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今井絵理子:第3回 “死”について考えたマタニティブルーの時期

全8回でお届けしている、今井絵理子さんへのインタビュー。
第3回目となる今回は、20歳での妊娠、21歳での出産についてのお話を伺っていきます。

■今井さんは20歳で妊娠、21歳で出産されていますが、ソロでご活躍だったことを考えると、すごくお若い出産のように思うんですが。

そうですね。確かに、この業界の中では早かったかもしれないですね。
でも、沖縄は早いので地元の同じ歳の友達はみんな結婚も出産もしていたんです。仲間内では、私が一番遅かったんですよ。
周りがそういう友達ばかりだったので、早すぎるという感覚はなかったです。

■元々、ママになりたいという気持ちは強い方でしたか?

そうですね。そのことを特別意識していたわけではないですけど、結婚をして子どもを産んでということは頭の中ではありました。
友人が子どもを産むようになってからは、自分の中でもいつかあることと自然に思っていた感じです。

■10年も前のことになりますが、妊娠中のことで記憶に残っていることがあれば教えてください。

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マタニティブルーになりました。
すごく不思議なんですけど、自分の中に命があるにもかかわらず、すごく「死」というものについて考えてばかりいたことがありましたね。
妊娠5、6ヶ月くらいの時だったかなぁ。
「人間は必ず死ぬのに、どうして死に向かうのに産まれてくるだろう」ということを、なぜか繰り返し考えてしまって。
例えば、「お腹の中の子が死んでしまったらどうしよう」とか、私にとって大切な人が死んでしまったらどうしようとか。
そういうのをマタニティブルーと言うのかはわからないんですけど、きっと、これから産まれてくる命を前に、無意識の中でたくさんの責任を感じていたんだと思います。

■つわりはひどかったですか?

ひどかったです。
まだ、妊娠を発表できない時期にミュージカルをやっていたんですけど、舞台の後に食事に行くんですけど、その後は吐いちゃったりして。
当時、“柚子アイス”というのがコンビニで買えたんですけど、そのアイスに救われていました。それさえあれば気持ち悪さが治まっていたので、すごくよく食べました(笑)

■妊娠中の体型維持などのことは覚えていますか?

病院で、体重を増やしてはいけないと言われていたので、すごく意識していて結局8kg増えただけでした。
私、元々食べることに欲がない方なので、妊娠中の体型維持に苦労したということはなかったですね。

■妊娠中にしかできないことで、「これをやった!」というものがあれば教えてください。

3日坊主の私が、妊娠中は毎日日記を書いていたんです。妊娠中の自分の気持ちを書いていて、本当に普通の日記なんですけど、妊娠中という特別な時だったから書き続けられたんだと思います。
その日記には、息子の耳が聞こえないと分かる前の、妊娠中の気持ちが書いてあるので「子どもが産まれたら英語を習わせたい」とか、そういうことが書いてあるんです。
なので、読み返すと「あぁ、こういう気持ちだったんだ」と思うことはありました。
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■男の子と分かった瞬間に感じたことは?

性別にこだわりはなかったので、「男の子の名前を決めなきゃ!」って思いました。

■出産は、安産でしたか?

私はすごく安産でした。夜中の2時に破水をして、そこから病院に行ったんですけど、8時間で産まれたんです。
予定日を数日過ぎていたんですけど、「この日を過ぎたらいつでも産まれてきていいよ」と思っていた日の夜に破水したので、とても親孝行な子だなぁと思ったのを覚えています。

当時、20歳の今井さんの妊娠は、ファンの中でも大きな驚きだったと思います。
でも、彼女にとってはとても自然な出来事だったことが、お話を伺っていて分かりました。
妊娠中に書いていた日記の話…。そこで語ってくださった「耳が聞こえない」ということ。
次回は、今井さんの息子さんについてのお話を伺っていきます。お楽しみに♪
(取材・文:上原かほり 撮影:chiai)