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つるの剛士:第2回 奥さんと会ったその日に食事に誘って、告白したんです

今回、つるのさんのインタビュ―の中でも特にお聞きしたかったのは、奥さまについてのお話。
ステキなパパであり、旦那さんであるつるのさんが選んだ奥さまがどんな方なのか気になりませんか?今回は、出会いから結婚までのお話をたっぷりお聞きしました。

つるのさんの奥さまのことを羨ましいと思っている女性がたくさんいると思います。そんな奥さまとの出会いについて聞かせてください。

つるの剛士
そうかなぁ……。それ、もっとうちの奥さんに言ってあげてください(笑)
僕ね、物心ついた時から、「23歳で結婚して子どもが欲しい」という夢があったんです。
早く結婚して、うちみたいに大家族になりたいと思っていたんだけど、当時付き合っていた彼女と別れてから何年も彼女ができなくて、その夢がなかなか叶えられなかったんです。
出会いもないし、「このままじゃダメだ!」と思って、インターネットで見つけた結婚相談所サイトに仮登録したこともありました(笑)。

えっ!?それは、おいくつのときの話ですか?

26歳のときです。目標にしていた23歳を3年も過ぎちゃって、焦っていたんですよ。
ちなみに当時は、もうウルトラマンに出た後なんです(笑)。だから、「つるの剛士、職業、タレント」って入力しましたね。そうすると、条件に合った人を紹介してもらえるんです。
でも、その人と実際に会うには本登録をしないといけなくて、それにかかるお金がなんと40万円!「こんな高いお金を出して出会うのか……」と思ったら、先に進めなくなっちゃって、結局やめました。当時は、そのくらい異性との出会いに苦労してたんですよ。
そんなときに、新番組のスタイリストとしてやってきたのが今の奥さんだったんです。

運命の出会いですね!

そう! 奥さんが部屋に入ってきた瞬間に「うわぁ! この人だ」と思ったんですよ。よく、運命の相手とは出会った瞬間にビビッとくるって聞くじゃないですか。「おぉーっ!! 本当にくるんだ!!」って感動しました。

一目惚れだったんですね。見た目がタイプだったんですか?

全然、タイプじゃなかったんです。でも、システム手帳持って、革ジャンの襟立てて、ロングスカートに赤のパンプス履いているその姿がすごくかっこよかったんですよ。
それまで付き合ってきた彼女は、年下で、後ろからついてきてくれるタイプの子が多かったんですけど、奥さんに出会ったときは「あぁ、かっこいい」と惚れ惚れしましたね。そして、その瞬間に、「俺、この人と結婚するんだな」と思ったんですよ。

すごい!出会った瞬間に「結婚する」とまで思ったんですか?

思ったんですよ。だから、もらった名刺に電話番号が書いてあったので、その日に電話をかけて食事に誘いました。新番組の初日だったので、奥さんはスタッフみんなで行くものだと思ってOKしたと思うんですけど、待ち合わせ場所に行ったら、僕しかいないわけです(笑)。「え? つるのさん一人ですか?」とあっけに取られている彼女を、「そうですよ、行きましょう」って行きつけの居酒屋に連れていって、そのまま告白したんです。
「好きになっちゃったんですけど、付き合ってください」って。そしたら「はぁぁ?」って(笑)。そりゃそうですよね。キモいじゃないですか? 会ったその日に電話してきて、告白されてもねぇ……。
「そんなこと言われても、私、彼氏がいます」と言われちゃったんだけど、「まぁ、そうでしょうね。でも、勝手に好きでいるのはいいでしょ?」って。時代が時代だったら、えらいことになってると思うんですけど、そのくらい彼女への気持ちが抑えられなかったんです。

お互いのことをほぼ何も知らない状態で、そこまで押せ押せでいけるってすごいですね

つるの剛士
でも、一緒に飲んでても面白かったんですよ。話をしてみても「魅力的だな~」と思って、ますます好きになっちゃったんです。それからは、メールしたり、ご飯食べたり、お茶したりしたんですけど、いつも誘うのは僕からで、向こうから連絡が来ることはない。
3ヵ月くらいそんな状態が続いたのかな。すごく好きだけど、箸にも棒にもかからないって感じだったから、「やっぱり、ダメかもしれないな」と諦めかけて、連絡するのをやめたんです。
そうしたら、あれですね……。そのとき、初めて知ったんですけど、押すのをやめて引いてみたら、本当に向こうから連絡が来るもんなんですね(笑)。
連絡がきたときに、「これは、彼氏とうまくいってないな」という僕の勘が働いたんですけど、聞いてみたらやっぱりその通りで。「よっしゃ!」と奮起して、そこから再度、猛アタックしたんです。

めちゃくちゃ情熱的ですね。猛アタックのなかで、奥さまはどのタイミングでつるのさんのことを意識したんでしょうか?

彼女が年末に、年賀状を書きながら僕と電話をしていたら、ちょうど年賀状のはがきが切れちゃったことがあって。僕がそれを聞いて「年賀状、買って届けるよ」とバイクで持って行ってあげたんです。寒い時期だったんですけど、それがすごく優しいなって思ったって、奥さんは言ってくれていました。
僕はそれを狙ったわけではなくて、ただ年賀状を口実に彼女に会いに行きたかっただけなんですけどね(笑)。届けに行って、家にもあがらず玄関先で渡して帰って来たんですけど、それが奥さんにとっては印象的だったみたいです。

一目惚れということですが、お互いのことを知っていくなかで、奥さんのどういうところに一番惹かれましたか?

手に職を付けて、女一人で仕事をしている姿がかっこよくて、直感的に「この人はいいお母さんになるだろうな」と思ったんですよ。
真面目に仕事に向き合って、1人で夢を叶えて、スタイリストとして自立して社会で戦ってる姿に惹かれて「もう、この人しかいない!」と猛烈に突き進んでいった感じですね。

お付き合いしてから結婚まではどのくらいですか?

付き合ってすぐにプロポーズしたんです。それで、すぐに結婚しました。
そのときに、今までのすべての経験が、奥さんと出会って結婚するためのものだったんだなと思って、いろんなことに感謝をしましたね。
フラれて悩んだり、恋愛がうまくいかず自分の悪いところを反省したりという経験の果てに、ああして奥さんと出会えて、彼女の魅力に気づけたわけだから、全ての経験に意味があるんだなって思いました。


奥さまについて語るつるのさんは、とてもキラキラしていました。お話をされている表情を見ているだけでも、奥さまへの愛の深さが感じられて、聞いているこちらまで幸せな気持ちになりましたよ。
次回は、ご自身が「親になる」とわかったときの心境について、お話を伺っていきます。
お楽しみに。

取材・文:上原かほり 撮影:chiai
衣装協力:ikka、KINGLY MASK
スタイリスト:佐藤慶明(go ahead)

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