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質問「うちの子は放置子でしょうか」 回答「これぐらいで放置子なんてヌルい」

ママスタさんから記事の執筆を依頼されました、斗比主閲子と申します。普段は、個人ブログで、身近なトラブルの対処法を解説しています。(斗比主閲子の姑日記

ママスタセレクトでは、これから何回かに分けて、よくあるご近所トラブルとその解決策を紹介していきます。晴れある第一回目に紹介するのは「放置子」トラブルとなります。

Crying at dinner - Day 331

photo by Daddy-David

■放置子とは?

放置子とは、主にネット上で使われている言葉で、①一定期間、②親が監視せず独りで放置されている小学生ぐらいの年代の子どものことです。

「そんな子どもなんているの?」と思う方は、20時以降の遅い時間帯に子どもが一人で公園にいたり、スーパーマーケットやコンビニエンスストアにいるのを見かけたことはありませんか?こういった子どもがいわゆる放置子となります。

■放置子トラブルの怖さ、対処の難しさ

一人で遊んでいる子どもがトラブルの元にどうしてなるかというと、放置子は親が頼りにならないため、甘えさせてくれる大人がいると、強烈に寄りかかってくるからです。「こんな遅い時間に子ども一人とは可愛そうだな」と思って声をかけると、喜んでついてきて、夕ご飯を食べようとしてきたりする。一度でも家にあげると、その後は毎日のように家に遊びに来て、好き放題振る舞うようになる。

相手が子どもで、しかも、遅い時間帯に独りですから、一旦懐かれてしまってから引き離すのは良心の呵責が生まれます。また、どうにかしようと、その子の親に会おうとしてもなかなか機会が持てなかったり、たとえ会えても子どもが世話になることを全く気にせず、「これからもお願いしますね!」なんて託児案件に発展することもあります。

その子の親代わりになることなんて他人はできませんし、中途半端に切ってしまうのも放置子に影響がないわけでもない。信頼関係を構築する意欲を子どもが失ってしまう。

このように放置子は関わると対処が難しいトラブルの一つです。

■「うちの子は放置子でしょうか」という相談の紹介

ママスタさんから、ママスタBBSでのこの相談は放置子案件かどうかというお話がありました。以下、その相談です。

子供がゲームに並んでいたのですが、かなり並んでいたので私は子供を置いて100均とスーパーへ行きました。
子供は小4です。
帰ってきたら息子の番だったのでちょうど良かったんですが、息子が終わり帰ろうとしたら知らないママに声かけられて、
そのママ曰く、うちの子がそのママの子供がゲームしてるのに勝手にボタンを押したそうでやりたくないステージに入ったから泣いちゃったらしく、謝ってほしいと言われました。
わざわざ待ち伏せまでして謝らせようとしてくるなんて異常ですよね?
しかもそのママの子供、3歳ぐらいだったし、3歳ぐらいの子にゲームさせるほうがどうなのって思いました。
私は、見てないし謝らなかったんですが、そしたら、子供を放置するな
前にも順番抜かされて迷惑したとまで言われました。
きちんと子供の順番のときに戻って来たのに放置子になるんですか?

※引用:http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=2383862

皆さん、どう思われましたか? 回答欄を見ると放置子と考えていらっしゃる方がかなりいらっしゃいます。

結論から言えば、この程度はほぼ放置子ではないと自分は考えます。なぜなら、親が子どもを見ていない時間はせいぜい一時間程度と短いし、子どもは別に他の親に甘えるような素振りも見せていいないからです。単なる子ども同士のトラブルであり、いわゆる放置子問題として扱うほど深刻なものではないでしょう。まあ、小4の子が3歳児と揉めるのはそれはそれで幼いし、この相談された方も素直に謝ってしまった方がいいと思いますけどね。

この程度で放置子と呼んでしまうと、本当の意味での放置子問題について誤って理解されることになります。

■放置子問題は親の問題

先ほど紹介した通り、放置子の親はえてして自分の子どもが他人に甘えるのに抵抗がありません。これは、そもそも、子どもに興味がない、子どもに費やす時間がないというのが背景にあります。子どもが他人に甘えてくれると自分が子育てしなくて済むから楽なんです。

要するに放置子はネグレクト(育児放棄)の一種です。親が育児放棄を止め、子どもと向き合うことができるようになるか、放置子が誰か違う肉親の保護下にはいらない限り、放置子問題は解決しません。何しろ、家ではまともな食事が出ない、親が家にいない、外にいろと言われるということであれば、子どもはどうしようもないわけですから。

■放置子の解決策

優しく声をかけて自分たちに甘えられても困る、かといってその子の親が放置を止めてくれるまで待つなんていうことも辛い。

こうなってくると放置子問題というのは解決できないように見えるかもしれません。ただ、できることがないわけではありません。

一つは、あまりにも放置されている状況が過酷であるならば、児童相談所に児童虐待として通告するというのがあります。

もう少しライトな方法だと、地域の児童家庭支援センターに相談する、地元の児童委員に話を通しておくなど、公的機関等に話しておくというのもあります。相手の親の親類をよく知っているのであれば、そこに話を通しておくでもいい。

とにかく、放置子の情報を地域と共有することが重要です。自分一人ではなく、複数の人間の目に触れていれば、放置子が救われる可能性が高まります。

■最後に

放置子問題は巻き込まれるとたまったものではありません。目の前にいる子どもが悪魔や妖怪のように見えてくる。

一見すると、思いっきり依存してくる子ども自身に問題があるように見えますが、実態は、未成年の子どもを保護・養育できない親に問題があります。しかし、その子の親も単に無神経であり一方的に責められるべき存在かと言えば、実は子育てについて理解がなかったり、シングルマザーなどで帰宅時間が遅かったりすることもあります。誰かの助けがあれば改善できるところがあることがある。

育児のプロでもない我々にできることには限界があります。例えば、自分のできる範囲で、放置子が危険な目に遭わないか見守るだけでも意味はあります。そして場合によっては、公的機関等に話を通しておく。

劇的ではないものの、こういう地道な対処こそが放置子問題の解決策です。