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地上波で放送! 世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会に注目

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今、ハンガリー・デブレツェンで世界ジュニアフィギュアスケート選手権大会が開催されています。3月末に開催される世界フィギュアのジュニア版であり、過去には髙橋大輔選手や浅田真央選手、羽生結弦選手などが優勝を飾るなどシニアでの活躍の登竜門といえる大きな国際試合です。

2010年の羽生選手・村上佳菜子選手によるアベック優勝から一昨年まで表彰台を逃してきましたが、昨年、男子で宇野昌磨選手が優勝、女子は樋口新葉選手が3位と、久々に日本勢の活躍が見られました。宇野選手の今期の活躍ぶりをみれば、この大会での成績がいかに重要かがわかりますね。

今年は、フジテレビオンデマンドで男女ショートプログラム(SP)がノーカットで無料配信。

さらに、男女フリースケーティング(FS)は地上波で放送されます!

3月17日(木) 12時頃(~18時すぎまで) 男子SP(配信)
19日(土) 12時頃(~18時45分すぎまで) 女子SP(配信)
19日(土)深夜2時50分〜男子FS(フジテレビ地上波)
20日(日)16時05分〜女子FS(フジテレビ地上波)
※一部地域をのぞく

そこで、日本人選手を中心にみどころを押さえておきましょう。

まずは、表彰台が期待される女子シングル。

樋口新葉選手(15)、本田真凛選手(14)、白岩優奈選手(14)の3名が出場します。

後半になっても衰えないスピードとダイナミックなジャンプ〜樋口選手

昨シーズン、同大会で3位、今シーズンはシニアに混じって戦った全日本選手権で浅田真央選手を抜いて2位になった樋口新葉選手。特徴はなんといってもスピードと力強いジャンプです。ジュニアグランプリシリーズでは惜しくもファイナル進出を逃し涙が止まらない姿が映りましたが、みごとに調整して全日本でリベンジしました。負けん気の強さをモチベーションに代える力をすでに培っています。今シーズンはSPで苦労する場面がありましたが、FSに取り入れているトリプルルッツ&トリブルループのコンビネーションはこれまで数人しか成功していない高難度のジャンプ。決まれば挽回のチャンスは多いに広がります。もちろん、SPをノーミスで終えれば合計で高得点となり、表彰台への期待が一気に高まります。

14歳とは思えない表現力〜本田選手

本田真凛選手は、これまで女優の本田望結さんの姉として話題に出ていましたが、今シーズンのジュニアグランプリシリーズクロアチア大会優勝、ジュニアグランプリファイナルで3位、銅メダルを手にし、もはや1人のフィギュアスケート選手として確立された存在になっています。
魅力はジャンプやスピンなど技術的な要素の安定に加え、腕や手首の使い方、首や表情の細かい動きなど、14歳とは思えない表現力でしょう。バックステージやキス&クライにいるときはまだあどけない少女に過ぎないのに、ひとたび氷上に立つと、一瞬で周りを惹きこむ華を持ち合わせています。SP、FSともそんな彼女の魅力を最大限に引き出すプログラムとなっているので、ノーミスの演技で世界のフィギュアスケートファンを魅了してほしいところです。

音楽にピタリとはまるスケーティング〜白岩選手

ジュニアグランプリシリーズ2戦優勝と、今シーズンいきなりのブレイクを果たした白岩優奈選手。大きな武器は流れのあるジャンプと音楽をとられた巧みなエッジワークです。昨シーズン引退したアイスダンスのキャシー・リード選手の振り付けによるSP曲『Over the Rainbow』は、白岩さんの魅力が満載。追い風に乗って、のびやかなスケートで世界に打って出て欲しいですね。

最強のライバルは二人のロシア選手

さて、そんな日本選手勢の前に立ちはだかる強力なライバルたちといえば、なんといってもロシアのポリーナ・ツルスカヤ選手(14)とマリア.ソツコワ選手(15)の二人でしょう。ソチオリンピックで金メダルを獲得したソトニコワ選手に始まり、ロシアは毎年強力な選手を育成し、国際試合を席巻し続けています。シニア1年目でグランプリファイナルを制し、世界フィギュアの優勝候補の筆頭にあるエフゲーニャ・メドベージェワ選手も昨シーズンまではジュニア枠でありながら完成度の高い演技で、世界ジュニア選手権を優勝しました。ツルスカヤ、ソツコワ両選手とも、それに劣らない完成度をすでに持ち合わせています。この二人にどう食い込むかが大きな鍵となりそうです。

全員に優勝のチャンスがある男子シングル

男子シングルには、中村優選手(19)、 宮田大地選手(19)、友野一希 選手が(17)の3人が出場。表彰台が期待された山本草太選手(16)が右足首骨折のため欠場のほか、ジュニアグランプリファイナル優勝のアメリカ、ネイサン・チェン選手(16)も怪我で欠場と混戦が予想されます。日本選手もチャンスが広がったと考えてベストを尽くして欲しいですね。

未来のスター選手たちへエールを!

今のジュニア選手たちがスケートを始めたのは10年ほど前でしょうか。荒川静香さんがトリノで金メダルをとり、その後も髙橋大輔さん、安藤美姫さん、浅田選手、羽生選手と、常に世界のトップを争う舞台で日本人選手が活躍する姿を目の当たりに成長してた世代です。

習い事を始める際、自分たちのチームや組織が強い・明確な目標となる選手がいることにより、モチベーションは大きくアップし、自らのハードルも上がります。今のジュニアたちはそうした土壌で育ちました。先輩たちが切り拓いた道をどう受け継いでいくのか。守りぬくのか、さらなる開拓を遂げるのか、次世代スターを目指す選手たちの今後の成長が楽しみです。

まずは今大会で、その勇姿を応援したいですね。

Text by Atakali