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子どもの言葉の遅れに対する悩み。「言葉障害」でママたちが頼れる窓口とは

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子どもの成長は個人差が大きく、年齢・月齢が一緒でも同じことができるとは限りません。成長に個人差があると分かっていても、ママたちは母子手帳などの育児情報にある「○才(○ヵ月)になったら~」という目安と自分の子どもの成長とを比較し、できないことがあると落ち込み、思い悩んでしまいます。今回ママスタコミュニティに寄せられたのはお子さんの「言葉」の成長に関するお悩みでした。

子どもの言葉の遅れが気になります

2歳になるお子さんをもつ投稿者さんは、お子さんの言葉の遅れについて不安になるという思いをママスタコミュニティに寄せていました。「大丈夫だよ」と誰かに言われても拭えない不安、早く喋って欲しいという焦り。さまざまな感情が入り混じると、「どうしたらいいの」と苦しくなってしまいますよね。

『今月2才になるけどママ、パパ、パパアン(アンパンマン)ぐらいしか話さない。「○○って言ってごらん?」っていうと最後の1文字しか話さない』

最後の1文字しか話さないというのは、例えば「ありがとうは?」とママが促すと「と」だけを、「ちょうだいは?」と聞くと「だい」とだけしか返してこないのだそうです。

ママたちから寄せられた声

『2歳10ヵ月くらいがそんな感じだったかな』

『うちは2歳3ヶ月から2語文が出始めた』

『3歳くらいまで単語だった』

ママスタコミュニティに集まったママたちからは「今月2歳になるならそんなものでは?」という声が寄せられました。筆者の子どもの母子手帳をみてみると「2歳6か月健診」の保護者の記録のところには「2語文(ワンワンキタ・マンマチョウダイなど)を話しますか」との質問がありました。10年以上前の母子手帳ですので現在とは記載が異なるかもしれませんが、ママたちの意見にあるように2歳半で2語文を話す「かも」ぐらいに受け取ってもいいのではないでしょうか。2歳ぐらいのお子さんは数日で驚くほどの成長を遂げることもありますよね。これまでの健診や小児科で言葉の遅れや成長について何も言われていないのであれば、もう少し様子を見てもいいかもしれません。

同じ不安を抱えているママはたくさんいる

『2歳半ぐらいの頃、心配で専門の小児科紹介してもらって大学病院で検査したりもした。先生はうちの子を見て大丈夫って言ってくれたけど不安だった』

『2歳半くらいにネットの掲示板で相談したときは「知的障害」や「発達障害」だって散々言われて不安になった。でも、言語相談や先生の話では、2歳ちょうどでパパ、ママ、アンパンが認識して言えてれば今の時点では問題なしといわれた』

投稿者さんと同じく、お子さんが2歳ごろに言葉に対する悩みを抱えていたママたちから、共感の声が寄せられました。不安であれば思い切って医療機関や専門機関へ相談してみることもいいのかもしれません。問題がなければ不安を拭うことができますし、成長が遅れているとなった場合でも、ママができる適切なサポートのやり方などを指導してもらうこともできるかもしれません。1人で悩んでいる今よりも一歩進むことができるかもしれません。

子どもの言葉の遅れ、どこに相談したらいいの?

成長の遅れなどについては、定期的な健診で指摘されることもあれば、保育園などの集団生活の中で先生から言われるなどのケースがあげられます。ですがそれ以外でもママやパパがお子さんと毎日生活している中で気付くこともありますよね。違和感を感じるのであれば一度専門の機関に相談してみてはいかがでしょう。分からないままモヤモヤしているほうが、ママの精神衛生上もよくありませんので思い切って一歩踏み出してみるのもおすすめです。

