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子どもの元気な生活を食で応援!親子で健康を目指す方法とは?

友達と公園で鬼ごっこをしたり、サッカーや野球の練習をしたりと、毎日たくさん運動する子どもたち。たくましく育つ我が子の成長を頼もしく感じながらも、ママたちが気になるのは、食生活について。なかでもスポーツに取り組むお子さんを持つママとしては、我が子の体を作る食事にはとても気を使いますよね。よく動き、よく食べることで健康を目指すためには、どのような献立や食習慣に気をつければいいのでしょうか。

スポーツの現場で栄養サポートをしており、キッコーマン「元気をつくる みんなのごはん」を監修されている管理栄養士の米倉れい子先生と、3人のお子さんを持ち、元空手選手のママに登場していただき、プロの目から見た食育についてお話を聞いてみました。

子どものための栄養バランスが整った食事はどうしてる?

ママたちは毎日の食事に対してどのようなことに悩んでいるのでしょうか? ママスタコミュニティに寄せられたリアルな声を紹介します!

『毎日の料理はどんな風に決めていますか?料理作るのは好きだけど、献立が苦手』

『皆さんどうやって考えているの?料理が苦手でレパートリーもないし大変です』

キッコーマン様01

幼稚園や保育園、小学校、中学校と、子どもたちは毎日少しずつ成長しています。毎日の食事がそのまま栄養になり、丈夫な骨など健康な体を作っていくと思うと、しっかり栄養のあるものを食べてもらいたいですよね。とはいえ、実際には食事の支度にかける時間も限られますし、毎日となると余裕もなく難しいと感じるママも多そうです。

スポーツをする子どもたちにはどのような食事がいいの?

「育ち盛りの子どもには栄養のあるものを食べてもらいたい」そう思うのは、どのママでも同じ。なかでもサッカーや野球など、子どもがスポーツ系の習い事をしているママは、どんなものを食べさせたらいいのか気を使いますよね。
そこで今回はスポーツに積極的に取り組む子どもを持つママたちのために、管理栄養士の米倉れい子先生と、空手講師として活動されているママのお2人に詳しくお話を伺いました。

米倉れい子先生
◎株式会社食STORY代表取締役
◎管理栄養士
2000年からアスリートやフィットネス愛好家を対象にスポーツ現場で栄養サポートを開始。セーリング、サッカー、野球などのサポート経験を持ち、ジュニア・ユース世代やその保護者に対して毎日の食事の整え方などの情報提供を行っている。2017年4月から現職。
佐久本宏実さん
◎元空手ナショナルチーム選手
幼い頃から空手を習い始める。現役の頃は、徹底した食事と生活の管理によって、精神と体を鍛える。現在、沖縄で4歳、5歳、7歳の3人の子どもを育てながら、空手講師として子どもから大人までを指導。

空手家ママの佐久本さんには、現役時代の経験に基づいた食事に対する考えについて、管理栄養士の米倉れい子先生には、習い事などを通してスポーツに取り組むお子さんの食事作りについて、詳しく聞いていました。
ママスタスタッフ:子どもの食事で気になること、心配なことはありますか?
キッコーマン様02

佐久本さん

佐久本さん空手家ママ

現在、4歳、5歳、7歳の子どもがいます。
1番下の子はとてもよく食べますが、長男が昔から食が細いんです。
とくに朝はなかなか食事が進まなくて。それもあり朝はホットレモンを一緒に作っています。
朝起きて、子どもと一緒にホットレモンを作る時間を作って、それから朝食を食べさせるようにしています。

米倉先生

米倉先生管理栄養士

とてもいい取組ですね。
まさに、佐久本さん流の食育だと感じました。
実際に「子どもが朝ご飯を食べない」というお悩みを抱えるママはいます。
子どもが朝ご飯を食べないときは、何を食べるかという内容だけでなく、前日に食べ過ぎていないか、眠るのが遅くて朝起きられず、おなかがすいていないのかなど、生活サイクル全体を見直すことも大切です。

佐久本さん

佐久本さん空手家ママ

もう1つ、現在子どもたちに空手を習わせています。
おなかがすくと集中できないので、練習前におにぎりを食べさせていますが、お米は炭水化物ですよね。
なにかほかのものも組み合わせて食べさせたほうがいいですか?

米倉先生

米倉先生管理栄養士

おにぎりはいいですね。
練習の前におにぎりやパン、バナナなど、運動をするためのエネルギーになる補食をとることで血糖値の低下を防ぐことができます。
血糖値は、食後3、4時間すると低下していきます。学校で12時半頃に給食を食べたら、午後3時半か4時過ぎくらいになると低下することに。
血糖値が落ちた中で運動すると、集中力が低下して、練習にしっかり打ち込めないばかりか、注意力が散漫になり、怪我も起こしやすくなってしまうのです。
高い集中力を保つためにも、脳のエネルギー源になるような補食は大事です。

詳しい内容を知りたい方はこちら

運動する子どもにとってのおすすめの食生活とは?

