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【前編】子どもがもらったお年玉を教育費として貯金する予定。これっておかしいの?

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子どもたちがお正月にいただくお年玉。子どもたちも何に使おうかといろいろ考えていることでしょう。でも通常のお小遣いよりも金額が大きくなることもあって、基本的には親が管理することになりますよね。

『親戚や祖父母から頂いたお年玉を、いずれは教育費として使うために教育費貯金に回している。これはおかしいですか? ママ友とそういう話になったときに、「わが家は教育費の貯金に回している」と話したら、ママ友に「教育費の貯金には回してないよ。子どものお小遣いにしている。教育費とは分けている」と言われた。ちなみに今年は子どもにお年玉からお小遣いを2,000円あげました。皆さんどう思いますか?』

投稿したママは、子どもがもらったお年玉の一部を教育費として貯金しているそうです。これはママ友にとっては意外なことだったようで、お年玉は教育費に使わないと考えていました。

お年玉の使い道には、ご家庭ごとの考えがありますよね。一方で、親として覚えておかなければいけないこともあります。

子どものお金の管理はするけれど。そもそもお年玉は誰のもの?

成人していない子どもがもらったお年玉は、法的には「贈与」であり、子どものものです。ただ未成年の子どもは親が親権を持っていて、民法第八百二十四条(第824条)ではこう定められています。

『親権を行う者は、子の財産を管理し、かつ、その財産に関する法律行為についてその子を代表する。ただし、その子の行為を目的とする債務を生ずべき場合には、本人の同意を得なければならない』

引用:e-Govポータル「民法 第八百二十四条

親には子どもの財産であるお年玉を管理する権利があります。ただあくまで「管理」であって、親が勝手に使っていいわけではありません。

それでは子どものお年玉は、実際誰が管理しているのでしょうか。他のご家庭の場合を覗いてみましょう。

子どものお年玉、誰が管理している?

子どもに全額渡しているから管理は子ども

『うちは親戚が多くないし、お年玉の額も大きくないから全額子どもにあげている。使い方には口出ししない』

『子どもがもらったお金は貯金なり好きな物を買うなり、子どもに使いみちを任せるべき』

子どもがお金を管理できる年齢なら、管理も使い道も任せてもいいかもしれません。ただ子どもの性格や金額によっても考え方が違ってきそうです。もし子どもがお金があればあるだけ使ってしまうタイプだったり、お年玉の総額が数万円くらいの大金だったりすると、親が管理をすることも考えたいですね。

お年玉の一部を子どもが使い、残りは親が管理

『うちはお年玉は何か欲しい物を買うとき用に手元にいくらか残して、あとは子ども貯金』

『子ども用の通帳を作って渡しているよ。手元に半分置いて、半分を預金にするから本人に任せていた』

お年玉の一部は子どもが買いたい物を買い、残りは親が管理をするパターンもあります。銀行口座にお年玉を入れておくと、子どももいずれ「銀行」について興味が出てくるかもしれません。

年齢によって管理の仕方を変える

『わが家の場合、幼児期まではお年玉から好きなおもちゃを1つ買って、あとは必要な子ども用品の購入に充てていた(長靴やコートやパジャマの買い替えなど)。小学生になってからは私が預かって、お小遣い帳に収支を書き込みながらゆっくり話し合いながら子どもの意思で使った。中学生の今は完全に自己管理』

『幼稚園の子どもはお年玉を全額使っておもちゃを買った。小学生、中学生は半額渡して好きなものを買わせた。高校生は全額自分で管理させているよ』

お金の管理が自分でできる年齢によって、管理の仕方を変えるのもいいでしょう。幼稚園のときには自分でお金の管理をするのは難しいですが、小学生以降は少しずつ管理をさせるのも手ですよね。

筆者の場合、子どもが高校生なので基本的には自分たちで管理をしてもらっていますが、アドバイスはしています。お年玉を12ヶ月で割ってお小遣いにプラスするのもアリ、一部を貯金しておいて欲しいものができたときに使う、運用にまわすなどです。(結局「しっかり管理お願い」と言いながらお年玉のほとんどを筆者に渡しますが。)

もしお年玉を問答無用で取り上げたら……。子どもの気持ちは?

『私はお年玉を取り上げられた側。親戚が全然いないから総額1万円くらいしかないのに、半分以上貯金しておくと言って取られて不満だった。成人してから、そういえばお年玉はどうなった? と聞いたら、使っちゃってないよと言われた。子どもにとっての5,000円、1万円は大金だから好きに使わせてほしかった』

子どもはお年玉がもらえるのを見越して、欲しいものを買いたいと考えているかもしれません。子どもからすれば、期待を裏切られてしまったように感じるかもしれないことは忘れないようにしたいですね。

 

さて今回テーマに上がった「子どものための教育費」としての「お年玉の貯金」。これが正しいかどうかは、ご家庭の事情によることでしょう。将来に備えた貯金とはいえお年玉は子どものものなので、もし教育費として使うとなれば子どもに内緒にするのではなく、きちんとした説明が必要になりそうです。

他のママたちはお年玉を教育費として使うことはあるのでしょうか。

後編へ続く。

文・こもも 編集・しらたまよ イラスト・Ponko

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