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「あの頃」とは全く別の物語に?ドラマ『スウィートシーズン』で思うこと

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1998年にTBS系列で放送されていたドラマ『Sweet Seasonスウィートシーズン)』ってご存じですか?

松嶋菜々子さんと椎名桔平さんが主演された、不倫の物語です。筆者は再放送で何度か観ていたのですが、先日ママ友との会話の中で「あのドラマ、今観ると全然違う話に見える」という話題があがりました。

ドラマを観ていたまだ独身だった頃から、今や「結婚」を経験した私たち。それにより、物語に出てくる登場人物への感情移入がこれほどまでに変わるとは……。

あなたはこのドラマ、覚えていますか?

切ない不倫がテーマ。『スウィートシーズン』とは?

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旅行代理店に勤める松嶋菜々子さん演じる真尋(まひろ)は、上司である椎名桔平さん演じる五嶋(ごとう)と不倫関係に陥ります。

真尋自身も、父親の不倫のせいで実兄を亡くしたという生い立ちをもっているため、父を恨み、不倫を憎みながら成長してきたのです。それなのに、まさか自分が既婚者に恋をしてしまうとは思ってもいませんでした。五嶋を‟好き”だという気持ちと、‟不倫”という関係性の板挟みに悩む真尋は何度も五嶋と離れようとしますが、その度にふたりの絆は強くなっていきます。

一方五嶋は、女性誌の副編集長を務める妻の千香子(演・とよた真帆さん)との仲はいたって良好。千香子の仕事が忙しいせいもあり、すれ違いの生活を送ってはいましたが、それなりに仲良く暮らしていました。しかしいつしか真尋に恋をするようになった五嶋は、妻との結婚をただの共同生活と思うようになります。

真尋の妊娠を機に妻と別れることを決意した五嶋。結局子どもはダメになってしまいますが、五嶋からの離婚の申し出に猛反発をする千香子。物語はドロドロとした展開を迎えます。

真尋の父の隠し子が発覚したり、五嶋が記憶喪失になってしまったり……と、最後までスピードを落とすことなく一気に駆け抜けたドラマ『スウィートシーズン』。

あの頃、観ていた思い出が蘇る……というママも多いのではないでしょうか?

あの頃の私は「真尋」を応援していました

ママスタBBSでは、同じく若かりし頃に『スウィートシーズン』にハマっていたというママからの声が寄せられました。

『再放送で全部見た。
当時大学生だったから私も五嶋の妻が嫌いと思ってたけど、自分が妻の立場になった今、不倫を美化したとんでもない内容だったんだなと思う』

『自分の立場によって、見方が変わるよね。独身の時は、五嶋の妻が意地悪に見えたり……。
結婚した今、真尋のしていること許せないかな……』

『若い時は、まひろに感情移入してたなー。今結婚して子持ちになって見たらまた違うんだろなー。
また見たいなー!』

自分が独身だった頃は、「不倫している側」の真尋に感情移入をしていた私たち。不倫が悪いことだと分かってはいるのに、前に進むことも、後ろに戻ることもできないもどかしい想いを抱える真尋を、「早く五嶋と幸せになって欲しい……」と応援すらしていた記憶があります。

一方で妻である千香子がなかなか離婚に応じず、あの手この手でふたりの中を引き裂こうとする姿が「悪役」に見えてたいたり。「さっさと別れれば良いのに……」なんて思っていた自分は(ゴメンナサイ!)、本当に若かったんだな~なんて思ってしまいますね。

今となっては、私たちの感情は妻の立場へ。千香子の取り乱す気持ちも手に取るように分かります。平和に送れていると思っていた結婚生活が、ある日突然会社の若い女の子にとられてしまうなんて、とんでもない!

立場が違えば見方も違う」ということですね。

今でも心に残る、夫に不倫された妻が投げかけた一言とは?

そんな中、数年前のドラマのハズなのに、筆者も、そしてママスタBBSのママたちも心に突き刺さっている言葉がありました。

『「生活してればゴミも出るのよ!」って、五嶋の妻が叫ぶところあるんだけど、若い頃はそれが何を意味するのかがよく分からなかった』

『結婚ってね、ゴミが出るの!だったっけ。
あの台詞なぜか印象に残ってて今でもよく思い出す(笑)』

『私もこのセリフがすごく印象的。
結婚生活のいいところばかりじゃないことをこの一言に詰めた感じでズッシリと重みを感じた』

第6話で千香子が真尋に発する言葉。

愛があれば何にもいらない? 暮らしてみなさい。生活ってね、もっとまぬけでうすのろなの。お金かかったり、ゴミが出たりするの

これを聞いた当時はその言葉の重みも分からず、「生活にお金がかかったり、ゴミが出るのは当たり前だよね?」くらいに軽く思っていました。そして、もしかしたら千香子にこの言葉を言われた真尋でさえも、本当の意味を理解していなかったのかもしれません。

生活はゴミがでる」。ここでいう「ゴミ」とは日常生活から排出される不要なものを指しているだけではありません。「結婚生活」という日々を送るということがいかに泥臭く、赤の他人同士が生活をともにし、それを維持し、築き上げ、「日常」にしていくということがどれほど地道であるか……。あの頃信じていた「愛があれば」なんていう言葉だけでは乗り越えられない問題も出てくることを、私たちは身をもって知りました(もちろん「愛」は大切ですよ!)。

かつて「真尋がんばれ!」と応援していたドラマが、今や「千香子……切ない」と真逆の想いを抱くこととなった『スウィートシーズン』。千香子が真尋に言ったこの言葉の意味が分かるようになったのは、それだけ「結婚」という山を経ることで、酸いも甘いも嚙み分けて私たちが大人になったということでしょうか? あの頃よりも『スウィートシーズン』をより奥深く楽しむことができるようになった気がしますね。

もしかすると数年後に再び観た際は、今度は真尋のお母さん役だった市毛良枝さんに感情移入しているのかも(笑)。

今感じているいろいろな「想い」も、数十年後は「あの頃は若かったな~」なんて苦笑交じりに話しているかもしれない未来。そうやって積み重ねていく日々が、人間の深みとなって根付いてくれることを願うのでした。

 

文・渡辺多絵 編集・しのむ

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参考トピ (by ママスタジアム
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