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独りで楽しむはずが…。ハッピーママフェスタinナゴヤドーム

「一日自由になれるとしたら、あなたは何をしますか?」

普段家事に育児にはたまた仕事に奮闘しているママ達は、上記のような質問をされたら何と答えるでしょうか?

思いっきりおしゃれして、独りでウィンドウショッピング三昧したい!

学生時代の友達に連絡して、バカ騒ぎし倒したい!

夫も子どもも家から追い出して、心ゆくまでぼーっとしたい!

想像が想像を膨らませ、それはもう「100万円もらったらどうする?」などと、ありえない設定の質問にワクワクしすぎて、宿題が手につかなくなるような小学生状態になってしまいがちです。

そんな妄想をする眼鏡・すっぴん・寝癖・目ヤニをつけた私の隣で、乳児が「ふふぇー!(おっぱいー!)」と泣き、3歳児が「うんちおむちゅでちてちもた(ウンチをオムツでしてしもた)」とささやきます。(3歳児…あんたはオムツは外れたんと違ったんか。また押し入れからオムツ持ち出して自分で履いたんか…。)

ハッピーママフェスタinナゴヤドーム

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先日2月26日(金)から2月28日(日)まで、ナゴヤドームにて「ハッピーママフェスタ」が開催されました。

このイベントは、「ママと企業と社会を繋ぎ、家族が、日本が、もっと元気になれる場所を!」をコンセプトに行われる日本最大級のママイベントで、4回目となる今回は3日間で延べ10万人以上の来場者が訪れました。

「ママ一年生。」そんな言葉を思い浮かべて嬉し恥ずかし独りでニヤけていたあの頃。そんな私は今ママ3年生。ハッピーママフェスタが初開催された当時 ほっかほっかの赤ちゃんだった上の子は、私と互角に口喧嘩をし(舌が回らないので、家の者以外何言ってるのかわかりずらいですが。)、独りでトイレにも行けるようになりました。(時々、独りでオムツつけてオムツにウンチしますが。オムツが恋しいのでしょうか。)

その上の子出産前から気になっていたものの、タイミングが合わずなかなか行けなかった「ハッピーママフェスタ」に今年、ようやく行ってきました。

はやる気持ちを抑えきれずに走り出す子どもを追いかけるママ、久しぶりに会ったのか孫の手を繋ぐ手がぎこちないおじいちゃんおばあちゃん、パパの肩車の上から見える広い景色にはしゃぐ子ども、多くの家族連れに混じって、私達家族も入口へ向かいます。上の子は早く会場入りしたくてそわそわ。お気に入りのテントウムシのスニーカーを放り出して走りだしそうな勢いです。

近頃「おたーしゃん、あかちゃんばっかい。(お母さん、赤ちゃんばっかり)」と下の子に嫉妬する上の子。(実際は授乳とオムツ以外はほったらかしにして、あなたにかかりきりですけど。おっぱいとオムツが羨ましいのか。)そうかそうか、そんなに母が好きか。今日は思う存分母を独り占めしてええねやで、とばかりに上の子の手を取り声を掛けました。

「楽しみやなあ。今日は何から見ようか?」

「……きょーはパパとあしょぶー!(今日はパパと遊ぶ)」

母要らぬ宣言です。上の子の目線はもはや私にはなく、会場に釘付けです。
ショックで絶句する私を夫は笑いながら慰めます。

「大丈夫、大丈夫。せやったら、たまには独りでゆっくりしたら?」

母要らぬ宣言のショックから一転、天から降ってきた「100万円もらったらどうする?」の小学生状態になった私は、キラキラしたまなざしを会場に向けたままの上の子の手を再び取り

「寂しくなったらすぐ電話してな。お母さん行ってくるわ!」

ダッシュで自由な世界へ飛び立ちました。

企画は盛りだくさん、ハッピーママフェスタ!

毎年大好評だという「ハピママビューティーサロン」無料でヘアアレンジが体験できるそうな。
産後伸ばしっぱなしのこの髪、プロの手で素敵なマダムに変身できるかしら。

コスメメーカーの「Leanani」の企業ブース。

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「時間がない時でも、ベースとアイブロウとチークさえできたらきちんと見えますよ。」ふむふむなるほど、あぁ、万年気になっている目の下のクマが気にならなくなった!

バランスボールでエクササイズ

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このたるんだぬらりひょん腹もなんとかなりますか?

メインステージには吉本の芸人さん達

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グイグイ大脇さん、子ども達にバカ受けや。昨日は千原ジュニアさんも来たはったんか。個人的にはお兄さんのせいじさんのほうが好きやなあ。

タモリ絶賛!カレーうどん!

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ほっこりするわぁ。

ジェルネイル格安!原価ですか? 深爪か?てくらい切りそろえられたこの爪、たまにはキラキラさせてみようかしら?

独り楽しーー!でも…、

ママ100ブース。
ママたちの特技を生かしたブースが100店。

レースひらひらの手作り子供服。近頃「ぷいんしぇすになうー!(プリンセスになる)」が口癖の上の子、買ってあげたら喜ぶやろな。

似顔絵屋さん。下の子、男の子なんですけど女の子みたいな顔してるんです。かっこよく描いてあげてもらえますか。

ふと周りを見れば、

はしゃぐ子どもをとろけそうな笑顔で見つめるギャルママ。

メインステージに立つ我が子に一番の声援を送るママ。

照れくさそうな子どもを後ろから抱っこしながらいっしょにお料理をするママ。

遊び疲れた子どもを2人、その小さな両肩に担ぐママ。

子どもとママ、家族とママ。

……お母さん、寂しくなっちゃったよー。

ふと、あごの下あたりから気配を感じて下を向くと、7か月の下の子が口角を上げたアヒル口で目いっぱい私を見上げて笑っていました。

ずっと抱っこしてたの忘れてたー…。大人しいからつい…。

手にしていた上の子へのお土産のピンクのカチューシャを下の子の頭に乗せて、

「やっぱり女の子みたいやなあ。」と笑うと

遠くのほうから聞きなれた舌足らずな叫び声。

「おたーしゃーん!!(お母さん)」

両手いっぱいに企業ブースで貰った戦利品を抱えた上の子と夫が私を見つけて駆けてくるのが見えました。

「おたーしゃん、いっぱいもやったのー!(お母さん、いっぱい貰ったの)」

貰いもの大好きな夫もほくほく顔です。

「いっぱい貰ったなあ、よかったなあ。」

うんうんと懸命に首を縦に振る上の子。

「おにーしゃんたちのだんしゅ、たのしかったー!(avexのダンスステージが楽しかった)」

「そうかそうか。ほな、皆で晩ご飯の買い物行って帰ろか。」と言うと、

「いや!まだたえらへん!(まだ帰らへん)バイクみみいくー!(子ども達のランニングバイクのレースを見に行く)」

まだ遊ぶんかい。

親の心、子知らずです。

来年のハッピーママフェスタも楽しみですね。あなたも、ぜひご家族で行ってみてはいかがですか?

文・桃山順子

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