもお花見も、義母は何もしません。私はどこに行ってどんなふうにやるのか下調べをして、買い出しやその場で食べるご飯の用意もします。帰り際の荷物の片付けも、全部私。苦労して準備も片付けもしているのに、現地で「好きじゃない」「嫌い」と平気で言う義母にカチンときてしまいます』

そんなふうに言ってしまう義母さんもさることながら、腹立たしいのは義母さんを毎回誘うダンナさんです。

『ダンナは勝手に義母を誘うし、ダンナだけ行かせればすぐ帰宅する。義母は「苦手だからいらない」。ふたりで投稿者さんに嫌がらせをしているの? いじめ? パシリ? 見下されているよ』

親孝行しているつもりのダンナと、それにつきあわされる妻

投稿者さんと同じように、ダンナさんの親孝行につきあわされているママは少なくありません。

『うちも以前は毎夏の旅行に、必ず義両親と義姉(独身)が一緒についてきていました。運転はダンナ。自分の親とはいえ気を使ったダンナが勝手にキャパオーバーになり、私に八つ当たり。子どもたちも当時は小さく手がかかったので、私は疲れに行っているようなものでした』

『うちもそう。車を出すのもうち、食事代もうち。何を食べるかは、義母が勝手に決める。文句は言われても感謝されたことはない。本当に家族だけで出かけたい。親孝行したいなら、自分だけですればいいのに。私らを巻き込まないでって思うわ』

ダンナさんたちは親孝行しているつもり、本当に苦労しているのは妻というのが共通していますね。

『”嫁を使って親孝行!”の典型だね。家族を犠牲にする間抜けな婿』

『毎回誘わなくてもいいよね。親孝行は、嫁を犠牲にしてまでするものじゃないよ』

『投稿者さんを使って親孝行しているのがセコイ! 投稿者さんも勝手に自分の親を呼んで、ダンナに気を使わせてみては?』

こうした指摘に、投稿者さんもハッとしたようです。

『私は何かイヤなことがあると、常に自分が悪いと思って生きてきました。例えば「料金が高くてイヤだな」と思ったら、収入の少ない自分が悪い。「生魚は嫌い」と言われたら、アレルギーや食の好みを事前に聞いておかなかった自分の配慮不足だ、って。
でもみなさんのコメント読んでいたら、自分がイヤだと思うことははっきり断ってもいいのかなって思えてきました』

投稿自体が”相談”ではなく”グチ”だったわけが、わかりましたね。投稿者さんは、これが解決できる悩みだとは思っていなかったのです。

すでにいくつかのアドバイスも寄せられています。投稿者さんはここからどうやって動き出せばいいのでしょうか?

後編へ続く。

文・鈴木麻子 編集・しらたまよ イラスト・マメ美

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