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妊娠中に風疹に感染した場合の胎児への影響は?

記事提供:イクシル

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妊婦が風疹に感染すると胎児に影響があると言われますが、具体的にはどのような影響があるのでしょうか。妊婦さんからの相談に、看護師さんはどのように答えているでしょうか。

プレママからの相談:「妊娠中に風疹にかかったら、胎児に影響する?」

『妊娠4カ月の初産婦です。妊婦が風疹にかかると胎児に影響があると聞きましたが、具体的にどのような影響があるのか知りたいです。また、風疹の予防接種は幼少期に打って10年以上経ちます。10年以上経つと、再度風疹の予防接種を受けないといけないと聞きました。現在妊婦ですが、打てるのでしょうか?万が一、妊婦が風疹にかかると薬などは投与出来ないと思うのですが、その場合、どのような治療方法があるのでしょうか?(20代・女性)』

先天性風疹症候群を発症するリスクがある

妊婦が風疹に感染すると、胎盤を通じて胎児に母子感染し、先天性風疹症候群を発症する恐れがあります。

『風疹ウィルスは母子感染します。胎盤を通して胎児に感染する「経胎盤感染」で、そのうち生まれた赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症する確率が高いといわれています。(看護師)』

『妊娠20週を過ぎての感染は、胎児が先天性風疹症候群を起こす可能性は一般的にほぼないと言われています。(産婦人科看護師)』

『先天性風疹症候群の三大症状は、先天性心疾患・白内障・難聴で、永久的な障害として残ります。これ以外にも肝脾腫・肝炎・溶血性貧血・血小板減少症・糖尿病・発育遅滞・精神発達遅滞など、様々な病気や障害を起こします。これらは一過性で治癒するもの・遅発性で遅れて発症するもの・病気や障害が永久的なものなど、病態や経過は様々です。(看護師)』

妊婦は風疹の予防接種は出来ない

風疹の抗体値が低い場合は、感染予防を徹底する必要があります。

『妊娠中は、風疹の予防接種はできません。しかし、妊娠に気づかず接種した場合、赤ちゃんに影響があったという報告は世界的にありません。妊娠中に予防接種が出来ないのは、風疹のワクチンは生ワクチンのため、予防接種がきっかけで風疹を発症することがあるからです。(産婦人科看護師)』

『一般的に予防接種の抗体の持続期間は1回接種では10~15年程とされています。最近は、より効果の高い2回接種が多くなっていますが、昔は1回接種や任意接種の時期がありました。そのため、すでに抗体が減少していたり、抗体が無い場合があります。(看護師)』

『妊婦健診で風疹の抗体検査は行いましたか?抗体が維持されていれば心配ないですが、抗体値が低い場合は感染予防を心がけましょう。(産婦人科看護師)』

『風疹ウィルスに特効薬はなく、妊娠中に感染した場合、解熱剤の処方などになります。何よりも予防が大切ですから、可能でしたら接触する機会の多い人に抗体検査を受けてもらい、抗体が無い場合には予防接種を受けてもらいましょう。(看護師)』

妊婦が風疹に感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症する可能性があります。妊娠中は予防接種は出来ないので、抗体値が低い場合は感染予防が肝要です。

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コラム出典:妊娠中に風疹に感染した場合の胎児への影響は?
(by イクシル)