保険未加入の人は急いで!4月から保険料が〇割値上げになっちゃいます!
2017年4月から保険料が値上がりするとニュースで報じられています。
「保険料アップ!? ただでさえ安くない金額払っているのに? そういえば、うちの旦那、前は会社で保険に加入してたけど、転職してから未加入だよね? 大丈夫かな……」というママ、いませんか?
そんな保険未加入の方はもちろんのこと、「そろそろ医療保険や学資保険に入ろうかな」という方や「保険の変更は予定なし」という方まで、今回の保険料値上げ情報は気にとめておいてほしい話題。
外資系保険会社に勤務する高橋明久さんに、保険料の値上げの背景と、どれくらい上がるのか、また、現在加入中の人が注意すべき点について、お話をお伺いしました。
4月から各社保険料が上がるそうですね。なぜ今の時期に上がるのでしょうか。
一言でいうと、マイナス金利の影響です。
生命保険会社は、お客様から長期間に渡って保険料をいただきます。長期間運用するのでそこに利息が発生します。その利息を計算に入れて生命保険料が決定します。
今回のように利息が見込めない市場金利(マイナス金利)になると保険料をたくさん集めなければならなくなります。その結果、保険料が上がることになります。
ちなみに生命保険会社では商品ごとに予定利率というものが決まっており、4月からこれが大幅に引き下げられることが決定しました。
簡単にいうと、「今後は運用益が出せないから、保険料を上げるよ!」ということです。
どのくらい上がりますか?
会社、商品によって変わってくるので一概にいくらというのは難しいのですが、20代で20~25%、50代で15%上がるのが目安です。払込期間が長い(加入年齢が若い)ほど、上昇率が高くなります。
すでに契約している保険料も上がりますか?
上がりません。
ただし、更新型の保険に加入されているお客様は、次回の更新時に加入当初の予定より保険料が上がる可能性大です。ここは要注意です。
新規の契約をするなら3月末までのほうがお得?
現在、保険をご検討中のお客様には3月中にご加入されることをおすすめします。
生命保険料のほかにも、医療保険、学資保険も予定ですか?
当社でいうと、円建ての保険に関しては全て上がる予定です。ただし商品によって予定利率の変更幅が異なってくるので保険料の上がり幅に差異はあります。
すでに保険契約している人が気をつけるべきことはありますか?
営業職員から加入している保険を解約して新商品を勧められるケースがあります。うっかり切り替えてしまうと以前と同じ保証内容でも保険料が上がります(そもそも加入時より年齢が上がっているので、ただでさえ保険料は上がるわけですが)。
保険を見直す際にはお客様にはご注意いただきたい点です。
ほかに注意すべき点はありますか?1点目は問い合わせや申し込みの時期について。
3月末まではあと1カ月ほどあります。ここで「まだ大丈夫。直前になってから手続きすればいいや」と思っていると、駆け込み契約増加のために、保険の契約を結ぶご主人と営業職員の都合が合わせづらいということも。また、必要書類を郵送で送る場合は、書類の不備により手続き完了までに時間がかかることもあります。不測の事態に備えて、加入申し込み手続きには余裕をもって対応しましょう。
もう1点は、申し込み窓口です。保険の商品によっては、各種保険を取り扱う代理店ではすでに昨年から取り扱いを中止しているものがあります。それに対して、保険会社直営の店舗では販売しているということもあります。
一例をあげると、ある保険会社さんの学資保険は、2017年2月現在では代理店による販売をすべて停止していますが、直営店では上限を設けて取り扱いを継続しています。
代理店では取り扱いしていない商品も、場合によっては直営店での扱いがあるかもしれません。必要があれば直営店に問い合わせしてください。
3月は卒園、卒業。4月の入園、入学に向けた準備でママたち大忙し!「あとでいいや!」なんて思っていると、あっという間に4月ですよ! 新規加入を考えている方は3月末までに、保険の見直しを考えている方は金額とともに補償内容にも注意して、急ぎながらもしっかりと内容を確認してすすめてください。
取材、文・間野由利子