保健センター

いきなり医療機関に相談することはハードルが高いと考える方も多く、近くの小児科だと周りの目が気になるなどの声もあります。そこでまずはお住まいの市区町村の「保健センター」に相談してみてはどうでしょう。市区町村によりますが、母子手帳を交付したり、出産後の定期的な集団での健診をおこなったりしている場所です。ここでは子どもの健康や発育をチェックするだけではなく、日々の育児の悩みや困っていることについて保健師さんやスタッフの方が相談に乗ってくれるそうですよ。相談は、電話をして個別相談を受ける日の予約が必要なところもあれば、定期的に育児相談会を行っているのでその日を紹介してくれるケースもあります。いきなり足を運ぶことに抵抗があれば匿名で相談することもできるセンターもあるようなので、まずは一人で悩まずに近くの保健センターに電話してみてはいかがでしょう。電話番号を知りたい場合は、市区町村のホームページや「広報」などをチェックしてみてください。

※「保健センター」は地域によって「福祉健康センター」など、機関名は異なる場合があります。

子育て支援センター

保健センターと同じく、お住まいの市区町村にある「子育て支援センター」でも子どもの成長や育児不安について、保健師さんや保育士さんが相談に乗ってくれるようです。子育て支援センターは、各地域ごと、各センターごとに様々ですが、一般的には子どもが安全に遊ぶ場所を提供しています。お子さんを遊ばせるために連れて行ったついでに相談することもできるかもしれないので、行きやすいですよ。直接行ってその場で相談することも可能なようですが、できれば事前に電話をしておいた方が安心ですね。こちらも保健センターと同じで所在地や連絡先は、お住まいの市区町村のサイトや配布されている広報などで調べることができます。

※「子育て支援センター」は地域によって「子ども総合センター」など機関名が異なる場合があります。

児童相談所

地域によって名称が異なるかもしれませんが「児童相談所」でも相談をすることができます。「児童」と名前につくことから、未就園児のママたちは縁がないというイメージや、子どもの非行や虐待などに関わっているイメージが強くなっているかも知れませんが、お子さんの発達障害や心身の障害に関する相談にも対応してくれるようです。面談をおこなってから、お子さんに合った支援の仕方を教えてもらえたり、発達に関する検査を受けたりすることも可能なようです。各センターにより異なる場合がありますが、「言語聴覚士」や「児童心理士」などを含む専門の医師・医療機関を紹介してもらうなど、児童相談所では子どもについての悩みをもつママたちと専門機関を繋げることもしてくれます。

※「児童相談所」は地域によって「児童相談センター」など機関名が異なる場合があります。

かかりつけ医や専門の医療機関

お住まいの市区町村の窓口を介さずに、かかりつけ医に相談してもいいかもしれません。そこから専門の医療機関などを紹介してもらえることもあります。改まって聞くことがハードルが高いと感じるのであれば、何かの「ついで」に相談してみては。専門の医療機関を自分で調べて相談したい場合は「小児神経科」か「児童精神科」のある病院を探してみるといいようです。

相談者の情報や秘密は守られる

相談をするために各所へ足を運ぶだけで周囲に障害があると思われたり、家族や親族に知られるかもしれないという不安から二の足を踏んでしまうこともありますよね。しかしどの窓口にも、相談相手からの情報に関しての守秘義務がありますので大丈夫ですよ。相談したことが周囲にばれてしまうかもなどと心配する必要はありませんので、安心して相談に行ってみてください。

ハードルは高いかもしれないけれど、ママと子どものために一歩踏み出そう

子育てをしていると、子どもの発達について悩むことは珍しいことではありません。だからこそ、些細なことでも気になったら気軽に専門の方たちに相談してみてはいかがでしょう。相談する場所がみつかるだけでもママの気持ちが楽になるかもしれません。

今回ご紹介した以外にも役所の「母子福祉担当課」や「家庭児童相談室」などでも対応をしてくれるようです。気になるようであれば、ぜひお子さんとママ自身のために一歩踏み出してみてください。きっと力になってくれることでしょう。

文・櫻宮ヨウ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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