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親からの愛情が薄かった人たちに聞きたい。わが子に愛情を注いでいますか?

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親の愛を感じられないまま母親となって、子どもをどう愛したらいいかわからない……途方に暮れるママから投稿がありました。

『親からの愛情が薄かった人。子育てどうですか? うちの親は厳しくて、私は怒鳴られたり叩かれたりしながら育てられました。親からギューしてもらったり、大切にされていると思ったりしたことはないです。今は自分が子育てをしているけれど、怒っているときが親にそっくり。どうやって愛していいのかわからない。親から愛情をもらえなくても、子どもに愛情をあげていますか?』

同じように苦しんでいる人、親を反面教師にしている人……さまざまなコメントが寄せられました。

痛いほどわかる、投稿者さんの苦しみ

投稿者さんと同じく辛い子ども時代を送ったママたちが、苦しい胸の内を告白してくれました。

『自己肯定感が低い自分のようになってほしくないから、されて嫌だったことはしないよう心がけている。でも本音としてはどうやって愛情をかけていいかがわからず、葛藤や試行錯誤の連続』

『自分がしてほしかったことをしてあげて、愛情表現もしているけど、その一方で余裕がないときは酷い態度をとってしまう。後で「親と同じことしてるじゃん……」って猛省するんだけど、瞬間的に止められない』

『母が私より妹をすごく可愛がっていたからか、子ども2人いるけど「とにかく平等に!」っていう意識がすごく強い。愛情表現も激しめ。親を反面教師にしてるけど、怒り方やイライラしてるときの態度が母に似てるのですごーく自己嫌悪』

「自分も母親と同じようになってしまうのではないか」。そんな恐怖と闘っているママたちの様子が伝わってきます。対応策として、自分の感情をよりコントロールしやすい環境を選んだママもいました。

『愛してるけど、長時間一緒にいるとやばいと感じる。イライラが募る。だから働きに出て保育園と学童に預けてる。距離を置くため』

愛情の注ぎ方は人それぞれ。常に一緒にいることがどの親子のとっても最善とは言い切れませんよね。ママ自身が少しでも気持ちに余裕がもてるように環境を見直すことも大切なのではないでしょうか。

寂しい子ども時代を送った人でも愛情は注げる!

自分が辛かったからこそ、惜しみない愛情を

「自分がしてもらいたかったことをする」「自分が傷ついたことは言わない」。そんな明確な基準のもと愛情を注いでいるというコメントもありました。

『褒めてほしかったし、抱きしめてもらいたかったし、話もちゃんと聞いてほしかった。だからそうするようにしてる。叱るときは理由も言う。人格否定するようなことは言わない。自分がされてすごく傷ついたことはしない努力をしてる。完璧とはいかないけどね』

『子どもが幼い頃は不安な想いをしてないか心配で過保護だったかも。常に言葉やスキンシップで愛情を伝えていた。そのせいか自己肯定感のある子に育った。母からは「母子密着」と嘲笑されたりもしたけど、自分と同じような辛い思いはさせたくなかった』

『自分が親からしてもらいたかったことを自分の子どもにしてる。心の中の小さい私が、この子はこんなに可愛がられて羨ましいと感じているときがある。子どもは可愛い』

ときには過去の自分を思い出して、心がチクリとすることがあるのかもしれません。それでも目の前のわが子の笑顔を見れば、ママ自身も元気を取り戻せることでしょう。

愛情深くなれたのは子どものおかげ

無条件で自分を求め愛してくれるわが子。その存在のおかげで過去の呪縛から逃れられたママたちもいました。

『私は反動なのか、もう娘が愛しくて愛しくて、産んでから今まで一度も娘に対してイラッとしたことがない。そこに存在してくれて、私を慕ってくれているというだけで感謝しかない。娘にとってはいろいろ厳しい母親かもしれないけど、鬱陶しいくらいに愛情は伝わっていると思う』

『親になる覚悟を決めるのに2年かかったけど、子どもがたくさんの愛情をくれるから可愛くて可愛くて、虐待しようとはならなかった』

『無償の愛をくれるのって、親じゃなくて幼少期の子どもなんだなって思った。毎日何回もギューってしてる』

自分から子どもへの愛情だけでなく、子どもからの愛情に気付いたとき、それ応えたいという気持ちが芽生えてくるのでしょうね。

投稿者さんも、これから変われるはず

『自分の親が普通じゃないことに気付いて、「自分が親になって、どうしたらいいのかわからない」という投稿者さんみたいな人って、一歩前に進んでるんだよ。よく気付いたじゃん。相性のいいカウンセラーや心療内科の先生が見つかったらいいね』

自分1人で解決しようとするのではなく、専門家などの助けを借りてもよいのではないでしょうか。実際に周囲の人々に協力してもらいながら、自らの過去と向き合い克服した人もいました。

『投稿者さんの親と同じような親だった。私も幼いわが子の育て方がわからなくて、病院や本当に信頼できる人たちと4年かけて私自身を一から育て直した。それがあったから今、子どもに何かに対して努力する大事さとか、愛あるからこその厳しさとか、そういう自分が経験してなかったことを伝えられるようになった』

こんな風に断言している人もいます。

『虐待は繰り返すと言われてるけど、みんながみんなそうなるわけじゃない。愛されずに育った人も子どもを愛することができる。みんな自信を持っていいよ』

『よく虐待の連鎖とごっちゃにして、自分がしてもらえなかったことはできないと当たり前のように語る人がいるけど、違うと思う。やり方なんてどうでもいい。好きだと言う気持ちがあれば、ギューしてチュウして頭をなでてやればいい。まだ一緒に寝てるなら、寝る前にハグして頭をなでてあげな。それだけで子どもはとっても幸せだよ』

投稿者さんや同じように苦しんでいるママたちは、「自分も親のようになるのではないか」と恐れています。しかし自分の親とは違う親子関係を築けたママたちもいました。いきなり完璧を求めるのではなく、少しずつでもいい。投稿者さんたちがこの記事を見て、ちょっとでも前向きな気持ちになって笑顔でお子さんと過ごせたらいいなと願っています。

文・千永美 編集・荻野実紀子

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
親からの愛情が薄かった?人。子育てどうですか?