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「食品添加物は体に悪い」は本当? ~身近なアレも添加物~【朝ごふんコラム】

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今回のテーマは「食品添加物」について。食品添加物は体に悪いと聞くけれど、添加物を使った食品を食べても大丈夫? ママたちの気になる疑問を消費生活アドバイザーの古谷由紀子先生に伺いました。
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豆腐の“にがり”も食品添加物

――スーパーで商品を手に取って食品表示をみてみると、食品添加物の入っているものが多くて驚きました。なんとなく良くないイメージがあるのですが、そもそも食品添加物ってなんでしょうか?

古谷:食品添加物とは、食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加したり混ぜて使ったりするもののことをいうのよ。

――食品添加物って体によくないんですよね?

古谷:そう思うお母さんたちは多いわね。食品添加物を嫌がる方は多いけど、豆腐を作るときに使う“にがり”だって食品添加物よ。豆腐も体によくないって思うかしら?

なぜ添加物は体に良くないとなったの?

――必ずしも添加物のすべてが体に悪いというわけではなさそうですね。でも、添加物は危険といったウワサを耳にしたことがあります。あんまり良い印象がないのですが、なぜ「添加物=体に悪い」というイメージがついたのでしょうか?

古谷:たしかに昔は、食品添加物についての法律の規制がなかったために安全性に疑問があるものが使用されていたこともあったの。でも日本では食品衛生法(※)によって、食品添加物の安全性などが見直され、食品添加物の規定が充実してきたの。ただ、昔のイメージが残っていたり、危険情報がいろんなところで流されていたりするからを不安になってしまうママもいるのね。

参考:厚生労働省 食品衛生法 

安全情報よりキケン情報に反応してしまうワケ

古谷:よく「これはいい」「これは危ない」など、いろんな意見があるわよね。子育てしているママたちには、「安全ですよ」というより「危険ですよ」という話のほうが響くの。なぜなら、「もし食べさせたものが、体に悪いものだったらどうしよう」と思うでしょ?

――思います! 一度でも食べさせてしまったら、なかったことにはできないから、とくに子どもにはより安全なものだけをあげようと思いますね。

古谷:ママたちは、子どもに健康に育ってほしいと思っているから、危険なものからできるだけ遠ざかりたい。リスクをゼロにしたいのよ。逆に、「これは体にいいらしい」と聞いたら、そればかりあげてしまわない?

――あげちゃいますね(笑)

体にいいからと同じ食材ばかりあげるのはかえってキケン!?

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古谷:けどね、食品には全く無害なものはないの。これは「ゼロリスクはない」という言われ方もされるわ。自然のものは安全とか思っているかもしれないけど、人工物、合成物は危険、天然物、自然物は安全という発想はかえって危険なの。天然、自然のものにも毒性はあるの。体にいいからといって、一つのものばかり毎日食べ続けてたら、あとでなんらかの問題が見つかった場合どうなるかしら? 毎日食べ続けていた分、危険性は高まるわよね。

たとえば、緑の野菜でも「今日はほうれん草、明日は小松菜、明後日はまた違う野菜」というように食べていたら、万が一、一つのものに問題が見つかったとしても、毎日同じものを食べ続けていたときと比べてリスクは減るでしょ。これをリスク分散っていうのよ。

――安全に添加物と付き合うにはどうしたらいいですか?

古谷:有害かどうかは結局量との兼ね合いなの。添加物の量は「一生、毎日取っても体には影響がない」という基準が定められているので添加物の摂取は心配しなくて大丈夫。大切なことは、そもそも食品にはさまざまなリスクがあるから、リスク分散のために、「特定のものにこだわらず、多種多様な食品をバランスよく食べること」が究極の安全対策ということね。

「毎朝みんなでゴハンを食べながら、たった5分でも家族のコミュニケーションをとって欲しい」という想いからはじまった『朝ごふん』プロジェクト。
このコラムでは、忙しい朝でも親子で話せる子どもの安心・安全情報について紹介しています。

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