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ママライフを大切にした仕事の選び方~いろいろな働き方、あります

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2015年4 月12日(日)に幕張イオンモールで開催された『ジャパンファミリーフェスティバル』にて、子育て期の女性に多様な働き方を紹介するトークセッション『ママライフを大切にした仕事の選び方~いろいろな働き方、あります』が行われました。

ママが「働く」というと、正社員かパートかのように語られがちですが、その他にもいろいろな選択肢があります。
このトークセッションでは「在宅仕事」「クラウドソーシング」「テレワーク」「派遣」の専門家が多様な働き方が既にママ達に用意されていることを熱く語っておられました。

ファシリテーターに森啓子さん(日本財団ママの笑顔を増やすプロジェクト)を迎え、まず東洋経済新報社がママの復職に焦点を当て刊行した『週刊東洋経済』臨時増刊号『WORK AGAIN』編集長の堀越千代さんが、働きたくても働けないママの現状について問題提起。続いて、田上睦深さん(株式会社オフィスエム 代表取締役)、椎葉怜子さん(日本テレワーク協会 客員研究員) 、遠藤大介さん(株式会社STRIDE 取締役)、工藤洋さん(株式会社ワールドインテック執行役員)がそれぞれの立場から、働き方の提案を行いました。

働き方提案その①:家事や育児をしながら自宅で働く「在宅ワーク」

「自分で時間の使い方を決めることができ、いくつものスキルを使える働き方」として在宅ワークを紹介したのは、企業と在宅で働きたい人をつなげる取組みを行う株式会社オフィスエムの田上睦深さんです。

在宅ワークの業務内容は主に、データ処理・分析、デザイン、ライティング、開発、翻訳などに分けられるとのこと。インターネット環境を活用して行うものが多いため、自宅で育児や家事をしながらスキマ時間で働けるのが何よりの強み、と話されました。

働き方提案その②:開始から終了までネットで完結する「クラウドソーシング」

「お仕事を探すところから応募、報酬の受け取りまでがすべてネットで完結するのがクラウドソーシングです」と説明するのは、女性専用クラウドソーシングサービス「Woman&Crowd(ウーマンクラウド)」を展開する株式会社STRIDEの遠藤大介さん。

お仕事内容は、企業のビジネスをサポートする様々な雑多な業務ややアンケートモニターなど完全在宅でできるもの、お店の覆面調査やWEBサイト出演モデルなどお出かけのついでにできるものなど様々で、自分の興味やスキルから自由に選べるため人気とのことです。

働き方提案その③:場所や時間にとらわれない「テレワーク」

総務省や厚生労働省でも推進するテレワークとは、インターネットやパソコンなどの情報通信技術を活用した場所や時間にとらわれない柔軟な働き方です。スタイルは2つあり、企業に雇用されながら、離れた場所で仕事をする<雇用型テレワーク>と、個人事業主などが自宅で仕事をする<自営型テレワーク>に分けられます。

日本テレワーク協会客員研究員の椎葉怜子さんによると「安倍政権は<雇用型テレワーク>の中でも週一日以上、終日在宅で勤務する「在宅勤務」の普及に力を入れています。「在宅勤務」自体、人事や法務、技術職、営業職、企画職といった幅広い職種で事例が存在しますが、“テレワークに適した仕事がない”“社員が仕事をしているか不安”といった漠然とした思い込みや不安が原因で導入を見送る企業が多いのが現状です」とのこと。社内で長時間働くほど偉いといった企業風土を変える努力が大切だ、と指摘しました。

働き方提案その④:家庭の都合にフィットしやすい「派遣」

「働きたい気持ちを活かす、という意味では、ママにとって派遣は便利な働き方です」と紹介するのは、人材ビジネスに長く携わる株式会社ワールドインテックの工藤洋さん。

希望する職種や勤務時間に配慮しながら、契約社員ほか正社員としても働ける派遣のかたちについて改めて話されました。人材会社として持っている幅広い業種と企業とのパイプを活かし、働きたいママの意見を集めて企業と仕事を創出する取組みにも積極的だそうです。

<自営型テレワーク>で自宅にて自在に働く、フリーランスママたち

「デザイナー、ライター、ディレクターや編集者などがつながり合い、インターネット環境を活用して仕事をしています」と話すのは、クリエイティブマムズリンクの佐藤にのさん。

お仕事内容はWEBサイトやパンフレットなどの制作、ママの気付きを生かした商品開発や事業プランニング、PRなど。自宅にいるママ達の能力を、どのように企業のニーズに結び付け、仕事として具現化しているかを事例を元に話されました。

多様な働き方から選ぶのは、あなたです!

ファシリテーターを務める日本財団ママプロの森さんは「働き方も探し方も答えもいろいろ。家族と協力し合いながら、ママの生き方に合った働き方が選べるようになればよいですね」と結びながら、「あくまで選ぶのは自分ですが、そのためには社会が、今まで以上に再チャレンジしやすい文化を創り出す必要がありそうです」と結びました。

主に家庭の事情があり正社員で働けないため、パート・アルバイトで時短勤務を選ぶワーキングマザーが多いであろう現在社会ですが、そもそも働き方は正社員かパート・アルバイトかの2択ではありません。

その間にこそママライフを大切にできる働き方があるかもしれず、なければ“ママになったら選ぶ働き方”を、みんなで生み出す必要があるのは前述のとおり。その産声が聞こえたかのような、ママの働き方探しにおける答えの一助となるトークセッションでした。

文/クリエイティブマムズリンク 中村康子
写真/東洋経済新報社