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子どもの性質をつかむ手がかりになる「物語型」「図鑑型」

pixta_12435578_M「娘にかわいいぬいぐるみを買ってあげたのに、全然興味を示さない。逆に車が大好き」ということがあります。その逆もあります。親としては「男の子っぽい子になるのかな? 大丈夫かな?」と思ってしまうところですが、心配することはありません。発達心理学の専門家、内田伸子先生にお話を伺いました。
内田伸子先生

人間関係に敏感な「物語型」、機能に興味がある「図鑑型」

子どもたちは、生まれながら持った気質や性格があります。私はこれを2つのタイプ「物語型」と「図鑑型」と分類しています。

まず「物語型」とは人間関係に敏感で、お人形遊びや物語絵本を読むのが好きな子です。もう1つは「図鑑型」といい、モノの機能や動きに興味がある子たちです。本の中では図鑑を好むため、「図鑑型」と名付けました。

なぜこの気質がわかったかというと、以前、生後10カ月の赤ちゃんとその保護者100名をお茶の水大学の研究室に呼び、ある実験に参加してもらったからです。遊んでいる赤ちゃんに犬型ロボットの「AIBO(アイボ)」を見せたのです。最初はびっくりしてお母さんのそばに寄り添った赤ちゃんたちでしたが、その後の反応は2つに分かれました。

100人中68名がお母さんとAIBOを見比べたのに対して、残りの38人は、目がAIBOに釘付け。この実験でお母さんとAIBOの関係性を見ていた子どもたちを「物語型」、AIBOに目がいったほうを「図鑑型」としたのです。

さらにその子どもたちが1歳半になったとき、もう一度同じ実験をしてみましたが、それぞれの個性はかわりませんでした。この実験から、子どもたちの気質や性格というのは、生まれたときからある程度できているということがわかりました。

おもしろいことに、「物語型」の子どもの約8割は女の子で、「図鑑型」の8割は男の子でした。残り2割の「物語型」の男の子は、営業などにむいていて、「図鑑型」2割の女の子はリケジョ、理系女子です。ちなみに、私もリケジョなんですよ(笑)

アスペルガーやダウン症は「物語型」「図鑑型」それぞれの個性が強く出ただけ

「物語型」の一番端っこにいて、遺伝的な要因を持っているのがダウン症候群の子どもです。それから「図鑑型」の1番端っこにいるのがアスペルガー症候群や自閉症スペクトラムの子どもです。自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群、ダウン症候群のお子さんというのは、定型発達の子どもと同じなんです。どの子も強みと弱みを持っていますよね。日本はどうしても弱いところばかりを注目して特別支援学校に行かせたり、それから保育園や幼稚園で特別に手がかかる、気になる子どもだというような扱いをするけれど、私はその扱いは絶対に反対です。

統合保育だとその子たちも伸びていくので、分けてしまわないほうがいいんです。その子なりにちゃんと適応していくことができるのだから。伸びていくためにはお友達の力が一番大きいので、お友達と一緒に仲良く遊べるような環境を用意してほしいんですよね。

「物語型」も「図鑑型」もそれぞれの楽しみ方ができる

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『エポンテ カラースタンプ』『エポンテ カタチスタンプ』『エポンテ パズルスタンプ』『どうぶつスタンプ』(陸のどうぶつセット/水のどうぶつセット/各3700円/税別)

「物語型」の子も、「図鑑型」の子も、みんなが楽しめるアイテムとして開発したのが『エポンテ』という知育スタンプです。

『エポンテ』には正解がないから、いろんな方向に発想を広げられるのです。動物だったり人だったり、建物などを作って遊ぶこともできますよね。「今度は何を作ろうか」と考えているときに、頭を使えるので、飽きることなく遊べますよ。
ロケット1また、「図鑑型」の子だったらパターン遊びをしたり、「物語型」の子だったら1つのキャラクターからストーリーを作ったりと、いろんな気質の子どもたちが一緒に遊ぶことができるため、お互いにいい刺激になるのです。

取材、文・間野 由利子

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