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歯磨きが雑で、子どもに虫歯菌がうつらないか心配!

記事提供:イクシル

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歯磨きが雑で、子どもに虫歯菌がうつらないか心配!

虫歯の原因の一つが、口内にいるミュータンス菌です。ミュータンス菌の母子感染を心配するママからの相談に、歯科衛生士さんと看護師さんはどのように答えているでしょうか。

生後2カ月の子どものママからの相談:「授乳すると子どもと私の顔が近くなります。口同士が触れたら虫歯菌がうつるのではと不安です」

『妊娠中の健診で虫歯を発見し、治療を済ませました。しかし、それからつわりが酷く、歯が磨けないことが続きました。現在出産後ですが子育てで忙しく、以前のように時間をかけて歯磨きが出来ていません。虫歯は無いと思いますが、菌がいたら2カ月の娘に影響しないかが心配です。口移しで食べ物をあげることは無いですが、母乳を飲んだ後ゲップさせる時に、私の口が近くにあります。当たらないか気をつけていますが、もし娘に口が当たったら、虫歯菌がうつったりするのでしょうか?(20代・女性)』

乳歯が生えたら、特に注意

ミュータンス菌の母子感染に関して、特に注意が必要な時期とその理由を教えてくれました。

『家族から赤ちゃんへの虫歯菌の感染については、これまでにも様々な事が言われてきましたが、合理的な考え方として受け入れられているのが「感染の窓」という時期です。これは、乳歯が生えてくる19~31カ月の期間を指し、ミュータンス菌母子感染の特に注意すべき時期とされています。(歯科衛生士)』

家族の口内環境も整えよう

生後2カ月であれば、そこまで神経質になる必要はないようです。しかし、今後の感染を防ぐために注意すべきポイントを押さえておきましょう。

『乳歯が生えていなければ虫歯菌は定着しないため、まだ2カ月のお子さんに対し、口が当たったら感染するのではと神経質になる必要はありません。顔を近づけることや、親子や兄弟のスキンシップや親密なコミュニケーションも、虫歯予防と同じくらいお子さんにとって必要なことです。「感染の窓」の時期に家族と気兼ねなく触れあえるよう、パパ・ママ・ご兄弟の口腔内環境の整備をしましょう。誰の口腔内にも菌はたくさんいます。口腔ケアでは、有害な菌の数を減らすことが大切です。(歯科衛生士)』

『生まれたての子どもには虫歯菌はありませんが、ほとんどと言っていいほど大人から虫歯菌をもらいます。口と口が軽く触れても虫歯菌はうつらないと考えますが、箸やスプーンは共用しないこと・口移しや食べかけの物は与えないこと・口にキスしないこと・子どもの手は舐めないようにしてください。(産科看護師)』

歯が生えたら歯磨きを

歯磨きを開始するタイミングや方法について、アドバイスがありました。

『子どもの歯磨きを始める目安は小さい頃から習慣づけるために、乳歯が生えてきたら歯磨きを始めて良いと考えます。また、母乳栄養でも、母乳に含まれる乳糖で虫歯になることがありますから、歯磨きのできないお子さんでしたら、授乳の後に濡れたガーゼや歯の拭きとりシートで軽く歯を拭き取ってあげてください。(産科看護師)』

『家族みんなで歯磨きをする習慣にしましょう。ママやパパ、兄弟姉妹みんなで歯磨きをすれば、家族ぐるみで歯の健康を守ることができます。(助産師)』

まだ歯が生えていない時期であれば、ミュータンス菌の母子感染に関して神経質にならなくても大丈夫なようです。ただし家族のふれあいを楽しめるよう、家族全員で口内環境の改善につとめ、箸などは共用しない等のポイントを押さえておきましょう。乳歯が生えたら歯磨きを開始すると良いようです。

参考文献

日本小児歯科学会

北海道小児歯科医会

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コラム出典:歯磨きが雑で、子どもに虫歯菌がうつらないか心配!
(by イクシル)