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伸びる子どもの共通点は「お母さんが○○している」こと!【花まる学習会 高濱先生】

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「我が子には伸びてほしい。学歴も大事かもしれないけど、できれば社会に出て力を発揮できる子になってほしい」と思うのが親心ではないでしょうか。そんな「将来にわたって伸び続ける子ども」にはある共通点があるそうです。「花まる学習会」の高濱正伸先生にお話を伺いしました。
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僕は「花まる学習会」で、子どもたちの成長を20年間見続けてきました。そのなかで伸びる子どもにはある共通点があることに気がつきました。その共通点とは、家の中がポカポカしていること。もっといえば、温かいお母さん像があることなのです。

中学受験の合否だけでいえば、詰め込み式でやっていけば何とか合格はできます。だけどその先、社会人になっても花開いて、リーダーシップを発揮できるかどうかは家庭、とくにお母さんにかかっているのです。社会人になっても力を発揮できる子のお母さんは、ほぼ全員がゆったりしているのです。
「どこを受けましょうね~?」みたいなお母さんが一番良いわけです。そういうとイライラしながら「どこを受けましょうかねっ!(怒)」なんていうお母さんがいますが、フリだけしたってダメですよ(笑)。本当にゆったりして、のどかなお母さんこそが、子どもの力を伸ばせるのです。

お母さん自身が笑顔になれることを積極的に探しに行けるか

では、そのニコニコ母さんは何によって支えられているかといったら、「これをやった時はスッキリする!」というものを持っている人です。お母さんだってイライラしますよ。「夕食がいらないときは電話してね」といっているのに、遅くに帰ってきてから「メシ食ってきたからいらない」という旦那。「毎日プリントを出してね」といっているのに、ランドセルから出てくる折れ曲がったプリントの束。最初のうちこそ「女神様」のように寛大に見守っていたお母さんだって、同じことが何度も繰り返されたら、イラッイラッとなりますよね!

お母さんがイライラしたときは、お母さん自身が「ニコニコカード」を積極的に取りに行けることが大切です。ママ友や実家の母親と話して「わかる、わかる」なんて話を聞いてもらっただけでも気持ちがすっきりします。好きなアイドルの追っかけをする、一人でこっそり隠しておいたお菓子を食べる。なんでもいいから好きなことをして、ストレスを発散させること。この時、お父さん、つまり旦那だけに頼ってもムリです。旦那に話しかけても「うん」とか「ああ」とかしかいわなくて、しまいには「ちょっと聞いてるの!?」となりますからね(笑)

旦那の役割は妻をニコニコにすること

じゃあ、旦那は何もしなくていいのかといったら、大間違い。旦那の仕事は、妻のイライラを発散させて、ニコニコ母さんにしてあげることです。育児が得意ならイクメンになって積極的に関わっていけばいいし、できなければ妻の喜ぶことを探して実行する。そのことをよく覚えておいてほしいと思います。長年うまくいっている夫婦を見るとちょっとした思いやりがあるんですよね。

高濱家、夫婦円満の秘訣は「あんみつとたい焼き」

僕自身も妻の「ニコニコカード」を取りに行ってますよ。ある時、僕は仕事で行ったデパートで、妻の好きなあんみつを買ってくるわけです。この状況でも妻はいろいろ許しちゃうかなっていう感じじゃないですか(笑)。夜遅く帰ってきて、「ごめんね。遅くなったね。1個買っておいたから」と言って妻に渡すんです。そしたら妻が「〇〇のあんみつじゃない!?」「たまたまデパートに行ったんだけど、好きでしょ」「スキスキ!」となったんです。

それで風呂に入って出てきたら、食卓のところに僕の好きなたい焼きが置いてあるわけです。「なにこれ!?」と言ったら、「私も、たまたま○○に行ったらあなたの好きなたい焼きが売っていたから買ってきたの。つぶあん、好きでしょ?」となって「おお!」となるわけです。僕ら夫婦は58歳と53歳ですよ。世間的にはラブラブ期は過ぎた夫婦かもしれません。でも、お互いを思いやっていることによって、夫婦仲が良くなるのです。

98%のお母さんたちがニコニコになれる時は?

この間、父親向けの本(『父親ができる最高の子育て』/ポプラ社)を出したばかりなんですけど、そこでお母さんを対象に「あなたはどういう時にニコニコになりますか?」というアンケートを取りました。その結果、98%のお母さんが「旦那が話を聞いてくれると嬉しいです」と答えていました。お母さんは、話を聞いてもらうだけでもかなりスッキリした気分になれるのです。旦那以外にも、ママ友、実母でもいいと思いますよ。お母さんは、話を聞いてもらい「そうだよね。わかる、わかる!」といってもらえるだけでかなりスッキリするのです。

もう1つ、お母さんたちがニコニコになるためには、仕事をすること。ボランティアでもパートでもいいので、外に出ることによって、リフレッシュできます。

そして忘れてはいけないのが「胸キュン」です。
女性はいくつになっても胸キュンしたいものなんです。65歳の女性だってドラマを見て「こんな告白されたいわよね~」といっていますからね!

お母さんたちは自分が「これがあったらニコニコになる!」というカードを3つくらい持っておくといいと思います。「あー、ストレスを感じてるな」と思ったら、自分からそのニコニコカードを取りに行くんです。お母さんがニコニコしていたら、家庭円満になるし子どもの学力も伸びる。いいことばかりだと思いませんか。

文・間野 由利子

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