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子どもの寝かしつけ“真っ最中”に旦那が帰ってくる問題

晩ご飯の終了時刻はバッチリ。歯磨きも終わった。

歯磨き後だというのに、母の目を盗んで戸棚からカゴを引きずり出し、食パンを盗み食いした1歳児と4歳児の夕食後2回目の歯磨きした時間のロスも、早く早くと追い立てながらお風呂も入れることで、目標就寝予定時刻には就寝前の絵本読みも終わらせ無事に消灯。

あとは子守唄でも歌いながら1歳児にはおっぱいを差し出し、4歳児には背中トントンでもして二人とも眠りに着いたら、本日の私の任務は完了だ。

「ね~むれ~、ね~むれ~~♪」
子守唄を歌いながら、今日はあと何曲で寝てくれるだろうかと、少ないレパートリーの中から、昔よく行ったショットバーやボウリング場の隅に置かれていたジュークボックスさながら、次の子守唄を脳内選曲するワタシ。

おぉ! 今日は4曲目の「ドナドナ」で寝てくれそうや!
あと一息。ウトウトし始めた我が子を揺らして起こしてしまわぬよう、呼吸を子どもに合わせ、大人にはテンポの速すぎるリズムでわざとらしく寝息を立ててみる。

よっしゃ、あと少し。今日一日の子どもに振り回され、過酷だった育児ミッションが終わる……!

疲れ切った目頭に歓喜の涙を滲ませた、そのとき……

「ガチャリ」

玄関の鍵が開けられる音が無情にも響くのです。
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誰やーー! 幸福の一歩手前で私を奈落の底に落とすのはーー!
って、うちの鍵を持っている私以外の人間など、1人しかいないではないか。

ダーリン、お帰りーー!
嬉しいけど、嬉しいけど……、
何時や思てんねん、何で今帰って来んねん!

その後……、ほぼ完全に閉じていたはずの子どもたちの瞼は父が帰ってきたことで全開になり、子どもたちが歓喜の悲鳴を上げたことは言うまでもなく、就寝時刻が後ろ倒しになったことはさらに言うまでもありません。

私の自由時間は? 溜まりに溜まった洗濯物は? あれもできるこれもできると足し算で考えていた寝かしつけ後のスケジュールは、明日の仕事のためには何ができてあと何時間眠れるだろうかと引き算で練り直されるのです。

しかし、どうして旦那という人種は、なぜ子どもが寝付く時間を狙ったかのように帰宅するのでしょうか。せめてあと30分遅く帰ってきてくれたら、すべてが丸く収まるのに。

「クラブ・我が子」と化した豆電球に照らされた我が家のリビングで、完全に眠気から覚醒した子どもたちに「どうじょ、どうじょ」と酒のつまみを限界まで口に頬張らされながらも、「アーン」に応えその幸福に恍惚とした表情で咀嚼を止めない、私のダーリン、子どもたちの父。

こんな天国から地獄の状況など、どのご家庭でも経験しておられるのか?

ある日、目にした調査に乳幼児の父親の帰宅時間がまとめられていました。

見てみれば、

乳幼児(0歳~3歳)の父親の帰宅時間は、だいたい18時台~22時台
あら、意外と早い。

19時台に帰宅するパパが一番多く、
保育園児のパパで25.1%
それ以外の未就園児のパパで22.3%

昭和の企業戦士なら「仕事を、残業をナメテんのかー!」と2時間くらい説教を垂れそうな帰宅時間ですが、嬉しいことです。寝かしつけも多少は一緒にしてくれそうです。理想を言えば、夕食の準備段階には帰ってきてほしいのですが。

問題はその他。

20時台の帰宅
保育園児のパパ:21.5%
その他未就園児のパパ:19.4%

21時台の帰宅
保育園児のパパ:16.6%
その他未就園児のパパ:14.7%

先々幼稚園や小学校へ行く時の起床時間を考慮しつつ、乳幼児に必要な睡眠時間を確保するならば、日々の理想の就寝時刻は20時~21時。

なのに子どもたちの就寝コアタイムを狙ったかのように帰宅するパパが多いようです。

鍵の開閉の音すら、入眠しようとまどろんでいた子どもが覚醒するには十分な音の大きさなのに。

父子のふれあい? そんなもん週末の休みにしてくれ。そのために私が平日は家事と育児と仕事、週末は溜まった家事と次の週の仕込みでフル稼働しているのだ。父親は仕事さえしていたら、子どもとのふれあいは余暇娯楽とでも思ってんのか。母親にとって子どもとのふれあいには戦場というワードがリンクされるというのに。
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常に現場にいないパパにとっては、育児(とは名ばかりの子どもとのただの遊び)が楽しくて仕方がないようです。

わかっているねん、わかっているけど。

しんどい眠いと連呼しながらも私が、それと表裏一体の子育ての醍醐味を味あわせてもらえるのも、いつも朝から深夜まで働いてくれて生活費を稼いでくれているあなたのおかげ、とわかっているのだけれど。

子どもたちが寝た後、その隣で気持ち良さそうにいびきをかくあなたを見ながら、飽和して張り裂けそうな脳みそで明日の段取りと今日の洗濯が終わる時間を計算する嫁の私を、少しは思いやってくれてもいいではないか、とその無防備な夫の横っ面を蹴飛ばしたい衝動に駆られながら、恨めしく見つめてしまうのです。

「寝かしつけ時間にパパが帰ってくる」

育児あるあるなのでしょうが、「煮えくり返ったはらわたの処理」にいつも困ります。世のママはどんな風に対処していらっしゃるのでしょうか?

文・桃山順子 イラスト・天城ヨリ子

参考: ベネッセ教育総合研究所 第3回乳幼児の父親についての調査 テーマ別分析

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