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3歳の娘と美術館デビュー! キッズデーの「草間彌生展」に行ってみました

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現在、国立新美術館で開催中の「草間彌生 わが永遠の魂」展(2017 2/22~5/22)。
「世界で最も影響力のある100人」「世界でもっとも人気のあるアーティスト」に選出されるなど、世界中から愛される前衛芸術家の草間彌生さん。
赤と白の水玉模様や、かぼちゃのモチーフでピンとくる方が多いと思いますが、今回の個展は彼女の作品約270点が一挙に展示される、過去最大級のものとなっています。

見どころは、草間さんが2009年から取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」で、今回は500点に及ぶシリーズの中から、約130点が日本初公開。
この機会を逃すとなかなか見ることのできない初期作品や、活動拠点をニューヨークに移していた時代のもの、そして帰国後の東京時代に制作された、代表作ともいえる水玉柄かぼちゃの作品も展示されています。

3歳の娘の美術館デビューに、カラフル&ポップな「草間彌生展」を

産後、「まだ子どもが小さいし……」と美術館から足が遠のいていた筆者ですが、この展覧会はぜひ行きたい!と思っていました。
同時に、娘が3歳になり、お絵かきやぬり絵に興味を持ち始めているので、芸術に触れる機会を作りたいという気持ちも膨らんできたタイミングでもありました。カラフルでポップな作品も多い草間彌生展なら、子どもも楽しく見られるかもしれないと思い調べてみると、 この展覧会は子どもの入場も可能とのこと。

子どもと展示を楽しめる「キッズデー」って?

「じゃあ、娘の美術館デビューは、この展覧会にしよう!」と決めたところ、「キッズデー」開催の情報をキャッチ。
「キッズデー」とは、本来は休館日のところを特別に開館し、中学生以下の子どもと保護者が鑑賞できるようにしてくれる日のこと。ベビーカーでの入場OK、この日に限っては途中退室・再入場も可となっているので、急な授乳やオムツ替えにも安心と、小さなお子さんがいる家族も、気兼ねなく展示を楽しむことができます。美術館のマナーをゆっくり学ぶことができるので、子どもの美術館デビューにも最適です。というわけで、このキッズデーの3月28日を、娘の美術館デビューの日に!(草間彌生展のキッズデーは、3月28日の開催のみ)

いざキッズデーの「草間彌生展」へ。娘の反応は?

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展示室に一歩足を踏み入れると、カラフルで強烈なインパクトの絵画が壁一面にぎっしりと飾られていて、きょろきょろと興味深そうに見渡す娘。

「わが永遠の魂」シリーズが展覧されているスペースは、携帯電話での写真撮影が可能です(この展覧会は基本的には撮影禁止ですが、このスペースのほかにロビーの《オブリタレーションルーム》、屋外展示場の《南瓜》も特別に携帯電話でのみ撮影可となっています)。
娘にとって、生まれて初めての美術館。その姿を写真に残せるとわかり、大きなオブジェに圧倒される娘を記念に撮影。このスペースでは、お子さんの撮影をしているご家族をたくさん見ました。

壁一面に展示されている画を、娘とゆっくり見ながら進みます。
「この絵は、赤と青と黄色があるね」「大きなお口をあけてるね!」「目がいっぱーい」
同じ絵を見ながら、子どもの視点や感性を聞きながら作品に触れるのは初めての経験。
大人はどうしても「芸術」に対して構えがちになってしまいますが、使っている色のことや、大きな絵の中のどこに目がいっているのかなど、「子ども視点」の素直なおもしろさを感じながら見ることができました。

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娘は、数ある作品の中でも、写真の一枚を気に入ったようで「これが好き!」と言っていました。

展示室を出たロビーには、白で包まれた空間に、草間彌生さんのアイコンともいえる「水玉」のシールを好きな場所に貼ることができる《オブリタレーションルーム》があります。
入口でシールを受け取り、中に入ってペタペタ……。この参加型の作品は、子どもたちも大喜びでシールを貼っていました。

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3歳の娘が飽きることなく、最後までしっかり自分の足で歩き見てまわれたことにとても感動しました。
この経験から、何を感じ、どんな刺激を受けたのかが気になるところです。

美術館のマナーを覚えながら、アートを楽しめる

娘とは、美術館に入る前に「大きな声を出さない」「走ってはいけない」「置いてあるものに触ってはいけない」ということを話しました。「うん。わかった」と言いながらも、大きなオブジェを見たら走り出しそうになったり、驚いて「うわぁ~!」と大きな声を出してしまうこともありましたが、美術館で作品を見るということが、特別なことだということは伝わっていたようで、作品の前でうずうずしつつも、「触っちゃダメなのね」と好奇心を抑えている姿に、いい経験をさせてあげられたなという気持ちになりました。
美術館のマナーもどうにか覚えられたと思うので、これで次回からは一般の開館日でも安心して連れて行けます。

「前衛芸術」というと敷居が高いイメージがありますが、草間彌生さんの作品は色彩やモチーフもポップかつパワフルで、子どもも終始楽しく、ときに仰天しながら芸術に触れることができたようでした。
この展覧会のキッズデーは残念ながらこの一日のみでしたが、展覧会自体は春休み期間や、ゴールデンウィークも開催しているので、ぜひ気になる方はお子さんと一緒に美術館へ足を運んでみてください。

また最近は、東京都美術館や東京国立博物館など、キッズデーを設ける展示施設も増えてきました。

この夏、東京都美術館で開催予定の『ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション』では、夏休みの7月31日(月)にキッズデー開催が決定しています。
「子どもを連れて行きたいけど、周りに迷惑をかけないか心配」「子どもと一緒に気兼ねなく展示を楽しみたい」という方は、展示施設や展覧会の情報をこまめにチェックしてみるのもいいですね。

展覧会『草間彌生 わが永遠の魂』

会期 2017年2月22日(水)- 5月22日(月)
休館日 毎週火曜日  ※5月2日(火)は開館
開館時間 10:00 – 18:00 金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20:00まで開館
会場 国立新美術館 企画展示室1E【東京・六本木】
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2

http://kusama2017.jp/

文・鈴木じゅん子

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