entertainment

劇団ひとり、少年時のアラスカの別れ ーパパイヤ鈴木 × 劇団ひとり対談<前編>

今年2015年にテレビアニメ放映25周年を迎えた『ちびまる子ちゃん』。メモリアルな1年の最後を飾るのは、スクリーン登場は23年ぶりとなる『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』

原作者のさくらももこさん自身が脚本を手がけた作品で、テレビアニメのおなじみ声優陣に加えた超豪華なゲスト声優たちも大きな話題です。ママスタではまる子たちの街にやってくる世界各国のお友達の中から、ハワイから来た食いしん坊の少年・ネプ役パパイヤ鈴木さん、インドから来たちょっと不思議な男の子・シン役劇団ひとりさんの対談を実施。映画のお話はもちろん、日頃のパパぶりについてもたっぷりうかがってきました。ますは前編をお届けします♪

_MG_0827

──珍しいツーショットだと思うのですが、ゲストキャラクターを演じてのお互いの印象は?

劇団ひとり(以下:ひとり)「器用な方だなぁ、と。本職はダンサーさんですからね? それがアフレコの様子を見ていると、本当に器用な方なんだなぁと」

パパイヤ鈴木(以下:パパイヤ)「はっはっはっ!」

ひとり「繰り返しますけど、ダンサーさんですからね。それがバラエティーもできて、アフレコもできて、しかもまたお上手なんですよ。声優をやっていらしたんですか?」

パパイヤ「まぁ、ちょこちょこと。もともと声優さんやナレーターさんというのが、すごく好きなんですよ。ある意味オタク的に好きだったりもするので」

ひとり「(パパイヤさんが演じた少年)ネプにはモグモグするシーンがあるんですけど、聞いていてこれは経験者のモグモグだな、と」

パパイヤ「はっはっはっ。そうでした?」

ひとり「素人にはなかなか出せないモグモグなんですよ。アフレコって、一番難しいのはセリフじゃない部分だと思うんです。息切れした音とか、食べたり飲んだりするシーンとか…」

パパイヤ「難しいですよね? セリフに書いていないところが一番難しい。でも本職の声優さんはそういうのが本当にお上手いですよね。『ハッ!』って気づく音とかね、すごいなと思います」

──パパイヤさんから見た、ひとりさんの印象はいかがですか?

公開アフレコ時の劇団ひとりさん

公開アフレコ時の劇団ひとりさん

パパイヤ「そりゃあもう、ひとりさんこそいろんなことをやるエンターテイナーだから…」

ひとり「いやいやいや」

パパイヤ「役作りがしっかりしているんですよ。ちゃんと”インドから来た少年”という役を作っているので。僕は自分の役をやるとき『そのままでいいです』と言われてやっていたんですけど、ひとりさんの場合はちゃんと役作りがあったから。僕がいつも思うのは、声優さんって『あの声をやってください』と言われてパッとその声を出すじゃないですか?」

ひとり「ええ」

パパイヤ「あれに鳥肌が立つんですよね。『あ、本物だ!』という感覚ですね。僕は今回普通にしゃべっていたので、僕の子どもが聞いたらすぐに『あ、パパの声だ』とわかると思うんですけど。でもひとりさんは作っていたので、『シンの声をやってください』と言われてやれば『あーっ! 本物だ!』って感動してもらえると思うんですよ。声優さんの醍醐味って、ファンとしてはそこにあると思うんですよ。憧れますね」

ひとり「うん、うん。僕も声優さんという仕事を、本当に尊敬しているんですよ。声優さんによってその作品の良し悪しが本当に決まりますからね。僕はタレントなのでこうしてアフレコをやらせてもらうことには、当然賛否両論あると思うんですけど。やらせてもらっておきながらナンですけど、実はタレントがアフレコをやることには少々疑問もあって…」

パパイヤ「そうなんですか(笑)?!」

ひとり「あ、上手な方だったらまったく問題ないんですよ? でもそうじゃなかった場合は作品に違和感が残るんじゃないのかな?っていう、不安もあって。なのでできるだけ失礼にならないように、というのは実はかなり意識しています。作品の足を引っ張っちゃいけない!と」

──その点今回は、ゲストキャラクターたちとそれぞれの声がばっちりハマっていましたよね。演じたキャラクターとご自分が重なるところはありましたか?

ひとり「僕はインドの少年ですからね、重なる部分を見つけるのはなかなか難しいんですけど(笑)。ただ、顔はちょっと似ているなと思いました。それで僕にお話をくださったのかはわからないんですけど、なんか似ているな~と」

パパイヤ「僕も少年役なのでヒゲはないですけど、もし意識して描いていただいていたのならこんなにうれしいことはないですよね」

ひとり「ですよね!」

パパイヤ「国民的なアニメの、23年ぶりの映画じゃないですか? 一生残るものだと思いますし、鈴木家の家宝として代々受け継いでいきたいです」

──台本を読んでの感想はいかがでしたか?

パパイヤ「年齢的にも涙腺が弱くなっているんでしょうけど(笑)、泣きました。誰かが死んだりするわけでもないシンプルなお話ですけど、それで泣けるって最近あまりないと思うんですよ。奇をてらっていないですもん」

──ざっくりいえば、出会いと別れを通した子どもたちの友情がテーマですよね。

ひとり「僕は子供の頃アラスカに住んでいて、小学校5年生のときに日本に帰国したんですよ。アラスカにはアダムという一番の親友がいたんですけど、日本に帰ることをずっと言えなくて。帰国する前日スクールバスに乗る直前『オレ、実は日本に帰るんだ』って言ったんですけど、『また変なジョークを言いやがって』ってそのまま帰っちゃったんです。だから”冗談”のままお別れしちゃったんですよ。そのことを思い出し…いや、本当は思い出していないんですけど(笑)、今話しながら思い出しました」

パパイヤ「はっはっはっ。この『ちびまる子ちゃん』は、ひとりさんにとってのアダムが出てくるようなものだよね。アダムが日本に、ひとりさんを探してやってくる話ですよ」

ひとり「うん、たしかにそうですね」

 

お二人の対談は後編に続きます!

こちらの記事もオススメです