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子どもの発育・発達に大きく影響を与える甲状腺機能低下症

記事提供:イクシル

子どもの発育・発達に大きく影響を与える甲状腺機能低下症

甲状腺は「エネルギーを作りだす臓器」とも呼ばれ、甲状腺ホルモンを分泌します。甲状腺ホルモンが不足する甲状腺機能低下症は、子どもの発育や発達に大きく影響を与えます。 今回は、先天性と後天性のある甲状腺機能低下症の症状や治療について解説します。

甲状腺機能低下症とは

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンが不足している状態のことをいいます。甲状腺とは、首の前面にある臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺ホルモンは甲状腺で合成されるホルモンのことで、全身の代謝を活発にする作用があります。子どもの場合は特に身体の成長、知能の発達に必要です。
先天性の甲状腺機能低下症であるクレチン症は、3000~4000人に1人の割合で発症する病気です。もともと甲状腺がなかったり、甲状腺はあるが小さく甲状腺ホルモンの分泌が少ない、甲状腺が他の場所にあり働かない、脳の視床下部などの働きに障害があり分泌が低下することがあります。近年では新生児マススクリーニング検査の実施が行われるため、早期発見や早期治療が行われ、発育の遅れを取り戻せるようになってきました。

成長途中で発症する甲状腺機能低下症の特徴は、身長が止まることです。首の前の方に痛みのない腫れができ、甲状腺組織に損傷を与えます。小学校入学前に身長が1メートルに満たない場合は注意が必要です。

甲状腺機能低下症の症状

「クレチン症」の場合は、哺乳不良、体重が増えない、黄疸がとれない、便秘、手足が冷たいなどの症状の数週間後に、乳児の元気がない、眠そうに見える、鳴き声がしゃがれている、鼻づまり、特有の腫れぼったい顔や体つきになるなどの症状が現れます。先天性でない「甲状腺機能低下症」の場合は、伸びていた背が急に伸びなくなり、便秘やむくみ、元気がない、顔が青白い、乾燥して痒みのある皮膚、便秘などの症状が現れるようになります。

甲状腺機能低下症の治療

子どもの場合、1日1回甲状腺ホルモン薬を内服し、血液検査を行い投与量を調整します。クレチン症の場合も同じように投与しながら様子を見て、3歳頃の検査で体調が良好であれば一度退院し自宅で様子を見ることになります。

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コラム出典:子どもの発育・発達に大きく影響を与える甲状腺機能低下症
(by イクシル)