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2018年も猛威を振るう「インフルエンザ」予防接種は打つべき?家庭で予防する「5つの感染対策」

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インフルエンザが流行する季節、幼稚園や保育園などでお子さんが病気をもらってこないかどうか、心配ですよね。週末も感染を懸念し、人の集まるような場所を避けてしまうご家庭もあるでしょう。お家での手洗いなども含め、ママは日々お子さんのインフルエンザ感染症予防に努めているかもしれませんね。

厚生労働省の発表によれば、2017年 第52週(平成29年12月25日から平成29年12月31日)の患者報告数は85,976人とのこと。2016年の同時期の患者報告数が41,438人なので、2倍以上の患者数となっています。

また感染を防止する対策のひとつ、「インフルエンザの予防接種」。強制ではなく任意の予防接種とだけあって、摂取するかしないかについては家庭の判断にゆだねられています。

厚生労働省のHPには、「インフルエンザの予防接種」について以下のように記載されています。

『インフルエンザワクチンの予防接種には、発症をある程度抑える効果や、重症化を予防する効果があり、特に高齢者や基礎疾患のある方など、罹患すると重症化する可能性が高い方には効果が高いと考えられます』

ママスタコミュニティでは、お子さんの「インフルエンザの予防接種」を摂取するか、しないか、についてママたちの声が寄せられています。

インフルエンザをもらうことも、移すこともないよう接種する

『集団生活してるので、毎年この時期悩みます 』

『保育園は去年から通い始めてるので、打ちました』

『打った事なかったけど今年から入園して集団生活するようになったから初めて打つよ』

『保育園に通っているなら受けるかな』

保育園・幼稚園、小学校など集団生活をするお子さんがいる場合、インフルエンザの予防接種を打つというママの声がありました。インフルエンザをもらうことだけでなく、だれかに移してしまうことのないように予防接種を受けることは、集団生活をするうえでのマナーという考え方なのかもしれませんね。

実際に今シーズン(2017年-2018年)、686名の育児中の方を対象にお子さんにインフルエンザの予防接種を受ける予定があるかどうかをうかがったところ、62.7%半数以上の方が「子どもにインフルエンザの予防接種を受けさせる」と回答しています。ママたちのインフルエンザの予防接種への意識は高いことが分かります。

「かかった経験がない」「料金が高額」などの理由で、接種はしない

『うちしないなー。かかったことも無い。私自身も打ったことないしかかったことない』

『インフルなんて予防接種しないなー。かかったこともないし』

『予防接種はしない。かからないし、予防接種してる人がインフルかかるのを何回も見てるわ』

インフルエンザにはかからない、または接種をしてもかかる可能性がゼロではないという理由から予防接種はうけないというママの声も集まりました。実際にインフルエンザの予防接種を受けない理由として、最も多く上がった回答が「予防接種を受けても効果がないから(29.6%)」。さらに「インフルエンザにはかからないだろう」と思っている方は15.6%いらっしゃいました。

なかには経済的な理由で接種を諦めるママたちの声も……。

『高いし打っても、かからない訳ではないから』

『予防接種は子供たちはするけど、私はしない。なぜなら高いから……』

インフルエンザの予防接種は病気ではないため、健康保険証の適用外になります。家族全員で接種するとなるとかなりの出費がかさんでしまうことでしょう。さらに、13歳未満のお子さんは2回接種することが推奨されていることから、お金の面で諦めてしまうママもいるのかもしれませんね。

予防接種以外にできる!5つの感染対策とは?

厚生労働省には、予防接種以外にインフルエンザを予防する有効な方法として、5つが紹介されていました。

1 飛沫感染を防止するための「咳エチケット」

インフルエンザの主な感染経路は咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です。したがって、飛沫を浴びないようにすればインフルエンザに感染する機会は大きく減少します。たとえインフルエンザに感染していても、全く症状のでない(不顕性感染)や、風邪症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることを本人も周囲も気が付かない例もあります。したがって、インフルエンザの飛沫感染対策としては、

(1) 咳やくしゃみを他の人に向けて発しないこと

(2) 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをすること。とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと

(3) 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めたときは、すみやかに手を洗うこと

感染予防のため、マスクなどで「咳エチケット対策」を行うことが重要です。

2 感染予防の基礎「外出後の手洗い・うがい」

流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法です。まだお子さんが小さく、うまくうがいができない場合は手洗いだけでも十分です。とくに小さいお子さんの場合、誤ってうがい薬を飲んでしまう可能性もあるでしょう。その場合に注意すべきことは、ヨウド系のものは甲状腺などの免疫を壊してしまう可能性があるため使用を控えてくださいね。

3 適度な「湿度」の保持

空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。

4 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

体の抵抗力を高めるために、十分な休養と栄養バランスのとれた食事を日ごろから心がけましょう。

5 人混みや繁華街への外出を控える

インフルエンザが流行シーズンは、とくに妊娠中の方、基礎疾患のある方、体調の悪い方、睡眠不足の方は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することが防御策のひとつです。

※不織布とは「織っていない布」という意味です。繊維あるいは糸等を織ったりせず、熱や化学的な作用によって接着させて布にしたもので、これを用いたマスクを不織布製マスクと言います。

まだまだ寒い時期が続きます。上記の予防対策を参考にしながら、お子さんと元気に冬を乗り越えていってくださいね!

文・編集部

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