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パンに塗るのはバターorマーガリン?「トランス脂肪酸」の摂取で気をつけるべきポイントとは

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みなさんは、バターとマーガリンは何が違うのかご存知でしょうか? バターは牛乳の乳脂肪を原料としますが、マーガリンはおもに植物油を原料として作られます。もともとマーガリンはバターの代用品として作られるようになりましたが、油をバターのように固めるのは難しく、水素などを混ぜて加工することで固めているそうです。そして、この加工の過程で「トランス脂肪酸」という成分が発生します。この「トランス脂肪酸」ですが、海外では過剰な摂取を規制する動きがあるようです。

「トランス脂肪酸」を摂取しすぎると、心臓病などのリスクが高まる

WHO(世界保健機関)は、「トランス脂肪酸」の摂取量を制限するよう呼びかけています。その理由は、「トランス脂肪酸」を摂取しすぎると、病気になるリスクが高まることがわかっているためです。農林水産省によると「日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、少ない場合と比較して心臓病のリスクが高まることが示されています」とのことです。また海外の研究結果では心筋梗塞・肥満・アレルギー性疾患などについても関連が認められているそうです。

このため、デンマークスイスなど一部の国では、2000年代から「トランス脂肪酸」の食品への使用が規制されてきました。また米国カナダでも2018年から規制が行われることになっています。日本ではまだ法的な規制はありませんが、2018年の3月頃から明治や雪印などの大手メーカーが相次いで 「トランス脂肪酸」の含有量を大幅に減らした家庭用マーガリンを発売しました。健康志向が高まる中、このような「トランス脂肪酸」の摂取量を減らそうとする動きは、今後も続くのではないでしょうか。

日本では「トランス脂肪酸」の摂取量は基準より少ない

「トランス脂肪酸は病気のリスクを高める」と聞くと不安になってしまいますが、心配しすぎる必要はないかもしれません。食品安全委員会による調査によると、大多数の日本国民のトランス脂肪酸の摂取量は、WHOが掲示する目標を下回っているようです。WHOはトランス脂肪酸の摂取を総エネルギー比の1%未満に抑えるよう推奨していますが、日本人の平均摂取量は総エネルギー比の0.3%ほどに過ぎないそうです。このため「通常の食生活では、健康への影響は小さいと考えられる」としています。こう聞くと少し安心できますね。

こうした状況を踏まえ、食品安全委員会は以下のように呼びかけています。

 脂質自体は重要な栄養素でもありますが、近年は、食生活の変化により脂質の摂取過剰が懸念されており、トランス脂肪酸だけを必要以上に心配せず、脂質全体の摂取量に十分配慮し、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

トランス脂肪酸だけに注目しすぎず、バランスのよい食事をとることが、健康のために大切なのですね。今や食卓には欠かせない食品であるマーガリンですが、食べすぎには気をつけながら、バランスのよい食生活を心がけたいですね。

文・nakamon

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