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我が子を『キレる子』にしないために親ができる7つのこと

記事提供:ならいごとキッズ マガジン

我が子を『キレる子』にしないために親ができる7つのこと

近年、暴力的な子供、いわゆる“キレる”子供が増えていると問題視されています。

一体何が原因でキレる子供が急激に増えているのでしょうか? その原因を探り、我が子がキレる子にならないために気をつけるべきことを考えてみます。

キレる子供は10年前の4倍に増加!

キレる子供、特に小学生の暴力行為の増加が著しいそうです。文部科学省の調査によると小学生の暴力行為の発生件数はここ数年で急激に増加し、10年前の4倍以上! 平成15年頃までは2,000件前後で推移していましたが、平成25年以降は1万件を越え、27年度はなんと17,000件になっています。

なぜキレる?子供が暴力的になる原因

子供の暴力が急激に増加している原因は、しつけだけではなく他にも様々な原因があると見られます。考えられる原因は以下の6つです。

1. 児童虐待

児童虐待も年々増加しています。虐待を受け、乱暴な言葉の中で育つと子供の心は傷つき荒んでしまい、暴力的な子供に育ってしまいます。

2. 忙しすぎる生活

最近の子供は塾やお稽古ごとで忙しく、子供の7割が「もっとゆっくりしたい」と思っているそう。また騒音問題などで子供が自由に遊べる場所も少なくなっています。さらに進学への意識が高まり、子供達は幼い頃から成績へのプレッシャーにさらされます。このようなストレスから心に余裕がなくなり欲求不満がたまると、攻撃性を引き起こします。

3. 自尊心の低さ

キレやすさの原因には自尊心の低さがあるそうです。自尊心が低いと些細な注意を受けても全面的に否定された気分になってしまいます。また自信がないため何を言われても反論できず、不満や怒りをコントロール不能になるまでため込んでしまいます。その結果、キレるという形でしか感情を表現できなくなってしまうのです。

4. セロトニンの分泌が不十分

『セロトニン』とは“幸せホルモン”と呼ばれ、感情や欲望をコントロールする前頭前野の機能をスムーズにする脳内物質。人の攻撃性を抑える重要な役割も担っています。現代の夜型の生活スタイルではセロトニンの分泌量が減りキレやすい子供が増えていると考えられています。

5. 血糖値の乱高下

脳のエネルギー源は糖分。血糖値が下がると脳を守るために血糖値を上げるホルモンを分泌させますが、その中には興奮ホルモン、『アドレナリン』が含まれます。また空腹時にお菓子などの糖質をいきなり食べると血糖値が急激に上がりますが、体が血糖値を下げようと反応し『インシュリン』を過剰分泌します。

このような作用により体内の血糖値が乱高下し、その結果集中力がなくなり、イライラを引き起こします。

6. 脳の前頭前野が未発達

人の欲望や喜怒哀楽など動物的な感情を抑制すること、いわゆる“我慢”は、脳の前頭前野の働きによるものですが、前頭前野の発達は幼児期の身体運動によって促されるといわれます。最近の子供は外で体を動かして遊ぶ経験が少ないことから前頭前野が未発達な傾向にあるようです。前頭前野が未発達だと、感情をコントロールできず、暴力的になってしまうと考えられるのです。

暴力的な子供にならないようにするための対策7つ

上記の子供がキレやすい原因をふまえて“キレる子”にさせないためにこんな対策を行いましょう。

1. 暴力によるしつけはNG!

叩くなどの暴力でしつけをしても、子供は何を叱られたのか分らず、「自分は愛されてない」と感じて自己肯定感、自尊心が低くなってしまいます。子供を叱るときは、あらためるべきことを言葉できちんと説明し、叱った後は抱きしめたり、スキンシップも欠かさないようにしましょう。

2.子供を追い詰めない。ゆとりを持つ

子供のストレス対策に毎日の生活を見直してみましょう。スケジュールがハードなら、お稽古などの用事を減らしてゆったりとした時間もつようにし、子供が自由に遊べる機会を作ってあげたほうがよいでしょう。

3. 自尊心を高める

自尊心とは「ありのままでいい」と自分に基本的価値があると信じられること。これがあるだけで人は精神的に強くなり、辛いことがあっても感情を暴発せず踏みとどまることができます。自尊心を高めるのは、何よりもパパ、ママが子供を認めてあげること。そのためには以下の3つを心がけましょう。

叱るときも子供の人権を尊重する。頭ごなしな罵倒や、無視をしない。
“負けず嫌い”は”情熱的”、”心配性”は”責任感が強い”など、肯定的な捉え方で子供を見る。
大人の意見を押し付けない。
子供が取った行動を表面的に○か×かで評価しない。子供の行動の裏の思いをくみ取るよう努力する。

4. 早寝早起き 規則正しい生活をする

攻撃性を抑制するセロトニンの分泌が最も高まるのが朝。さらに朝日の刺激を受けるとセロトニン神経の働きが一層高まるといわれます。また、深い睡眠によってもセロトニンが分泌されやすくなります。子供には早寝早起きの朝型生活をさせて、セロトニンの分泌を促しましょう。

5. 甘いものを食べ過ぎない

空腹時にいきなり甘いものを食べると血糖値が乱高下し、それによりイライラしやすくなります。朝食は抜かずに栄養バランスの良いものを。またお腹がすいたら甘いものを与える習慣はあらためたほうがよさそうです。

6. 体を動かす遊びをさせる

外遊びの全身を使う遊びは、脳に多くの情報を送り込み、感情や欲求をコントロールする脳の前頭前野を活性化させます。また遊びで仲間と関わることで我慢したり興奮をコントロールすることを学べるので、前頭前野の機能を高めることができます。

7. 絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かをすると様々な感情の意味をしっかりと感じ取る、脳の辺縁系という部位が活性化されます。さらに自分で音読できるようになると前頭前野が発達するそうです。つまり、人の気持ちをきちんと思いやりながら感情をコントロールできる子供になるということですね。また読み聞かせはパパ、ママとの最高のスキンシップ。これにより親子の信頼関係が育まれ、子供は自尊心を高めることができます。

このようにして見てみると、子供の暴力的行為は、子供自身のせいではなく、育つ家庭や周囲の環境など様々な要素がからみあっているといえます。「うちの子は大丈夫」と他人事では片付けず、正しい知識を持って子供の心を守ってあげたいものです。

PHOTO/Jan H Andersen/Shutterstock

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コラム出典:我が子を『キレる子』にしないために親ができる7つのこと
(by ならいごとキッズ マガジン)