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『映画ちびまる子ちゃん』は大人も泣ける!?ーパパイヤ鈴木 × 劇団ひとり対談<後編>

この冬話題の『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』でゲスト声優を務めたパパイヤ鈴木さん、劇団ひとりさん。おふたりの楽しいトークはまだまだ続きます。

公開アフレコ時。左からパパイヤ鈴木、ローラ、中川大志、ちびまるこ、劇団ひとり、渡辺直美(敬称略)

公開アフレコ時。左からパパイヤ鈴木、ローラ、中川大志、ちびまるこ、劇団ひとり、渡辺直美(敬称略)

 

──おふたりはまる子たちと同じ小学校5年生の頃って、どんな子どもでしたか?

パパイヤ「イタズラ坊主です。昔は街が子どもを育てていましたから、どこに行っても自分の家みたいな感覚がありましたからね。近所の知らないおばちゃんに怒られたりとか。ザ・昭和の少年でしたね」

ひとり「僕は当時から出世欲がかなり強くて。学級委員や生徒会長には、毎回自薦で立候補していましたね。小学校5年生から中学3年生まで、毎回必ず。一度も当選しなかったですけど(笑)。ポスターに人気アニメキャラを描いたりとか、かなり媚びていたんですけどダメでしたね。肌で感じている自分の人気ぶりからすると『絶対当選する!』と思うんですけど、みんな実際には投票しないんですよ」

パパイヤ「人には裏表があるのがわかる瞬間ですよね(笑)」

──もしおふたりが同じクラスだったら、仲良くなれていたと思いますか?

ひとり「いや、ぶつかっていたんじゃないですか」

パパイヤ「たぶん、お互い『なんだコイツ』って思っているんじゃないかな。僕みたいなのはたぶんイヤだと思うし、ひとりさんも変わっているじゃないですか? まぁ、印象なので実際どうかはわからないですけど。でも急にこっちを向いて刺されたらどうしよう!みたいな」

ひとり「それじゃ異常者じゃないですか!」

パパイヤ「(笑)笑いながら殴ってくる、みたいなイメージがありますよ」

ひとり「どんなイメージなんですか! たぶんね、票の取り合いだと思うんですよ。クラスでどっちが人気か、っていう」

──想像できます(笑)。『ちびまる子ちゃん』を観ていると、自分の子ども時代を思い出しますよね。おふたりの世代でいえば、実際はまる子ちゃんのお父さんに近いのかもしれませんが。

パパイヤ「(まる子のお父さん)ヒロシさんはよい教育の仕方をしていると思いますよ。ちょっと放任主義というか、なんとかなるんじゃないの?っていう。昭和のお父さんお母さんって、そういう人が多かった気がしますね。うちの母もそんな感じでしたからね、観ていると懐かしい感じがありますよ」

ひとり「たぶん僕がまる子ちゃんと同年代の頃に、テレビアニメがスタートしたと思うんですよ。で、僕だけどんどん大人になっていくじゃないですか? 気づいたらまる子のお父さんと変わらないような年代になっていて。なんだか悲しさを感じますよね」

パパイヤ「まる子たちは変わらないからね」

ひとり「そうなんですよ。うらやましいですよ。でも考えてみると僕が子ども時代に観ていたものを今は娘が観ていて、同じ世界を楽しんでいる…他にはなかなかそういう経験できないですからね。国民的アニメにはそういう力があると思います。いずれ娘が母親になって、その子どもが観たりするかもしれないわけでしょ? すごいことですよね」

──お子さんたちの話も出ているところで、パパとしてのおふたりにも質問を。ママスタには子育て奮闘中のママがたくさん参加してくれているのですが、おふたりの子育ての理想と現実は一致していますか?

公開アフレコ時のパパイヤ鈴木さん

公開アフレコ時のパパイヤ鈴木さん

パパイヤ「うちには理想の子育て論というのがあるんですよ。僕の理想は”想像力豊かな自然児、自由人”になってほしい。でも実際にはやっぱり違っていて、娘はガンコだし息子は自由人だけど想像力が足りない。やっぱり現代っ子ですからね。すぐ答えがわかっちゃうものがまわりにたくさんあるので、想像力が育たないのかもしれない。できれば田舎の子みたいに、体をめいっぱい使って遊んでほしいんですけど。そう、まる子ちゃんの世界の子どもたちは理想的ですよね」

ひとり「うちは子育てをほとんど奥さんに任せちゃっているので、9対1くらいの割合なんですよ。たまにしか子どもの面倒をみられないので、とことん甘いお父さんなんです。娘も僕のこと金づるだと思っているから(笑)、何かほしいものがあるとすぐ僕のところに来ますし」

パパイヤ「そうそう(笑)うちも娘はそうですよ。すごくよくわかる」

ひとり「UFOキャッチャーとかやっていると、僕の顔も見ないでてだけ差し出してきますから。『次の100円!』みたいな」

パパイヤ「はっはっはっ!」

ひとり「なんでも買ってあげちゃうから、僕のことが大好きなんですよ。本当は誰よりママに感謝しなくちゃいけないのに、5歳だとその感覚がないでしょう? リビングで寛いでいるときに『パパは100点、ママは0点!』って言うんですよ(笑)。ダメだよ、本当はママが一番大変なんだよ!って思うんだけど。日々申し訳ないなと思って過ごしています」

──(笑)では最後に、この『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』を観に来てくれる親子に、どんなことを感じてほしいですか?

パパイヤ「最近は現実的な子が多い気がするんですけど、この映画を観て自分の中にあるやさしい気持ちを感じてほしいなと思います。親もそうですよね。今の親世代ってまだ大人になりきれずに、中身は子どもだったりする人が多いじゃないですか? 親世代もスッと感情移入できると思うので、大人も子どももやさしい気持ちになってほしいと思います」

ひとり「これはホームステイしている短い期間で心が通い合うお話ですけど、たしかに子ども時代ってあっという間に相手と仲良くなれましたよね。台本を読んでいて『そうだったよなぁ』って思い出しました。2~3日で親友になれたりするし、子どもの柔軟力はすごいな、と。懐かしい感覚がよみがえる大人も多いと思いますよ」

パパイヤ「子どもより、きっと親のほうが泣くと思いますよ」
ひとり「ああ~。親に先に泣かれると、子どもは泣けないんですよね。子どもの頃に横でワンワン泣いている母ちゃんを見て、泣くに泣けなかった自分がいたなぁ」

パパイヤ「それ、わかります!」

──ではママはできるだけ涙をこらえて観てほしい(笑)ということでよろしいでしょうか?

パパイヤ「まぁ、僕は泣きましたけどね(笑)」

 

『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』
12月23日(水・祝)全国ロードショー
公式HP:http://chibimaru-movie.com/

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