キッコーマン様04

佐久本さん

佐久本さん空手家ママ

前の日に魚を出したら次の日は、お肉、お豆腐をメインにすること。
毎日、給食の献立を見て、それと違うものを出すなど、できるだけ多くの食材を取るようにしています。

米倉先生

米倉先生管理栄養士

学校給食の話題はとてもいいですね。
夕食の献立作りの参考になりますし、学校での提供される食事を知ることで、その日1日の出来事をお子さんに聞くキッカケにもなります。
食事に関しては、「主食」「主菜」「副菜」「乳製品」「果物」をとることをおすすめしています。
「主食」はごはんやパン、麺類など。「主菜」はたんぱく質を含む魚や肉、卵、大豆製品。
スポーツをする人は、肉と言えばささみと思いがちですが、不足しがちな鉄分を補うためには、牛肉を利用するというのも実はいいんですよ。
「副菜」では、にんじんやピーマンなど色の濃い緑黄色野菜を、また海藻類をとることでミネラルを補うこともできます。
「乳製品」と「果物」は、スポーツにしっかり取り組んでいるお子さんの場合には、毎食セットでとることをおすすめ。
体重などを抑えたい大人は、補食のときなどを利用して、おやつ感覚で1日1回程度取ることができれば大丈夫ですよ。

佐久本さん

佐久本さん空手家ママ

私自身、子どもの頃からずっと空手に取り組んできたこと、実家が食堂をやっていたこともあり、食についての関心も高く、食事には人一倍気を使っています。
今、離島に住んでいるので、米や野菜、肉、魚などはほぼ自給自足で賄っています。
その点では、子どもたちには空手を続けるうえでいい環境ができているんじゃないかなと思っています。
現役時代には、食事管理にストイックになり過ぎていた部分もありましたが、食事は体を作るだけじゃなく、心の栄養でもあるので、子どもたちには楽しく食べさせてあげたいなとも思っています。

米倉先生

米倉先生管理栄養士

とても大事なことですね。
「食事=栄養補給の場」と考えがちな人も多いのですが、私はアスリートと関わる中で、食卓はコミュニケーションをとったり、リラックスする大切な場なんだということを教えてもらいました。
また、これまで選手たちの食事管理を担当させていただいたこともあるのですが、その際、選手が競技に集中できるよう栄養管理はもちろんですが、食事の場では、会話が弾み、楽しくリラックスできるように心がけていた気がします。

佐久本さん

佐久本さん空手家ママ

試合の時は前日や当日、翌日に何を食べるかも大切ですよね。

米倉先生

米倉先生管理栄養士

試合前は、脳や体のエネルギーをしっかり蓄えることが大事です。
ご飯や麺など「主食」がすすむおかずをぜひ作ってあげてください。ミニうどんと炊き込みご飯のセットなどもいいですね。また、試合後の疲労回復には、豚肉や玉ねぎを使った生姜焼きなどもおすすめです。
疲れていて食べられないときは、お子さんが好きな料理を、油を少なめにするなど調理法を工夫してあげるといいですね。
試合でいい結果を出すためにも、日々の食事が大切です。
また、毎日の生活習慣が大事になりますので、朝起きて、朝食、昼食、補食、夕食を食べてしっかり寝ること。
この基本サイクルを支えられるのは、お子さんをいつもそばで支える保護者だけです。
食事は、目の前の1回ごとの食事の質や量にそれほどこだわりすぎず、日常生活の一部としてトータルで考えれば大丈夫ですよ!

元気をつくる「みんなのごはん」とは?

今回の対談の内容にもあがった「スポーツに取り組むお子さんを持つママの食事作り」。とはいえどのような献立を考えたらいいのか、悩みますよね。
そんなママにおすすめなのが栄養バランスが取れた食事の献立作りに役立つサイト『元気をつくる「みんなのごはん」』。今年の2月のリニューアルをきっかけに、新しく「身体づくり」「体調管理」「競技力向上」「食育」といったカテゴリーが追加されました。元気にスポーツを楽しむための栄養満点レシピなどがたくさん掲載されています。それぞれ栄養素や管理栄養士からのワインポイントアドバイスもあり、自然と食に対する知識が深まりそう。レシピ以外にも、食にまつわるお役立ち情報が満載。「がんばる子どもたちを、おいしいごはんを作って応援したい」というママ、毎日の献立作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。
『元気をつくる「みんなのごはん」』とは

提供:キッコーマン株式会社