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「ミッフィー」の生みの親、ディック・ブルーナ氏の展覧会が開催中! 未発表の絵本『クマくんが死んだ』も

今年2月16日に惜しまれつつこの世を去った、オランダ人絵本作家のディック・ブルーナさん。「ミッフィー(うさこちゃん)」シリーズの作者として、世界中の人びとから愛されています。
4月19日(水)から5月8日(月)まで、東京・松屋銀座にて「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」が開催されています。

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絵本作家だけではなく、グラフィックデザイナーとしての顔ももつブルーナさん。ペーパーバックシリーズ「ブラック・ベア」(展覧会のメインビジュアルに登場しています)を代表とする温かみのある名作を数多く残してきました。
ブルーナ作品にはつねに、余分なものを極力削ぎ落としつつ、独自のユーモアや情感を織り込む「シンプルさ」がひそんでいます。その「シンプルの正体」を解き明かすのが、今回の展覧会です。
ミッフィーの絵本も、太くて単純な線に、最小限の色(たったの6色!)だけで表現されています。シンプルなのにあたたかみがあって、いつまでも見ていたくなる……そんな作品ですよね。

開催中の「ディック・ブルーナ展」をちょっとだけ覗いてみよう

「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」では、ミッフィーやボリスなどの絵本原画約30点に、200冊を超えるペーパーバック、約40点のデザイン原画やスケッチなど、約500点が展示されています。
また、「シンプルの明日」というテーマで、日本で活躍する気鋭のデザイナーたちが、さまざまなジャンルでブルーナ作品からインスピレーションを受けた新作を発表しています。今回は特別に、展覧会の様子を少しだけお届け!

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会場内は原則写真撮影禁止、特別に許可をいただいて撮影をしています

ブルーナさんが1950~70年代に制作した、ペーパーバックシリーズ「ブラック・ベア」。このクマくんは、読書が好きすぎて目が真っ赤になってしまったそうです。展覧会のメインビジュアルでも本を読みふけっていますね。

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もちろん、ミッフィーたちもお客さんを待っていますよ。シンプルな黒一色の線だけで描かれているのに、どこかほがらかです。特徴的な線のこまかなふるえも、よく見ることができます。

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「これはぞう、これはぶた……」と、周りをくるくるまわって、絵本をめくるように楽しめるパネル展示です。小さな子でも楽しめるような工夫がされています。子どもたちを愛したブルーナさんの展覧会らしいですね。

未発表の絵本『クマくんが死んだ』が初公開

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そして会場には、ブルーナさんが遺した未発表の絵本『de beer is dood』が特別に展示。タイトルはオランダ語で「クマくんが死んだ」という意味です。
展覧会のメインビジュアルにもなっている「ブラック・ベア」。絵本はこのクマの死を悼む、という内容で、現時点では発売の予定はないとのこと。今回の展覧会はブルーナさんの遺作が見られる非常に貴重な機会となっています。

ディック・ブルーナといえば「ミッフィー」の人、というイメージをいい意味で裏切られる今回の展覧会。
ミッフィーが大好きな子どもたちも、ミッフィーが大好きだったママたちも、それぞれの目線で楽しめる内容になっています。
ぜひ、ブルーナさんが残した作品の数々にふれてみてください。やさしくてほがらか、そしてとてもあたたかい、そんな「シンプルの正体」が垣間見えますよ。

文・餅井杏奈

シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展

会場:松屋銀座8階イベントスクエア
会期:2017年4月19日(水)~5月8日(月)※会期中無休
時間:10時~20時(入場は閉場の30分前まで。最終日は17時閉場)
入場料:一般800円、高校生600円、小中学生400円

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