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そんな意味だったの?間違えた意味で認識されがちな日本語まとめ

記事提供:ならいごとキッズ マガジン

そんな意味だったの?間違えた意味で認識されがちな日本語まとめ

子供が「この言葉はどういう意味?」「どういうときに使うの?」と質問してきたときに、正しい説明ができていますか?

実は日常的によく使われている日本語の中には、その意味を誤って認識したまま使っている人が多い言葉がたくさん存在しています。

今回は文化庁の『国語に関する世論調査』で多くの人が間違った認識をしていた言葉の正しい意味をご紹介します!

子供に正しい日本語を教えてあげられるように、パパとママも勉強してみましょう!

『役不足』 は、その人の能力に対して、与えられた役目が軽すぎること

「これはあなたには役不足だよ」と言われて、腹が立ちますか?

もしちょっとイラっとしたパパやママがいたら、それは言葉の意味を間違えています。

『役不足』とは、その人自身に何かが足りないという否定的な言葉ではありません。

その人自身の能力に対して、与えられた役割や役目が軽すぎることを意味する言葉なのです。

『役不足』について辞書で調べてみると

[1]振り当てられた役に対して不満を抱くこと。与えられた役目に満足しないこと。
[2]その人の力量に対して,役目が不相応に軽いこと。軽い役目のため実力を十分に発揮できないこと。
※「日本国語大辞典 第2版」(平成12~14年 小学館)

とあります。

ですから「私では役不足ですが、やってみます!」などと謙遜の気持ちで言う人がいますが、これは「私には軽すぎる役目ですが、やってみます」という意味になってしまい、ちょっと恥ずかしい間違いというわけです。

『気が置けない友達』は、気を使う友達?気を使わない友達?

「あなたは気が置けない友達」と言われたとき、どう感じますか?

「気が許せない友達」と言われていると感じてしまうパパやママもいるかもしれませんが、これは大きな間違いです。

まず『気が置ける』とは、どんな意味でしょうか。

『気が置ける』について辞書で調べてみると

[1]何となくうちとけられない。遠慮される。
[2]気にかかる。気になる。
※「日本国語大辞典」第2版(平成14年 小学館)

とあります。

このように、『気が置ける』は、“誰かに対して気が許せない”というときに使う言葉です。

これに対して『気が置けない』はこの逆になりますから、“相手に気づまりや遠慮を感じさせない”ことを意味する言葉です。

なので「あの人は気が置けない」と誰かから言われても、「何だかショック」と思うのではなく、「遠慮なく何でも言える相手」と思ってもらえているのだなと喜ばしく感じるべきかもしれませんね!

『情けは人のためならず』…情けをかけたらだめなの??

『情けは人のためならず』も間違った解釈をしている人が多い言葉だそうです。

この言葉を“情けをかけることは、その人のためにならないから情けをかけないほうが良い”という意味だと勘違いしている人はいませんか?これは間違いです。

『情けは人のためならず』を辞書で調べてみると

情をかけておけば,それがめぐりめぐってまた自分にもよい報いが来る。人に親切にしておけば必ずよい報いがある。
補注:情をかけることは,かえってその人のためにならないと解するのは誤り。
※「日本国語大辞典 第2版」(平成12~14年 小学館)

とあります。

つまり、“人に情けをかけたり、親切にしたりすることは、めぐりめぐって自分にも報いが来る”という意味であり、親切にするのは相手のためではなく、結果自分のためになるのだということなのです。

『耳ざわり』は『耳障り』?それとも『耳触り』?

「お隣から聞こえる音が耳ざわりだ」「耳ざわりの良い言葉だね」などと、『耳ざわり』を良い意味でも悪い意味でも使ってしまう人も多いようです。

では、これはどちらが正しいのでしょうか。

辞書では、このように説明されています。

みみざわり【耳障り】 聞いていていやな感じがすること。聞いて気にさわること。▽「―がよい」というのは誤用。
※「広辞苑 第6版」(平成20年・岩波書店)

つまり、『耳ざわり』は『耳障り』であり、“聞いていて不快になることや、気に障ること”を意味する言葉です。

しかし、『手触り』『肌触り』などと同じような意味で『耳触り』という表現はできないのでしょうか。

実は、いくつかの辞書には“耳触り=触ったときの感じ・印象”というふうに掲載されているものもあるようです。

ただ、一般的には『耳ざわり』をネガティブな意味と捉える人が多いため、“聞いたときの感じ”の意味で“耳ざわりが良い”と表現することに違和感を覚える人も多いため、注意しましょう。

『割愛』とは、惜しいと思いながら手放すこと

「その説明は、さきほどもお話したので割愛してかまわないでしょう」などと、『割愛』を不要なものを切り捨てることと捉えている人が多いのではないでしょうか。

しかし、『割愛』とは、“惜しいと思うものを手放す”という意味を持つ言葉ですので、上記の使い方は誤りです。

辞書で調べてみると以下のような記載があります。

かつあい【割愛】 [名](1)愛着の気持ちを断ち切ること。思い切ること。(2)惜しいと思いながらも省略したり捨てたりすること。また,惜しいと思いながら,相手に贈ること。
※「日本国語大辞典 第2版」(平成12~14年・小学館)

つまり、“本当はもっと話したいことがあるのだけれど、時間の関係でやむなく割愛する”や、“もっと紹介したい作品があるのだけれど、スペースの関係で割愛する”などの使用方法が正しいようですね。

こうしてみると、大人でも間違って使ってしまっている日本語は、まだまだたくさんありそうです。

日本語はかなり難しく複雑な言語と言われていますが、その分、奥が深く美しい言葉でもあります。

古くから受け継がれてきた、美しい日本語を正しく継承していくためにも、ぜひパパやママも一度、こちらのサイトをチェックしてみてくださいね!

PHOTO/file404/Shutterstock
参照/
文化庁「ことば食堂へようこそ!」

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コラム出典:そんな意味だったの?間違えた意味で認識されがちな日本語まとめ
(by ならいごとキッズ マガジン)