いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

食物アレルギーを持つお子さんでも“安心しておやつが食べられる”方法

小さなお子さんがいるとお出かけ先でおやつを食べる機会があるとおもいます。遠くまでお出かけしたときやママ友と遊んだとき、またグズッてしまったときなどママたちのピンチの場面でおやつが登場することもあるかもしれませんね。

ここでママたちが心配するのは、わが子が“食物アレルギー”をもっている場合。外出先でかならずしもアレルギーに対応したおやつが手に入るわけではないので、自宅からおやつを持参するケースが多いかもしれません。

またパーティーやママ会でも、アレルギーの有無が分からないとおかしの用意がしづらくなってしまいます。その場にいるお友だちみんなでおやつの時間を楽しむには、どうしたらいいのでしょうか?

今回は「食物アレルギーを持つお子さんでも、安心して食べられるおやつの渡し方」について、筆者の経験を踏まえてご紹介していきたいとおもいます。

おやつは「子ども」ではなく「親」に渡す

筆者の4歳になる息子は生後6か月の時に卵を少量食べて嘔吐し、身体中に発疹が出ました。それ以来、息子が3歳になるまでは卵の入ったお菓子は与えていません。4歳になった現在は卵の入ったお菓子も卵そのものもアレルギー症状が出ることなく食べられるようになりました。
ただ3歳になるまでは“お出かけ先でのおやつのやりとり”には気を遣っていました。ママ友や息子のお友だちにいただいたおやつに卵が入っていたら……お断りしなければなりません。そうするとママ友にもお友達にも申し訳ない気持ちになりますし、せっかくいただいたおやつを食べることのできない息子に対して、可哀そうと感じることもありました。

アレルギー児を持つ筆者が経験した方法として、みんなでおやつを食べることになったときは「お子さんに直接おやつを渡すのではなく、親御さんにおやつを渡す」ようにするのが良かったと感じました。そうすることにより、親御さんがアレルギーの有無を直接チェックしてから我が子に渡すかどうかを決めることができます。それにより誤って食べてしまうリスクや、もらったおやつが食べられなくて我が子が悲しい思いをする回数が減りました。

パーティーやママ会などでは、お子さんたちのおやつを用意することもあるかと思います。その場合はゼリーや米粉を使用したお菓子など、7大アレルゲンの卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かにが入っていないものを選んであげるといいかもしれません。そうすれば、アレルギーを持っている子もそうでない子も全員がおやつの時間を楽しむことができるといいですね。

アレルギー以外にも、各家庭のおやつルールに配慮する

お子さんがアレルギーを持っているかどうかに限らず、いただいたおやつをその場で食べるかどうかの判断は親御さんによって違うように思います。たとえば、筆者の周囲のママさんたちの中にはお子さんの年齢を考えた上でチョコレートや飴は与えていないケースがありました。あるいは厳密に「おやつは自宅でのみ食べる」と決めていらっしゃるケースもありました。各家庭で「おやつに関するルール」があったのではないかと思います。

自宅でおやつを食べることで、リスクを親が管理できる

食物アレルギー問題を避けるためには、「基本的におやつは自宅で食べるもの」というルールを決めておくといいかもしれません。身も蓋もない感じに聞こえますが、なかには重篤なアレルギーを持つお子さんもいらっしゃいます。また毎回お友だちみんなの分のおやつを用意することは経済的にも不可能という理由もあるでしょう。
「お出かけしたときにおやつを食べることは特別なこと」だと普段からお子さんに伝えて理解してもらえれば、出かけるたびにおやつをねだられることもないと思います。それでもお出かけした先でお友だちがおやつを食べていたら、当然お子さんもおやつを欲しくなりますよね。そういったときのために自分のお子さん用のおやつを少量用意するだけならコストも手間もそれほどかかりません。なによりアレルギーに関するリスクを親が管理できることが最大のメリットです。

いつもと同じお友だちと遊ぶ場合などは、既にアレルギーに関する情報を把握できていることもあります。そういった場合に限っては堅苦しく考えなくてもいいでしょう。でもせっかく出先でおやつを食べるのなら、その場にいるみんなが楽しく食べられるといいですね!

 

文・しのむ イラスト・春野さくら

関連記事

「昔はそんなのなかった」アレルギーを理解しない祖父母への対処法は?
健やかに成長してきた我が子に、細心の注意を払って離乳食を開始。アレルギーがないことを祈りながら……。食品をひとつずつ食べられるようになるたびに、ママたちは胸をなでおろします。 ママたちのその努力...