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赤ちゃんの写真、アップばかりじゃない?カメラマンのアドバイスに納得

かわいい寝顔、笑顔、泣き顔…。座った!立った!歩いた!

赤ちゃんの写真、たくさん撮っていますよね。

あ!今シャッターチャンス!と携帯カメラを構えて…ちょっと待った。「うわー。部屋汚いー、ちょっとソレどけて、あっ、その食器の山、写りこんじゃうからこっちの角度から撮ろう」
っていうこと、ありませんか?

■カメラマンからのアドバイス

写真としての完成度にこだわるあまり、顔のアップにする、寝姿も部屋のいちばんマシな角度から撮る、間に合わない時にはとりあえず撮って、後からトリミングする。そしてアルバムにはきれいな写真が並ぶ。第一子を出産した時、私はそんな感じでした。

ところがある日、カメラマンの方と話していて、アドバイスされたんです。

「顔のアップばっかり撮ってない?」

「写真撮る時はね、広角で、部屋全体を撮るといいよ。写真は情報が多い方が想い出になるよ」

ええー。そうかなあ? 育児に必死でほとんど片付いてない、あんな汚い部屋の写真残したくない。当時はそう思ったものです。
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■想い出になったものたち

ところがだまされたと思って広角で撮るようになり、数ヶ月、数年経った時、「こういうことだったのか!」と納得しました。

部屋のすみに写っていたオムツ用ゴミ箱。脱ぎ散らかしてある、子どもが小さかった時に愛用していたカーディガン。タオル。旦那がうたたねしているソファー。ペットのしっぽ。赤ちゃん用のマグ。

それは、今はもう家にはない、懐かしいものたちでした。

自分の視野は狭角になっていたあの頃、見ていなかった、見る余裕なんてなかった風景。それがすべて写真の中に残っていてくれたのです。

カメラマンの方の言ってた通りだ…。
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それ以来写真を撮る時には人間だけでなく、靴であふれた玄関、ぐちゃぐちゃの寝室、ベビーカーで歩く時にいつも見ていた道、空、よく通うパン屋さん。すべてが被写体となりました。

今アルバムをめくると、その写真たちは忙しすぎて欠如していた記憶の周辺を、しっかりと、優しくカバーしてくれています。

■すべてを撮っておこう

赤ちゃんのお世話で顔を洗うヒマもメイクするヒマもなく、髪を振り乱しているママには特に、今のそのバタバタな日常をたくさん写真の中に残して欲しい、と思います。

家族でおしゃれして出かけ、ピースしてる写真も大事だけど、髪ボサボサ、授乳服にメガネの自分も一枚、撮ってもらってはいかがでしょうか。
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時が経てば、愛おしい写真になるかもしれませんよ!

文・yuki イラスト:ヨシユキ