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3歳までにたくさんの『色』に触れよう!子供の色彩感覚の伸ばし方

記事提供:ならいごとキッズ マガジン

3歳までにたくさんの『色』に触れよう!子供の色彩感覚の伸ばし方

「子供の芸術的な能力を高めたい」「センスのいい子供に育ってほしい」…そんな方は、子供の色彩感覚を伸ばす取り組みをしてみてはいかがでしょうか。

色彩感覚とは、色を認識したり、使いこなしたりする能力のこと。絵を描いたりデザインしたり、またファッションやインテリアのコーディネートをしたりする時にも重要になります。では、色彩感覚が豊かな、感受性の高い子供に育てるためにはどうしたらいいのでしょうか。

乳幼児期の経験により色彩感覚が養われる

「色を理解する」という能力は、生まれながらに持っているものと思っていませんか?実はそうではないことが研究によって明らかになりました。

例えば、黄色いバナナを蛍光灯の明かりの下で見た場合と、真っ赤な夕焼けの下で見た場合、色は違って見えるはずです。しかし、私たちの頭はどちらも「黄色である」ことを認識できます。これは「色の恒常性」といわれる能力で、色彩感覚のひとつです。

色の恒常性は、生まれつき持っているものと考えられてきましたが、近年行われた動物実験により、乳幼児の間にどれだけ色彩に関する視覚的な体験を積んだかによって左右されることがわかったのです。

つまり、色彩感覚は生まれつきではなく後天的に得られるもの。ですから、乳幼児期に色彩感覚を養うような刺激を与えてあげることが大切であるといえます。

モノトーンはNG?たくさんの色に触れる経験を!

赤ちゃんや幼児のおもちゃには、赤や黄色といった原色が多く使われていますよね。これは、子供が最初に認識できるようになるのが赤、青、黄色という三原色だからです。

色を認識し始める赤ちゃんの頃から、よりたくさんの色に触れる=刺激を受ける機会を与えることで色彩感覚はより豊かになり、色に対する感受性を育むことに繋がります。

中には、「部屋のインテリアはモノトーンに統一している」とか、「子供には木のおもちゃしか与えていない」というこだわりがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、色の情報が少ない環境で暮らしていると、色に対する認識能力が低くなる恐れもあります。

大脳が活発に成長する赤ちゃんから3歳頃の子供には、おもちゃや衣類、絵本など、できるだけ多くの色に触れる経験が大切です。

色彩の教育は必要?不要?

乳幼児期の経験が大切、などと聞けば「うちの子は人の顔を紫色で描く。色彩感覚が育っていないのではないか」と心配する方や、「小さいうちに英才教育を施して色彩感覚を育てればいいのではないか」などと考える方がいるかもしれませんね。

結論から言えば、色彩に関する英才教育は不要です。例えば、「顔はうすだいだい、髪と目は黒、口は赤で描きなさい」というような色彩の教え込みをしても、子供の成長には何の意味もないのです。逆に、子供の経験を狭めてしまうことになります。

それよりも大切なのは、子供が楽しんでお絵かきや工作をする中で、様々な色に親しむこと。小さな子供は、色彩を全く意識せずになぐりがきしているように見えるかもしれませんが、目に見えた色合いをそのまま再現することだけが正解ではありませんよね。

何を描くにも自分が大好きな色を使ったり、イメージと色を直結させて描いたりすることも、表現の多様性として非常に大切なことです。

乳幼児期にたくさんの色と触れ合い、自由で楽しい表現の経験を重ねてきた子供は、特別な教育を受けなくても、自分らしい色彩感覚を身に着けることができるといえます。

子供が好む原色はもちろんのこと、明るい色や暗い色、はっきりした色やくすんだ色など、小さい頃にたくさんの色と触れ合う経験を積むことが豊かな色彩感覚に繋がります。色数の多い色鉛筆やおりがみで遊ぶことも、いい刺激になりますね。

子供の色彩表現に対して否定や矯正はせず、楽しみながら色彩に親しめる機会を作ってあげましょう。

PHOTO/Icons vector/Shutterstock
参照/
愛知県共済生活協同組合「インターネット公開文化講座 カラーコーディネーターに聞く色の活用術」
赤ちゃんの色彩感覚を鍛えるのが大切なわけ(前編)
造形表現教育実践講座「第17回 幼児の描画と色彩―色彩経験を豊かにする保育―」

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コラム出典:3歳までにたくさんの『色』に触れよう!子供の色彩感覚の伸ばし方
(by ならいごとキッズ マガジン)