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扇風機が炎上!? 古い家電製品の事故、予防のポイントは?

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昔ながらのお手軽な冷房器具といえば、扇風機。ご自身が小さいころから大活躍している古い扇風機を、今でも現役で使っているご家庭は少なくないのではないでしょうか? 古いけれど修理しつつ使って愛着がわき、なかなか新調する機会がなかったりしますよね。

物を大切に使うのはもちろん大事なことですが、これが電気製品となると、少々事情が違ってきます。

というのも最近、長年使っている扇風機の経年劣化が原因で、火災が発生するという事故が起こっているのです。

恐ろしい。古い扇風機が炎上……!

扇風機に限らず、電気製品やガス・石油を扱う機器は、年月が経つうちに摩耗や腐食などが原因で劣化していきます。これを経年劣化といいます。

平成19年5月から平成27年3月までに、経年劣化に起因する重大製品事故は279件発生しており、うち扇風機の事故が91件で全体の3割でした。

『【事例1】扇風機の火災
扇風機の長期使用(約 30 年)により、モーター関係の部品が劣化して、異常発熱が生じ、スパークが発生して周囲のほこり等に着火し、出火に至ったものと推定される。
火災により、住宅を全焼し、家人1人が重度の火傷を負った』

『【事例2】扇風機の火災
工場で当該製品を使用中、当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。調査の結果、当該製品は、長期使用(約 36 年)により、始動用コンデンサーの絶縁が低下し、内部短絡したため、出火に至ったものと推定される』

使用期間30年越えの扇風機による事例。いずれも部品の劣化により、異常が発生しています。扇風機が原因で家屋が全焼する事故もあるというのですから、怖いことですね……。

扇風機の異常をチェック! 主なポイント

事故が起こる前には、下記の予兆が見られることもあります。
<主な経年劣化の予兆 – 扇風機の場合>

□スイッチを入れても、ファンが回らない。
□ファンが回っても、回転が異常に遅かったり不規則になる。
□ファンが回転するときに異常な音や振動がする。
□モーター部分が異常に熱かったり、焦げくさいにおいがする。
□電源コードに傷や破れがある。
□電源コードに触れただけで、ファンが回ることがある

(経済産業省「経年劣化事故の予兆事例チェックリスト」より引用)

消費者庁が、扇風機を使用している人 1,800人を対象に、家電製品の長期使用に関する実態についてアンケート調査を行ったところ、27%の人が、扇風機を使用中に、経年劣化に起因する事故の予兆である「異常な音がする」、「モーター部分が熱い」等の不具合を見付けたことがあると回答。しかし、このうち約半数(50%)は、使用を中止せずに使い続けていました。さらにしまっておいた扇風機を久しぶりに使うとき、扇風機本体や電源コードの状態を確認していない人も36%いるとのこと。

久しぶりに扇風機を使うときは使う前に点検を行い、使用中に異常を見つけたら、ただちに使用を中止する意識を持っておきたいですね。

ほかの家電製品でも注意! 帰省の際は実家でもチェックを

ほかに、エアコンや冷蔵庫、ガスコンロ、暖房器具でも経年劣化による事故が起きています。

特にご実家では長年愛用している家電製品があるのではないでしょうか。高齢者のみのご家庭の場合もしかしたら、ちょっとした物の移動にさえ一苦労かもしれません。帰省の際に、各家電製品に異常がないか確認できるといいですね。今の時期には難しいかもしれませんが、暖房器具も確認できると安心です。

こちらに主な家電製品の事故の予兆をチェックするリストがありますので、ぜひ活用なさってください!

経済産業省「経年劣化事故の予兆事例チェックリスト」(PDF)

文・しらた まよ

<参考>
消費者庁「扇風機等の家電製品の経年劣化事故に御注意ください」(PDF)

国民生活センター「くらしの危険287 暖房器具の事故」(PDF)