『おかあさんといっしょ』のエンディングでおなじみの曲『べるがなる』が絵本になったよ!
NHK Eテレ『おかあさんといっしょ』エンディングテーマの『べるがなる』が新たに絵本になって登場しました! 絵本作家の山村浩二さんによる詞は、べるの音にあわせてみんながなかよく踊りだす、前向きな楽しいパレードソング。眺めているだけで「りんどん、かんろん」と元気なべるの音が聞こえてきそうな一冊です。
番組の終わりに元気をくれる『べるがなる』
『べるがなる』はEテレ『おかあさんといっしょ』の放送内で最後に流れているエンディングテーマ曲です。そこではチョロミーがベルを振り、お兄さんお姉さんたちが歌い踊り、スタジオに集まった子どもたちがムームーやガラピコが作るトンネルをくぐっていく……。いつもテレビを見ているママたちなら、そういった光景が思い浮かぶのではないでしょうか。
それは楽しい放送が終わるというちょっぴりさみしさも感じさせる時間です。しかし曲は、べるを鳴らしていっぱい踊って、また会おうねと盛りあがります。前向きな気持ちが込められている歌詞には元気がもらえますよね。
スペシャル放送のときには『べるがなる(フルバージョン)』として、お兄さんお姉さんたちがイラストアニメーションとともに歌い踊る映像が流れることもありました。動物や子どもたちが出てくるにぎやかなアニメーションを制作したのは、作詞も手がけた山村浩二さんです。
今回はその『べるがなる』の歌詞と絵の世界が、テレビからとびだして一冊の絵本になりました!
作詞とイラストを手がけた山村浩二さんによる絵本
実は『べるがなる』の歌詞は、もともと絵本を想定しつつ構成されたそう。このたびの発売にあたって、山村浩二さんは公式ツイッターでこのようにコメントしています。
元々絵本を想定しながら詞の構成を考えていたので、出版できてとても嬉しいです。
山村浩二さんはアニメーション作家・絵本作家としてこれまでに数々の作品を世に送り出してきました。制作した映像は日本人で初めてアカデミー賞短編アニメーション部門に正式ノミネートされ、世界の名だたるアニメーション映画祭でグランプリを獲得するなど、国内外で高い評価を受けています。
『おかあさんといっしょ』ではクレイアニメ作品『パクシ』や、番組の歌『あさごはんマーチ』のアニメーションも手がけてきました。これまでにも子どもたちにたくさんの楽しい作品を届けてくれているのですね。
絵本ではじっくりとひとつひとつの言葉を読むことができるため、前向きで元気な『べるがなる』の世界をより深く味わえるのではないでしょうか。読みながらお子さんとメロディを口ずさんでみるのもいいかもしれませんね。絵本になった『べるがなる』もどうぞお楽しみください!
文・井伊テレ子 編集・山内ウェンディ
絵本『べるがなる』
作・絵:山村浩二
発売年月:2018年3月
価格:1,300円+税
出版社:文溪堂