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言葉の発達がゆっくりな娘 パパの話で知った親のフォローの仕方とは……?

言葉の発達が遅かった2歳5ヶ月の娘。言語聴覚士さんとの面談後、療育センターへ通うことになりました。
その頃から、私は毎日娘の発した言葉をメモしていました。
2歳5ヶ月頃、ある朝娘から「おはよー」と一言。びっくりして飛び起きたことを覚えています。しかし1回喋れてもしばらく喋らないことも多く。「おはよー」の挨拶はしばらく聞くことはできませんでした。

娘は名詞よりも形容詞を先に覚えていくタイプなので物の名前を言うことができません。
何かが欲しくても、指差しをしながら怒ったり泣いてばかり……。自分の要求がうまく伝えられないことに、娘は苛立っているようにも見えました。

私は欲しそうなものを手に取っては娘に見せて「これ?」と聞くようにしていました。娘がうなづくまで続けます。
せめて物の名前だけでも言えるようになればなあ、とずっと思っていました。

どうしたものかと旦那と相談。すると旦那が興味深い話を始めました。
「ある研究者がね、見知らぬ土地で未知の言語を理解するためにやっていることがあるの。なんだと思う?」と。
首をかしげる私。「まず研究者は地面に絵を描く。すると現地の住民がやってくる。そこで誰かが絶対に言うんだよ、これなに?」って。

研究者は「これなに?」っていう言葉から、未知の言語の意味を追求していくの。
「これなに?」って住民に聞くことでいろんな名詞を集めて分析してその人たちの言語を理解するんだって、と旦那。

研究者も娘ちゃんも、しっかりと言葉の意味を理解するために遠回りしているだけじゃないかな? 娘ちゃんは形容詞を先に覚えるタイプで、名詞を言えないからわかりにくくて受け止める側としては大変かもしれない。
ただ人より遠回りだけどちゃんと言葉を関連付けて覚えようとしてる。あとは名詞を覚えるために「これなに?」って引き出せるように興味を持たせてあげてみよう、と。

そして2歳半になったある日、私と旦那をニコニコと指差ししながら「あっパパ! あっママ!!」と言ったのです。
「パパ、ママって言ってくれた!」と感動しました。

今思えば娘の指差しは「そのものに興味がある」だったのだと思います。
言葉の覚え方は、子どもによって異なるのかもしれません。周りは気にせず、その子にあったフォローの仕方を親はできるといいなと思った出来事でした。

文、イラスト・猫田カヨ

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