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加熱式たばこの「誤飲」が増加 子どもを守るためには?

タバコ2

煙や匂いが少ないことで人気の加熱式のたばこですが、赤ちゃんや子どもが誤飲する事故が増えています。通常のたばこと比べて長さが短いため1本丸ごと飲み込んでしまう、火を使わないのでゴミ箱に捨ててしまうなど、扱い方が無防備になることが原因です。親戚が集まる年末年始を前に、注意点についてお伝えします。

事故報告は11件だけど、相談件数は……

以前から乳幼児によるたばこの誤飲が問題になっていますが、最近多いのは加熱式たばこによる誤飲事故です。医療機関ネットワークなどによると加熱式たばこによる事故は2016年度以降で11件報告されています。事故件数でいうと11件というのは一見少ないように見えますが、実は加熱式たばこについての問い合わせ自体はもっと多く寄せられています。日本中毒情報センターによると、2016年1~12月の間に加熱式たばこについて419件もの問い合わせがあったのです。

通常のタバコよりも安全? 気のゆるみが事故の元

日本中毒情報センターへの問い合わせの多くは、加熱式たばこによる子どもの誤飲事故。「タバコを箱から取り出して口にいれてしまった」「ゴミ箱に捨てたものを拾って食べてしまった」など、ママからしたらぞっとするようなものばかり。通常のたばこに比べて、加熱式たばこの長さは約半分と短く、子どもが一口で口に入れられてしまうほどの大きさです。

事故が起きる原因は大きくわけて3つ考えられます。

問題点1

加熱式たばこの長さは、一般的な紙巻きたばこの半分の長さで、子どもが口に入れやすい。

問題点2

火を使わないためゴミ箱に捨てるなど、通常のたばこよりも雑に扱いがち。

問題3

「副流煙が出ないために周囲への影響が少ない」ことを強調しているため、子育て中のパパなど自宅で吸う人が増える。

たばこを吸わないママからしたら、通常の紙巻きたばこであっても加熱式たばこであっても、子どもがいる家庭では吸わないでほしいという思いがあるかもしれません。ただ、喫煙習慣があるパパからしたら、わかってはいるけどなかなかやめられないもの。そこに登場した加熱式たばこは自宅で堂々と吸えることから、つい手を伸ばしやすくなっているのではないでしょうか。

加熱式たばこの取り扱い注意点を再チェック

気が緩みがちな加熱式たばこですが、通常のたばこ同様、誤飲事故が起きやすいもの。ご家庭で加熱式たばこを吸う方がいたら、改めて以下の4点を伝えましょう。

1、加熱式たばこを子どもの手の届く場所に置かない

2、吸い終わったらすぐに片づける

3、使用後のカートリッジをビールやジュースの缶、ペットボトルに入れない

4、使用後のカートリッジをゴミ箱に捨てる場合は十分気をつける

万が一、子どもが加熱式タバコを誤って口に入れてしまった、飲み込んでしまった場合、意識があるか、呼吸や脈拍に異常がないかを確認してください。そのうえですぐに医療機関を受診するか、公益財団法人日本中毒情報センターに電話して、応急手当の仕方について確認してください。公益財団法人日本中毒情報センターでは、実際に事故が発生している場合のみ情報提供をしています(電話番号の書け間違いにはご注意ください)。

加熱式タバコを誤飲してしまった際に気をつけたいのが、水や牛乳などは一切飲ませないということ。水分を飲ませることでニコチンが体内に吸収されやすくなってしまうため、何も飲ませないようにしてください。

親戚が集まる年末年始は、たばこの誤飲による事故が起こりやすい時期。喫煙習慣のある人たちと加熱式たばこの誤飲事故について話し、子どもの安全について考えてみませんか?

参照:公益財団法人 日本中毒センター「加熱式たばこの誤飲に注意」

文・間野由利子

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