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東京都内の保育園で園児や職員が「赤痢」に感染。家庭でできる予防法は?

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子どもが集団生活をしていると気になることの一つが「感染症」ですよね。ワクチンで防げるものもあれば、手洗いうがいなどの対策を取るしか予防法がないものなど、同じ「感染症」でもさまざまです。今回東京都内の保育所で、園児・職員21人が集団感染したのは「赤痢」という病気でした。みなさん、「赤痢」についてどれぐらいご存じですか?

東京都の保育園で赤痢による集団感染が発生

2018年10月12日、東京都目黒区にある保育園に通う4歳の男の子が下痢などの症状を訴えて医療機関を受診したところ、「赤痢」であることが判明しました。届け出を受けた「目黒保健所」が調査をおこなったところ、10月23日までに園児と職員合わせて21人が「赤痢」に感染していることが判明しました。うち、園児2人が入院するにまで至っていますが、重症患者はいないようです。

近くに住む人たちから不安の声があがっている

『週末に予定されていたイベントが中止になったり、公園で遊ぶ人も減っています。手洗い、うがいしか予防がないので、それを徹底することと、しばらくは小児科などもむやみに行かないようにしたほうがいいねとママたちで話しています』

この近くに住むママスタセレクトのライターからも、近隣住民から不安の声があがっているという話を聞くことができました。突然の「赤痢」という感染症の話にママたちに混乱が起こることも仕方ありません。子どもたちが楽しみにしていたイベントがなくなってしまったり公園遊びも不安となると、ママも子どもたちもストレスがたまってしまいそうです。

集団感染が起こった保育園でのその後の対応

集団感染が起こった保育園では10月19日の段階で全園児と職員全員の健康調査と検便を行い、陽性と判断された場合は家族や接触者にまで対象を拡大して検査を実施しました。10月21日には園内施設の消毒をおこない、職員には1ケア1手洗いや汚物処理の方法の指導、家族内感染防止のための対応方法なども通知するなど、徹底した感染拡大防止に努めています。

感染拡大を防ぐためにまずできることは「知ること」

今回の集団感染では2歳から6歳までの園児が20人、女性職員1人が感染したことを考えると「赤痢」はかなりの感染力の高さがあるということです。重症になっていないとはいえ、発症が確認された10月12日から10月23日のたった10日間で21人にも増えてしまったことを考えると、いざというときのために「赤痢」についての知識を持っておきましょう。

「赤痢」とはどのような病気?

今回集団感染が起きた「細菌性赤痢」とは、人間やサルにみられる「赤痢菌」の感染症を指していて、主な症状は「発熱」「腹痛」「下痢」などにみまわれます。ひどい場合は「血便」を伴うこともあるそうで、発熱に関しては通常1日~2日程度で下がります。近年では国内の保育園、ホテル、施設での国内集団事例がみられます。発症しても症状が軽く済む場合もありますし、保菌していても無症状のケースもあるようです。

強い感染力に注意が呼びかけられている

「細菌性赤痢」は感染力が強く、集団生活を行っている施設や、ご家庭などでも容易に感染が拡大する傾向にあるため、十分な注意が必要だといわれています。「細菌性赤痢」は小児だけの感染症ではありませんが、一般的には大人よりも子どものほうが症状が重くなる傾向があるそうです。

感染経路

感染原因は「経口感染」によるものが多く、潜伏期間は1日~5日間ですが、一般的には1日~3日程度ともいわれています。赤痢菌に汚染された食品などを食べたり飲んだりすることで発症します。人から人へ感染するケースも珍しくなく、感染した人の便や菌のついたものに触れた後、手洗いが十分にできていないと感染を起こす可能性があります。

予防方法

細菌性赤痢に対してできる予防法は「手洗い」です。食事前やトイレの後などに石鹸と流水による手洗いを行うことが最も重要な予防法だといわれています。また、細菌性赤痢に汚染された可能性のある場所や物にたいしては、アルコールを含む消毒液などで消毒をおこなうことも推奨しています。

感染した場合保育園・幼稚園・学校などにはいつから行ける?

第三種感染症に指定されている「赤痢」に感染した場合、「発症から○日間後から外出可能」のような決まりごとが定められていません。出席停止期間の基準は、学校医やかかりつけ医などの医療機関の医師が、感染の恐れがないと認めるまでとなっています。症状が治まったのでもう大丈夫と油断せず、必ず医師の判断を仰いでから登園・登校するようにしてください。

家庭で出来る対策法やケアの仕方

経口感染が主な感染ルートとなりますので、普段から食事の前やトイレの後には必ず丁寧に手を洗うことを心掛けてください。細菌性赤痢の感染力はかなり強く、10個程度の少ない菌の量でも感染を引き起こすことがあるため、とにかく二次感染を防ぐことが重要となります。家族が細菌性赤痢を発症した場合に注意したいことは、下痢便や嘔吐が起こったときのケアです。下痢便や嘔吐物にはたくさんの菌が含まれていますので、使い捨てマスクや手袋を必ず使用して二次感染を防ぎましょう。汚れてしまった床や壁などだけではなく、食器や衣類なども含め、菌が付着する可能性があるものはしっかりと消毒をおこなってください。

感染力の高い「赤痢」の二次感染を防ぐために、正しい予防とケアを

細菌性赤痢というあまり聞き馴染みのない感染症の発症で、集団生活を行うお子さんをもつママたちも不安や心配になっていることでしょう。細菌性赤痢が重症化するケースが少ないとはいえ、その感染力の高さは脅威です。感染しても無症状で終わる場合もあり、二次感染を拡大させてしまう恐れもあります。いつなんどき、どこで大流行するか分かりませんし、いつ保菌してしまっているかもわかりませんので、この季節はとにかく手洗いうがいを徹底し、感染症の予防に努めましょう。

文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ

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